授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 園芸学の由来と語源 | まずはイントロダクションです。園芸の語源、由来、多様性と発達の歴史について学びます。由来、扱う学問分野、分類、語源、などのイントロダクションを行います。まずは気軽に入っていきましょう。 | ゲーテのクラインガルテンとは?Horticultureとは?園芸植物の持つ特殊性などを理解しましょう。 |
第2回目 | 園芸植物の分類 | 花、果樹、野菜の植物学的な分類方法、園芸的な分類方法について講義します。園芸植物の生活環(1年草と多年草などについて、など) | 学名、リンネの命名法について理解しておいてください。園芸植物の分類方法については、本学農学部のオフィシャルサイトー農学部ー植物機能開発科学領域ー私のHPに入り、必要に応じてコピーをしてください。 |
第3回目 | 鑑賞園芸(1):花を使った鑑賞園芸について | 花の分類方法、繁殖方法などを講義します。
花の繁殖方法にはどのようなものがあるか?-種子、栄養繁殖によるもの(クローン)などについて詳述します。 | HPの研究テーマ02「花菖蒲」の項目をコピーして読み、理解しておいてください。 |
第4回目 | 鑑賞園芸(2):花を使った鑑賞園芸について | 花の園芸―観賞価値と文化とのつながりを講義します。江戸の植物、特に「花菖蒲」を含めて話をします。 | HPの研究テーマ02「花菖蒲」の項目をコピーして読み、理解しておいてください。Bbにも随時、学会で発表した最新論文などを掲載しますから、コピーをして理解しておいてください。 |
第5回目 | 鑑賞園芸(3):花を使った鑑賞園芸について | 前回に引き続き,特に「花菖蒲」を含めて話をしますが,関連して様々な花の例を取り上げます。江戸系、肥後系・・・など園芸の世界に独特な分類がたくさんあることを講義します。同時に遺伝資源としての、野生種の植物、例えば野生のノハナショウブで発見された「青いノハナショウブ」と「八重咲きノハナショウブ」などを紹介し、これらの植物が栽培する園芸植物になることの(品種改良される場合を含む)意義についても解説します。 | 園芸植物の分類は非常に複雑で、花では特に分類方法が複雑なので、混乱しないようにしっかりと理解してください。アヤメ、カキツバタ、花菖蒲の区別の仕方とは?花菖蒲はどうやってできたか?江戸時代以前の花菖蒲は何であったか?あやめ文化とは?など、順不同ですが、上記に関連する部分を各自でコピーしておいてください。できるだけ、花に親しんで欲しいと思います。関連する内容は、HPをよくよく見てください。花の各器官の出来方、植物の形態形成については「野菜園芸学」p.15-20を参照してください。 |
第6回目 | 野菜園芸(1):野菜とは? | 野菜の分類(食べる部位による分類など)、原産地とは?遺伝子中心説とは?など、分類方法などを中心にして野菜に関する講義をします。特に、トマトを中心にして講義をしますが、他の野菜についても教科書を参照してください。本学にて保存している貴重な野生種のトマトも紹介します。 | ・トマトの原産地はどこですか?他の野菜でも「野菜園芸学」で調べておいてください.本学で保存している野生種のトマトを持参して話をします。これらの遺伝資源としての有用性についても理解しましょう。教科書「野菜園芸学」p.20-26 田淵のHPの研究テーマ01ートマトの魅力と機能を探るーを参考にして勉強してください。 |
第7回目 | 野菜園芸(2):加工用野菜、加工用トマトについて | 野菜の利用方法は、そのまま食する「生食用」とジュースや浸けものなどの「加工用」に用いる場合があります。ここでは、私の専門の一つである加工用トマトについて詳述します。栽培方法の違いや、品種、作型についても詳述します。 | 前回に引き続き、HPや「野菜園芸学」を読んで理解を深めてください。 |
第8回目 | 野菜園芸(3):野菜の有する色、成分についてー機能性食品とは? | 野菜の「色」はつい数年前まではただの「着色物」としか思われていませんでした。しかし、「緑黄色野菜」と称して体内で「さまざまな機能=身体に有用な作用をする=活性酸素を除去する」効果が認められてきて以来、単に色は添え物的ではなく「健康食品」としてもブームをよんでいます。本講義では、野菜の有する機能性について講義します。 | 野菜の色について、理解を深めたいと思います。野生種の中には、栽培品種にない機能性成分を持つものがありますので、遺伝資源としての「野生種」の有用性についても言及しますので、HPや「野菜園芸学」で理解をしてください。「野菜園芸学」の教科書では、機能性の部分(15章)、トマトの章(2章)、ピーマンの章(2章)、葉菜類のページ、などに有用成分がのっています。 |
第9回目 | 果樹園芸(1):果樹とは? | 果樹園芸の一般的特性とは何か?果樹は作物であり、花や野菜とは異なる側面を持つがそれは何か?などを詳述します。実際に果実を持参して話をします。 | 花、野菜、に引き続き果樹を扱います。Bbをよく利用して分類、品種、果樹が他の園芸植物とどういう点で異なるか、理解してください。 |
第10回目 | 果樹園芸(2):果樹の特性について | 果実の構造、結実、成長と果実に含まれる諸物質、および糖代謝などについて詳述します。前回に引き続き、果実を持参して講義します。 | 果実の形態分類と成長など、細かい部分については、板書しますので、Bbよりコピーした講義ノートをまとめておいてください。特に、繰り返し復習することを心がけてください。 |
第11回目 | 果樹園芸(3):果樹の特性について | 前回に引き続き各種果樹の特性を理解してください。実際に果実を持ち込んでお話をします。 | 生活習慣病にならない方法を知っていますか? |
第12回目 | 環境と園芸(1):園芸植物によるファイトリメディエーション | 室内環境汚染物質、ホルムアルデヒドを植物を使って除去する研究報告を紹介します(Phytoremediation)。 | 環境と園芸とのかかわり合いを知っていますか?癒し(ヒーリング)、環境汚染物質を除去する、など環境に関わる園芸植物について理解しましょう。 |
第13回目 | 環境と園芸(2):ハーブと香り成分の機能性 | 植物が分泌する芳香成分のシトラールは,抗菌作用の他,心の癒し(ヒーリング)効果,など様々な機能性を有しています.ここでは,ハーブ(センテッド・ゼラニウム)を使った研究を紹介します。 | 香りの成分について,どれくらい興味・関心がありましたか?思い出してみてください. |
第14回目 | 水草園芸:室内で水草、メダカを飼育・栽培する(アクアリウム) | 以前はどこにでもいたメダカは絶滅危惧種となり、環境変化に追い詰められています。園芸植物学分野では、全国各地から河川ごとに分けて飼育し植物、特に水草との関係を調査・研究していますので、その事例を述べます。 | アクアリウムとは何でしょうか?水草についても理解を深めてください。 |
第15回目 | 園芸植物の保護と環境との役割 | 遺伝資源としての園芸植物とその保護について:園芸植物についての総括を行います。 | Key Word:これまでに解説をした多くの内容について、再度復習し、園芸植物への理解を深めてください。 |