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社会学 【Sociology】
科目の記号/番号:SOC100 単位:2
【キーワード】 家族、農村、都市、産業、社会病理、近代社会の発展と問題
【科目の概要】 社会学の研究領域には、家族、農村、都市、産業、社会病理などがある。これらのうちから、社会病理をとりあげて、講義を進めていく。周知のとおり、現代の社会は社会問題に満ちている。今こそ社会学者が手腕を振るい社会学の実用的価値を世に問えるのかもしれない。近代社会の発展を遂げてきた社会学を現代社会の諸問題の解決と接点を模索しながら、社会学という学問を学び、かつ教える立場での社会学的視点の理解について学習する。


家庭 【The Subject Field (Home Economics)】
科目の記号/番号:SOC101 単位:2
【キーワード】 家庭生活の構造、生活者としての自立
【科目の概要】 社会状勢の変革にともない、消費者・生活者としての意識の変革が迫られている。また、小学校家庭科では、児童が家族の一員として、家庭生活を充実・向上させることをねらいとしている。本科目では、家族・家庭生活の諸事象を構造的に把握し、家庭生活に対する認識を深めるため、身近な生活の諸問題を多様な観点から考察していく。小学校教員免許取得希望者の履修を想定した科目であり、家庭科指導法との組み合わせで履修することとなる。


社会 【The Subject Field (Social Study)】
科目の記号/番号:SOC102 単位:2
【キーワード】 自ら学び、考え、問題を解決する力を育成する社会科の在り方を考える
【科目の概要】 二十一世紀を目前にひかえ、情報化、国際化の進展するなか、社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を目指すために、社会科教育の改善が求められている。そこで、本科目においては、自ら学び、考え、問題を解決する能力を育成する社会科教育の在り方について考える。また、社会科教育と人間教育とのかかわりについて論考する。小学校教員免許取得希望者の履修を想定した科目であり、社会科指導法との組み合わせで履修することとなる。


社会福祉 【Social Welfare】
科目の記号/番号:SOC103 単位:2
【キーワード】 社会福祉の制度体系、社会福祉施策
【科目の概要】 本講は、多様な事例の検討を通して今日の社会状況と社会福祉の課題を考察しながら、社会福祉の制度体系を明らかにし、諸分野の社会福祉施策の理解を深め、さらに社会福祉の実施機関、施設等について考究することを目的とする。


生活 【The Subject Field (Life)】
科目の記号/番号:SOC104 単位:2
【キーワード】 生活科新設の理由と教科の本質、生活科教育の思想と実践の歴史
【科目の概要】 教育は子どもの日常生活とどれほど接近しているのが望ましいのか。生活科が新設されるに至った経緯や意義、教科目標・内容などについて検討する。また、生活科の学習指導の特色や、指導法への示唆になるものについて過去の教育法にさかのぼって考える。さらに、生活科教育の思想と実践の歴史に視点を向け、欧米の近代教育思想、わが国の大正新教育運動や戦後の新教育思想などに共通するものについて追求する。


人間と社会 【Human Studies: Society】
科目の記号/番号:SOC105 単位:2
【キーワード】 個人、パーソナリティ、相互行為、コミュニケーション、組
【科目の概要】 「人間」にかかわる問題を、「社会」的な視点から追求する。古くから、「人間は社会的存在である」と言われてきたが、その意味は具体的にはどう理解すべきか。この講義では、人々の相互行為とコミュニケーションによって、個人のパーソナリティがいかに形成されるかを考察する。人々の社会的な活動によって、さまざまな組織が形成されるが、この組織は個人に大きな拘束力をもっている。組織のさまざまな形態に着目しながら、人間と社会のあり方を理解し、さらには社会の中で個人はどう生きていくべきかを考える。


科学技術社会論 【Technology and Society】
科目の記号/番号:SOC200 単位:2
【キーワード】 科学、技術、科学技術、利便性とリスクのトレードオフ
【科目の概要】 科学技術と社会は決して分離しているわけではないことは論を待たない。科学技術は、現代の我々が直面している様々な問題に対処しようと努力してきたし、社会に及ぼす影響は非常に大きい。しかし科学技術が深く大きくなるにしたがって社会における利便性と共にリスクが表面化し、我々はそれらのトレードオフに直面している。だからこそ科学技術を専門家のみに任せるのではなく、市民が主体となって科学技術をコントロールしていく必要がある。この授業では、科学技術に関する事件を例示しながら、科学技術を自らの問題として議論し、市民が科学技術にコミットする方法について考察することを目的とする。


環境フードシステム学 【Environmental Food Systems】
科目の記号/番号:SOC201 単位:2
【キーワード】 環境、食料、経済学、流通、食品加工、食品産業、外食産業
【科目の概要】 我が国の食生活に密接に関連している穀類、野菜、果実、肉類、乳卵類などの「食料」を対象として、経済学の基礎的な理論と考え方を講義する。また、国際比較に基づき、食料の需要と供給、日本人の食生活に関連した流通ならびに加工についても触れたい。さらには、近年急成長している外食産業についても、産業構造面から今後の展開方向について解説する。


観光社会学 【Tourism and Society】
科目の記号/番号:SOC202 単位:4
【キーワード】 消費社会と観光、観光開発と地域社会、観光技術革新
【科目の概要】 観光という社会現象について、社会学及び文化人類学の成果に基づき、さまざまな視点からの分析を説明することにより、近代観光が社会に与えた影響について理解を深める。また、観光社会学の最近のテーマにも触れることにより、現在の高度な消費社会における観光と観光地の消費についても理解を深める。具体的には、観光を通じた地域社会の近代化を目標とする地域振興が直面する構造的な問題を技術革新論から明らかにする。また、現代における観光事象を理解するために有効な社会学的概念(差異、ホストとゲスト、身体性など)を学ぶ。


子ども家庭福祉 【Child Welfare】
科目の記号/番号:SOC203 単位:2
【キーワード】 児童の福祉、子どものいる家庭の福祉、近接領域機関との連携
【科目の概要】 児童家庭福祉の歴史的な変遷について理解を深めながら、現代社会における児童家庭福祉の理念・意義を考える機会とする。また、児童の人権、保育との関連について講義し、今日の制度・児童福祉施設における保育、支援の在り方を確認する。社会的養護、母子保健と子育て支援、虐待防止、児童健全育成、障がい児への支援など幅広い分野を網羅した内容とする。


社会学文献講読 【Readings: Sociology】
科目の記号/番号:SOC204 単位:2
【キーワード】 社会学の古典・精読・社会理論
【科目の概要】 現代社会の諸問題について、単なる印象や感想を超えた理解を目指すには、社会学で古典と目されているような文献を精読し、現代社会を対象になされている多くの応用研究を批判的に読むことは不可欠である。本講義では社会学の古典的著作や現代の社会問題を扱った言説やデータを読み、討論を行う。書き手の思考を丹念に追うことによって、また一つの争点に対する異なる見解を比較検討する作業を通じて、自分のものの見方を相対化しながら現代社会を捉える視点を養う。


社会調査実習 I 【Practical studies in Social Research I】
科目の記号/番号:SOC205 単位:2
【キーワード】 社会調査の実践・実証分析・報告書の作成
【科目の概要】 この科目は社会調査実習Ⅱとの連続履修を前提とし、社会調査を実際に行いながら調査技法を体験的に身につけるとともに、報告書の作成を通じて社会学的な実証分析の基礎を習得することを目的とする。設定されたテーマの中で、まず履修生は具体的な調査課題を立て、それに関連する文献・資料の収集と講読を行う。その上で調査対象と調査法を吟味・決定し、より具体的な調査内容を検討・計画する。その後調査対象に関する予備調査などを実施し、実査へとつなげていく。


社会調査法 【Methods in Social Research】
科目の記号/番号:SOC206 単位:4
【キーワード】 量的調査・質的調査・調査法の実践的習得
【科目の概要】 この科目では、社会調査における量的調査と質的調査、またそのデータ分析について、具体的な手順と方法を習得することを目的とする。量的調査、質的調査とも一連の流れを実践的に学び、実習的科目(社会調査実習)において行う調査のための基礎を固めることとする。量的調査については仮説の構成、変数の設定、設問(調査票)の作成から実査、データの編集、入力、クリーニング、分析に至るまでを、また質的調査についてはドキュメント法、各種観察法、聞き取り調査法などの具体的手順を、それぞれ実践的に習得していく。


社会分析基礎論 【Analytical Basics for Sociology】
科目の記号/番号:SOC207 単位:2
【キーワード】 社会調査・質的調査・調査倫理
【科目の概要】 この科目では、社会調査の中でも特に質的調査を中心に据えて学ぶ。質的調査の研究事例やそこで用いられている様々な技法の学習を通じて、現代社会の諸現象を分析するための基礎を習得することが目的である。質的調査には参与観察、インタビュー、ライフヒストリー、文書資料や映像資料の分析が含まれる。これら複数の手法を比較しながらそれぞれの基本的な発想や、得られるデータの特性とその解釈の方法、調査倫理について理解する。


体育社会学 【Sociology of Physical Education】
科目の記号/番号:SOC208 単位:2
【キーワード】 制度、運動文化、パーソナリティ、体育集団、社会変動
【科目の概要】 急激な社会変化は身体に対する人々の意識をも大きく変化させてきた。スポーツは広く人間や社会に係わりをもつようになり、様々な現象を生起させている。一方体育は個人のパーソナリティ形成に係わるとともに、社会の存続・発展にとっても不可欠な機能であることは言うまでもないが、その体育をめぐる社会的状況はスポーツと同様である。本講では体育を社会事実の一つとして捉え、制度的、機能的、構造的に理解することを目指す。


ジェンダー論 【Gender Studies】
科目の記号/番号:SOC300 単位:2
【キーワード】 性差、ライフスタイル、平等、正義、仕事、家族
【科目の概要】 人間にそなわる性差を、生物学的なセクシャリティではなく、社会的・文化的観点から探究する。男女平等を原則とする現代社会でも、ジェンダーは「見えない制度」として、人々の考えや行動に大きな影響を与えている。家族や学校、仕事や結婚といった生活の中で、ジェンダーは重要な役割を果たしている。ところが、ジェンダーに対する認識は十分とは言えず、そのため社会的な正義がしばしば損なわれてしまう。そこで、具体的な生活の場面で、ジェンダーについて理解を深めることが、講義のねらいである。


社会学演習 【Sociology: Seminar】
科目の記号/番号:SOC301 単位:2
【キーワード】 日常生活と社会構造・社会学的想像力・社会学的方法
【科目の概要】 一見すると個人的で私的な問題に見える事柄を、その個人が置かれている社会の構造的な問題と結び付けて捉える力を、「社会学的想像力」という。本講義ではこの「社会学的想像力」を磨くことを目標に、社会学的な研究方法を学ぶ。具体的には、普段の食生活と環境問題との関係や、就職や結婚といった個人の人生上の出来事と企業や家族などの社会制度との関係についてなど、個人の日常生活において経験する出来事とその背後にある現代日本社会の社会構造との結びつきについて考えることになるだろう。


社会学研究 【Sociology】
科目の記号/番号:SOC302 単位:2
【キーワード】 理論と実証・具体的研究例・学問的意義
【科目の概要】 この科目では、社会学という学問がどのような研究方法により対象を分析・考察しているのかを、最新のテキストや具体的な研究例を通じて理解することを目的とする。社会学は多くの場合人々の相互作用や集合的行為を対象とするが、まずそれらを説明するための理論について、学説史の観点も踏まえながら学んでいく。その上で、相互作用・集合的行為や関連事象を分析・考察した研究例を参照することにより、社会学の学問的オリジナリティや存在意義をより具体的に理解し、そこで得た知識・方法を履修生が自分の研究に応用できるようになることを目指す。


社会調査実習 II 【Practical studies in Social Research II】
科目の記号/番号:SOC303 単位:2
【キーワード】 社会調査の実践・実証分析・報告書の作成
【科目の概要】 この科目は社会調査実習Ⅰとの連続履修を前提とし、社会調査を実際に行いながら調査技法を体験的に身につけるとともに、報告書の作成を通じて社会学的な実証分析の基礎を習得することを目的とする。社会調査実習Ⅰから引き続き実査を行い、様々な形でデータを収集する。その後データを編集・加工した上で分析・考察作業を進め、必要に応じて追加調査も行いつつ、当初の調査課題に対する答えを模索する。最終的には履修生全員が分析・考察結果をまとめた調査報告書を作成する。


メディアと文化 【Media Studies】
科目の記号/番号:SOC304 単位:2
【キーワード】 マスメディア、情報
【科目の概要】 国内外のニュース報道などを題材に、マスメディア(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、インターネット等)のあり方を考察する。マスメディアの定義、歴史、現状について論じたうえで、ケーススタディとして具体的なニュースをとりあげ、様々なメディアでの報道の意義と問題点を検証する。報道について、マスメディアが成立させるマスコミュニケーションが一般視聴者にあたえる影響などについて、文献と実例から学び、現代文化の形成に与えているメディアの影響についてさぐる。


子どもと家族の福祉 【Child and Family Welfare】
科目の記号/番号:SOC400 単位:2
【キーワード】 現代の家族、子どものいる家庭の福祉、今日的な課題
【科目の概要】 児童家庭福祉にかかわる今日的な課題(子育て支援・虐待・DV・社会的養護・外国籍jの子どもの保育・医療機関にいる子どもの保育・病児保育など)をトピックとしてとりあげ、その課題に社会福祉の専門家として取り組む視点、支援援助の在り方を検討することを目的とする。


相談援助 【Social Support Methods/Counseling for Pre-school Children and Family】
科目の記号/番号:SOC401 単位:1
【キーワード】 児童の福祉と相談援助、カウンセリングマインドと支援技術
【科目の概要】 「相談援助」と「保育相談支援」の併合した演習科目である。相談援助の概要に触れながら、援助の方法と技術を事例分析やロールプレイなどの演習の中で習得するものとする。また、保育所等での児童福祉施設における子どもの育ちを支えるための保護者・家族支援を具体的な事例の分析等を通して理解を深め、保育士としての専門性を活かした保育相談援助の在り方を習得するものとする。