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有機化学概論

科目
有機化学概論
区分
生物資源学科科目群
授業コード
53011
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 火/78
単位数
2単位
担当者名
相沢 宏保
授業の概要
我々の地球はすべてが常に変化している。それは物質の結合と分解の世界といって過言ではない。一般の科学的知識としての化学生きていることを理解する上で最も重要な基本的知識のひとつである。有機化学は特に生命体に関連する化学であり、本授業では有機化学の発展の歴史に始まり、化学物質の分類、命名および化学反応の基本について講義し、随時、具体的事例についても説明する。質問、疑問点についても対応する。内容が多岐にわたることもあるので、ノートをとリ整理することは重要である。
到達目標
より専門的な有機化学を必要とする分野に進む第一段階として、基礎的な有機化学の知識を習得する。そのために、講義の内容を充分理解できるように講義後のノートの整理の仕方を自分なりの工夫する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
有機化合物の構造と結合:
酸と塩基
原子の構造、原子の電子配置他量子化学的考え方 有機化学のという概念に理解する
第2回目
有機化合物の構造と結合:
酸と塩基
共有結合、混成軌道、多重結合 有機化合物の主な構成原子の炭素と水素の化合物について理解する(飽和炭化水素)
第3回目
有機化合物の性質 命名法 官能基、
アルカンとアルキル基
化合物の命名について理解する
第4回目
有機化合物の性質 シクロアルカンとその立体配座異性体 構造の違いを理解する
第5回目
有機反応の性質:アルケン アルケンとその命名法とその異性体 有機化合物の主な構成原子の炭素と水素の化合物について理解する(不飽和炭化水素)
第6回目
有機反応の性質:アルケン 種々の反応の電子的な考え方 反応機構とはどういう概念かを理解する
第7回目
アルキンとアルキンの反応 特に反応中間体のカルボカチオン 反応の中間体について手理解する
第8回目
中間試験 第1回~第7回目の基本的知識 基本的知識の理解度を確認する
第9回目
芳香族化合物 ベンゼンの構造、命名法
求電子反応などの反応について
芳香族とは何かを理解する
芳香族の特殊な反応を理解する
第10回目
立体化学 炭素が正四面体であるが故の化合物の立体構造
光学異性体、鏡像異性体他
有機化学の特徴である種々の立体構造について理解する
天然物などに見られる種々の異性体について理解する
第11回目
ハロゲン化アルキル、アルコール、フェノール、エーテル 命名法とそれらの基本的性質 種々の原子が置換した化合物について基本的知識を理解する
第12回目
アルデヒド、ケトン
カルボン酸と誘導体
アルデヒド、ケトンの命名法、性質、反応
カルボン酸の性質、命名法、反応、
比較的複雑な化合物について基本的知識を理解する
第13回目
構造決定構造決定の手段種々のスペクトルデータを理解する
第14回目
構造決定化合物の構造決定法未知の化合物が構造が決定される順序を理解する
第15回目
期末試験 有機化学の基礎知識の確認 有機化学の基礎知識が習得できているかを判断できる問題を出題する。

教科書
マクマリー有機化学概説 John McMurry著、伊東 椒、児玉三明訳第4版(東京化学同人)
参考文献
マクマリー 生物有機化学 I 有機化学編、菅原二三男監訳(丸善株式会社)[絶版]、化学辞典、生物学辞典、Merck Index他
成績評価方法
筆記試験、課題レポートの内容も評価の対象とする。(出席率、授業中の勉強意欲も考慮する)
そのほか受講者への指示/メッセージ
受身の授業ではなく、授業内容を理解するよう疑問点などを積極的に質問したり、調べる。調査の結果などを自発的にレポートとして提出することを歓迎する。

更新日:12/24/2007
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