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学問領域分類別    日本語学      

日本語学 【Japanese Linguistics】
科目の記号/番号:JPN100 単位:2
【キーワード】 日本語、音声、文法、語彙、意味、待遇表現
【科目の概要】 日本語を世界にある言語の一つとして客観的に認識し、音声、文法、語彙、意味、待遇表現といったさまざまな分野について、その特徴や体系をとらえていく。また、日常生活において無意識に使用している日本語に関する基礎的知識を身につけるとともに、言語を客観的に分析する方法について学び、日本語の構造や法則について自ら分析できるようになることも目的とする。


日本語表現 101 【Japanese 101】
科目の記号/番号:JPN101 単位:2
【キーワード】 文章表現、表記、敬語表現、プレゼンテーション、自己表現
【科目の概要】 日本語による表現力を身につけることを目標とする。句読点の使い方や文章の構成法を学ぶことから始まり、最終的には読み手を想定して論理的で説得力のある文章が書けるようになることを目指す。はじめに、表現をするために必要なモノ・コトを理解する。その上で、調査方法、考察のしかた、引用上の注意、他者の批評などを学ぶ。さらに、これらをプレゼンテーションする際の方法についても学ぶ。


日本語表現 102 【Japanese 102】
科目の記号/番号:JPN102 単位:2
【キーワード】 レポート、プレゼンテーション、自己表現
【科目の概要】 「日本語表現101」を発展させた授業である。日本語による表現力を身につけることを目標とし、現代の社会で想定されるさまざまな場面、手紙、レポート、討論などの擬似体験を通して日本語の運用技術をみがく。具体的にはブレーン・ストーミング、データの整理、下書き、推敲、といった文章作法のプロセス、手紙、レポート作成上の留意点などについて学ぶ。今後さまざま場面で要求されるであろうテーマに対して自己表現を行いながら、表現の幅を広げ、質の向上を目指す。


国語 【The Subject Field (Japanese)】
科目の記号/番号:JPN103 単位:2
【キーワード】 人間と言葉、日本人と日本語について考えあおう!
【科目の概要】 人間を対象とする教育の基底として、言語と人間の関わりについて多角的に論究する。特に、日本語と日本人のつながりについて検討する。そのため、以下のような内容について考察を行う。○言語と思考・感情・行動○言語と文化○世界の中の日本語○日本語の音韻・文字・語彙・文法○日本語と日本文化○国語教育と日本語教育。小学校教員免許取得希望者の履修を想定した科目であり、国語科指導法との組み合わせで履修することとなる。


日本語表現演習 【Japanese Speech Communication】
科目の記号/番号:JPN104 単位:2
【キーワード】 日本語、スピーチ、コミュニケーション
【科目の概要】 日本語によるスピーチコミュニケーションの基礎演習として、学生がこれから遭遇するであろう場面に応じて、聞き手が理解しやすいスピーチとは何かを演習をとおして考えて行く。題材選び、原稿作成、文体・語彙の選択、発声、発音とアクセントなどについて学習し、最終的には英語やその他の外国語でのスピーチにも応用することも想定しながら、一人一人が自信をもって人前でスピーチができるようになることを目標とする。


日本文学概論 【Introduction to Japanese Literature】
科目の記号/番号:JPN105 単位:2
【キーワード】 日本文化の普遍性、独自性、日本的感性
【科目の概要】  日本学について学ぶひとつの基礎として、日本文学の特質について、外来文学や美術、演劇、音楽など他ジャンルの表現との比較を通して考察し、さらには、文学がその中に表現してきた日本的感性について、実際に文学作品を取り上げながら考察していく。ここでは、文学というジャンルにこだわりながらも、それに拘泥せず、日本文化の一つの現われとして、文学ひいては日本文化全体を客観視することが出来るような巨視的な視点を各自築いていくことが最終的な目的となる。


書道 【Shodo (Japanese Calligraphy)】
科目の記号/番号:JPN200 単位:2
【キーワード】 書写の基本、指導法、書論、日本文化
【科目の概要】 書写の基本と指導法(筆使い、字形、仮名・楷書・硬筆の書き方等)を学びつつ、書論および書道史にも言及する。古碑・古法帖から現代書に至るまでの多くの作品にふれ、鑑識眼を養い、日本芸術の重要な一ジャンルとしての書道の意義を再確認する。書は「漢字」という特有な文字構造に伴って発達した東洋独自の芸術である。本講座では、古代宗教観念のもとに生まれた漢字が、一体どのような理由から書体の返遷をみせたのか。中国古代の文字資料や石碑・法帖の臨書(毛筆・硬筆)をとおしてそこに表われる形や線、構成美に注目し、書の芸術性を探っていく。


日本語音韻論 【Japanese Phonology】
科目の記号/番号:JPN201 単位:2
【キーワード】 日本語の音声特徴、日本語音韻体系、アクセント、教育
【科目の概要】 日本語音声・音韻に関する基礎的知識を身につけるとともに、身近な日本語の発音を観察を通し、日本語の音を客観的に分析する能力を養う。地域や年齢層によるアクセントの違い、外国語との発音の差異、日本語を母語としない日本語学習者の発音にみられる特徴など、身近な事例を取り上げながら、日本語音韻体系に関する理解を深めていく。


日本語教育演習 【Japanese Language Education :Seminar】
科目の記号/番号:JPN202 単位:2
【キーワード】 評価法、異文化理解、文型理解、日本語指導法
【科目の概要】 日本語学習の初期段階における学習項目を取り上げ、その具体的な指導法について討論や実践的な活動をまじえながら考察を行っていく。初級レベルで扱う文型・語彙・音声・言語機能・言語行動・文字について日本語学的な分析を行なうとともに、指導に際しての効果的な練習方法、ドリルの活用方法、テキストの使用方法についても考察を深める。


日本語教育概論 【Introduction to Japanese Language Education】
科目の記号/番号:JPN203 単位:2
【キーワード】 日本語教員、日本語教材、教授法
【科目の概要】 日本語教育―日本語を母語としない人に日本語を教える―に携わる際に身につけておくべき基礎的ことがらの習得を目指す。まず、国内外の日本語教育機関・現場の実際を紹介したうえで、日本語教材、日本語指導法、異文化理解に関する基礎的事項を概観していく。さらに、日本国内および海外における日本語教育の現状と問題点、日本語教育における文法・語彙・文字・音声指導上の問題点を具体的な事例とともに考察する。


日本語教育実習 A 【Japanese Language: Projects A】
科目の記号/番号:JPN204 単位:1
【キーワード】 教育実習、模擬授業、文型導入、授業評価
【科目の概要】 日本語教育の実践を観察・体験することで、外国語を学習・教授することがどういうことなのかを探る。事前に教材分析・指導案の作成を行ったうえで、1~2週間程度の実習を国内の日本語教育機関で行う。事前・事後学習および教壇実習を通し、日本語を指導する際の留意点を検討し、文型の導入法、練習法、応用法などの実際的な指導技術を身につけることを目標とする。さらに、模擬授業や日本語研修生へのサポートなどの体験もしながら、習得した知識や技術を有効に活用できるようにする。


日本語教育実習 B 【Japanese Language: Projects B】
科目の記号/番号:JPN205 単位:2
【キーワード】 教育実習、模擬授業、文型導入、授業評価
【科目の概要】 日本語教育の実践を観察・体験することで、外国語を学習・教授することがどういうことなのかを探る。事前に教材分析・指導案の作成を行ったうえで、3週間程度の実習を海外の日本語教育機関で行う。事前・事後学習および教壇実習を通し、日本語を指導する際の留意点を検討し、文型の導入法、練習法、応用法などの実際的な指導技術を身につけることを目標とする。さらに、模擬授業や日本語研修生へのサポートなどの体験もしながら、習得した知識や技術を有効に活用できるようにする。


日本語語彙論 【Japanese Lexicology】
科目の記号/番号:JPN206 単位:2
【キーワード】 意味論、品詞論、語義変化、語構造
【科目の概要】 日本語語彙の特徴や語の構造・機能について体系的に認識できるようにする。語の構造、語種(和語・漢語・外来語)、類義語・対義語、意味の変化、国語辞書の意味記述のあり方、命名といったテーマについて受講生とともに言語分析を行いながら理解を深めていく。日本語語彙についての基礎的な知識を習得するとともに、身近な語や語彙の効果的な調査・分析方法についてもあわせて学んでいく。


日本語文法論 I 【Japanese Grammar I】
科目の記号/番号:JPN207 単位:2
【キーワード】 口語文法、文語文法、学校文法
【科目の概要】 身近にある言語現象の考察を通し、日本語文法の基礎的事項を身につける。「文法の学習=暗記」だと考える人も多いようだが、本授業では、受動的に言葉のルールを「覚える」のではなく、日頃用いている身近な日本語の現象を見つめ直すことを通し、そこに潜む問題点や法則性について自ら「考える」力を養っていくことを目指す。国語科教員や日本語教員に必要な基礎知識を補完するため、現代語の文法、特に品詞分類、活用、文の構造といった項目を中心に扱う。


日本語文法論 II 【Japanese Grammar II】
科目の記号/番号:JPN208 単位:2
【キーワード】 口語文法、文語文法、学校文法、文法史
【科目の概要】 現代語とは異なる古典語の文法を学ぶことにより、日本語文法への理解を深めるとともに、古典作品の読解力を高める。現代語を対象とした口語文法を正しく理解するためにも文語文法、古典文法の理解が必須である。品詞分類、係り結び、歴史的仮名遣いの理解を含め、古典特有の文法を理解する。また、文語文法から口語文法へどのように変化していくのかについても辿っていく。


日本語学演習 【Japanese Linguistics: Seminar】
科目の記号/番号:JPN300 単位:2
【キーワード】 言語調査法、言語分析
【科目の概要】 具体的な言語作品(資料)を取り上げ、それを日本語学的な観点から丁寧に読み進めるながら、作品(資料)や作者、さらにはそれが表された時代の言語的な特徴を見いだしていく。演習を通し、日本語を適切に分析していくために必要となる日本語学的な観察眼、調査手法(辞書・辞典類の扱い、コンピュータによるデータ処理の方法やアンケート調査シートの作成など)を身につけることも目指す。


日本語学研究 【Japanese Linguistics: Seminar】
科目の記号/番号:JPN301 単位:2
【キーワード】 言語調査法、言語分析
【科目の概要】 日頃抱いている言葉に関する疑問や問題点について、受講生自ら言語調査を行い、問題解明にむけた考察・分析を行う。調査のテーマは、音声・音韻、語彙、文法、待遇表現、地域言語、社会方言、言語生活、言語政策など日本語学の諸分野のなかから受講生それぞれの興味によって選択する。これまでに身につけてきた日本語学の知識を運用し、自ら言語に関する疑問について解決していけるような力を養うことを目標とする。


日本語教育特殊研究 【Special studies in Japanese language education】
科目の記号/番号:JPN302 単位:2
【キーワード】 異文化理解、第二言語習得、教具教材
【科目の概要】 日本語教育に携わるためには、日本語の体系に関する知識や指導方法に関する深い理解の他にも身につけるべきことがらが少なくない。本授業では、異文化理解、第二言語習得、教具教材論、児童生徒の日本語教育など、日本語教育に関わるさまざまなことがらのなかから、いくつかのトピックスを取り上げ、それに関する文献の講読や、教育現場の訪問を通し、現在の日本語教育が抱える問題や課題についての理解を深めることを目指す。


日本語史 【History of the Japanese Language】
科目の記号/番号:JPN303 単位:2
【キーワード】 日本語の変遷、言語変化、国語史
【科目の概要】 言葉は日々変化していくものである。現在私達が用いている日本語は、どのような変化を重ねて今の姿になったのだろうか。日本語が古代から現在に至るまで重ねてきた変化のみちすじをたどり、言語変化の様相や要因について考える。また、日本語のたどってきた変化の過程を深く理解することで、現代日本語に起こっている変化や乱れといった現象について正しく理解、分析する力を養うことも目標とする。


日本語指導法 I 【Teaching Method of Japanese language I】
科目の記号/番号:JPN304 単位:2
【キーワード】 第二言語習得、教授法、異文化間コミュニケーション
【科目の概要】 外国語として日本語を教授する際の効果的な指導法や学習法、さらには異文化間コミュニケーションについて考察する。初級・中級・上級といったそれぞれの学習段階における指導法、指導内容、教材、評価法について概観した上で、とくに初級段階に関する課題と問題点について教科書分析等を行いながら理解を深めていく。指導法や教科書の分析は、受講生による調査や討論をまじえて行う。


日本語指導法 II 【Teaching Method of Japanese language II】
科目の記号/番号:JPN305 単位:2
【キーワード】 教材作成、授業演習、第二言語習得
【科目の概要】 『日本語指導法I』に引き続き、日本語の学習段階に応じた適切な指導法について検討する。学習者の母語の違いによる誤用例や日本語教科書の実情を分析しながら、効果的な指導法について考察する。さらに、日本語教育における視聴覚教材、教材開発などについても言及する。特に、不足しているマルチメディア教材の開発、インターネットによる日本語教育サポートページの作成などを具体的に行う。