検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

日本文学史

科目
日本文学史
区分
リベラルアーツ学科科目群
授業コード
64052
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 水/56
単位数
2単位
担当者名
高柳 誠
授業の概要
明治期に成立した近代日本文学の、口語文の成立からその成熟までの歴史を、『文体』=『スタイル』をキイ・ワードに探ってゆきます.単なる知識としての文学史ではなく,実際に『文体』を感じ取れる講義を目指します.
到達目標
近代日本文学の特殊性とその特質が理解できたか.文体についての理解が進んだか.ここの作家の文体の特質を感じ取れたか.また,それらを,自分の言葉で正確に表現できたか.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
文体とは何か 文体とは何か,文体を感じ取るとはどういうことか,等々、今後の授業に必要なガイダンスを行います.文体とはどういうものかを,自分なりに考えてくる.
第2回目
ワーク1 翻訳された外国文学を素材に,文体を感じ取るための基礎的な作業をしてもらいます.文学というジャンルにおいて、文体がどういう役割を果たしているかを考えてくる.
第3回目
近代文学の成立 近代文学が成立するまでの日本の文学状況,文化的状況を概観して,その特殊性や特質を考えます.江戸時代までと明治以降とで,日本の置かれた文学的・言語的状況がどう変化したかを考えてくる.
第4回目
坪内逍遥/二葉亭四迷 近代日本文学が成立するにあたって,二人の作家が果たした役割を考えます.文体の定義を5つ以上調べてくる.
第5回目
森鴎外1 鴎外の生涯とその文学の特質を学びます.鴎外の主な作品を読んでくる。
第6回目
森鴎外2 鴎外の作品を読み,その文体の特徴を考えます.鴎外の主な作品を読んでくる。
第7回目
夏目漱石1 漱石の生涯とその文学の特質を学びます.漱石の主な作品を読んでくる。
第8回目
夏目漱石2漱石の作品を読み,その文体の特徴を考えます.漱石の主な作品を読んでくる。
第9回目
ワーク2文体感覚を身につけるための作業として,英語の文章を日本語に訳してもらいます.鴎外と漱石の文体を比較してくる.
第10回目
幸田露伴露伴の文学の特質とその文体の特徴を探ります.露伴の主な作品を読んでくる。
第11回目
泉鏡花鏡花の文学の特質とその文体の特徴を探ります.鏡花の主な作品を読んでくる。
第12回目
自然主義作家1自然主義作家たちの共通項と,その文学の特質を探ります.自然主義作家たちの代表作に目を通してくる。
第13回目
自然主義作家2主な自然主義作家たちの文体の特質を探ります.自然主義作家たちの代表作に目を通してくる。
第14回目
ワーク3文体感覚を鋭敏にするために,作家の文体の識別をしてもらいます.同世代の二人の作家の文体を比較してくる.
第15回目
まとめ文体についての理解や認識がどれほど進んだかの確認をします.文体についての認識がどれくらい深まったか確認してくる.

教科書
なし(プリントを用意します)
参考文献
授業中に指示します.
成績評価方法
3回のレポートと授業中の態度、参加度.
そのほか受講者への指示/メッセージ
正直言って,ハードな授業だと思います.ただし,まじめに取り組めば,得るものはとても大きいでしょう.ある程度日本の近代文学を読んでいることが望ましいのですが,読んでないとしても,今後代表的な日本文学を読みたいという気力にあふれた人を歓迎します.

更新日:12/20/2007
検索トップページ担当別50音一覧