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ソフトウェア工学

科目
ソフトウェア工学
区分
メディアネットワーク学科科目群
授業コード
55215
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 火/56
単位数
2単位
担当者名
小林 由紀男
授業の概要
ソフトウェア工学は,品質と信頼性の高いソフトウェアの必然性に加えてコストとリスクへの対応に関する危機から発生しました.これまでに,多様な社会の要求に応えるために,多くのソフトウェア開発プロセス・技法・ツールが開発されてきました.本授業では,ソフトウェア開発モデルとして,プロセスモデルの観点から,開発作業をいくつかの開発フロー(要求・分析・設計・実装・テスト・保守)に分け,各ワークフローごとにその工程とアウトプットについて説明します.使用言語はJava(eclipse)またはC++(DevCpp)を予定していいます.
到達目標
ソフトウェア開発技術について十分理解し,その開発過程の生産物(成果)を表現する記述法(記述言語)を駆使して,(1)要求仕様,(2)要求分析,(3)設計,(4)実装 (5)テスト の各ワークフローを一人で遂行でき,それをプレゼンテーションできること.最終的には,各自自分の興味ある(ソフトウェアの)システムを題材にして,そのシステムを上記ワークフローを通して実現すること.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ソフトウェア危機 授業の概要説明.ソフトウェア工学の目的シラバスの確認.教科書1.1~1.3
第2回目
ソフトウェアの開発モデル ソフトウェアの信頼性・品質,設計原理(最近の話題から)今週の授業資料,教科書2.1~2.3
第3回目
ソフトウェア開発とUML ソフトウェアの要求・標・仕様(UMLを使った要求定義)今週の授業資料,UML資料
第4回目
要求工学 要求定義・要求仕様,ユースケース記述
【小テスト】
今週の授業資料,教科書3.1~3.2
小テスト範囲:授業第1回~第3回
第5回目
要求ワークフロー オブジェクト指向開発今週の授業資料,教科書3.3~3.4
第6回目
ソフトウェア設計 モデリング,構造化分析今週の授業資料,教科書4.1~4.2
第7回目
構造化設計 オブジェクト指向分析今週の授業資料,教科書4.3
第8回目
設計ワークフロー構造化設計,モジュール設計
【小テスト】
今週の授業資料・教科書4.4~4.5
小テスト範囲:授業第1回~第3回
第9回目
ソフトウェア実装オブジェクト指向設計,設計モデルと実装モデル今週の授業資料,教科書5.1~5.2
第10回目
実装ワークフロー構造化プログラミング,モジュール今週の授業資料,教科書5.3~5.5
第11回目
ソフトウェアの品質オブジェクト指向プログラミング,ソフトウェア開発環境今週の授業資料,教科書6.1~6.2
第12回目
ソフトウェアの信頼性ソフトウェアの品質特性,ソフトウェアの信頼性
【小テスト】
今週の授業資料,教科書6.3
小テスト範囲:授業第8回~第11回
第13回目
プロジェクト計画ソフトウェアコンポーネント今週の授業資料,教科書7.1~7.2
第14回目
プロジェクト管理プロジェクト計画・管理,ITスキル標準今週の授業資料,教科書7.3~7.4
第15回目
期末試験オブジェクト指向によるソフトウェア開発の実践全「今週の授業資料」,教科書,小テスト問題

教科書
ソフトウェア工学 教科書/赤間 世紀/工学社/ISBN4-7775-1250-9
参考文献
UML 2.0 クイックリファレンス/D.Pilone & Neil Pitman著 原隆文訳/オライリー・ジャパン/ISBN4-87311-284-2,ソフトウェア工学-プロセス・開発方法論・UML-/鈴木正人/サイエンス社/ISBN4-7819-102,ソフトウェア工学入門/河村一樹/近代科学社/ISBN4-7649-0234-6, 予習・復習資料:bb@tamagawa.ac.jp [授業],http://rironnew.inf.eng.tamagawa.ac.jp
成績評価方法
小テスト(30点),期末試験(50点),授業でのアクティビティー(質問・発表等,20点)を考慮して100点満点とします.試験(期末・小テスト)においては,ソフトウェアの分析・設計・実装の実務能力と表現能力(プレゼンテーション力)に着目してその到達度を評価します.成績は所定の規則通り,S・A・B・C・Fで評価しますが,出席が3/4に満たない場合には期末の定期試験の受験資格を失い,合計は50点以下(つまりF)になります.
そのほか受講者への指示/メッセージ
「プログラミングⅠ」「同Ⅱ」(プログラミング言語は問わない)を履修していることが望ましい.「アルゴリズムとデータ構造」の知識も役に立つ.ソフトウェア工学はソフトウェア開発・プログラム開発技術者の基本技術です.製品としてのソフトウェアの表には現れてきませんが,優れたソフトウェア開発は,必ずしっかりしたソフトウェア開発技術に裏付けされています.ソフトウェアで解決を図る問題は身近にも数多くあります.問題解決にどのようなソフトウェア開発技術があるか常に関心を持ち,自ら問題を解決できる能力を養ってほしい.また,何か一つ仮想的なシステムを想定し,試行錯誤を繰り返しながらシステムが設計出来るスキルを身につけてほしい.事前に bb@tamagawa.ac.jp で配布する配布資料および教科書の該当部分に目を通しておくことが必要です(予習・復習が授業の前提です).

更新日:12/26/2007
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