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オペレーティングシステム

科目
オペレーティングシステム
区分
知能情報システム学科科目群
授業コード
55120
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 木/12
単位数
2単位
担当者名
塩澤 秀和
授業の概要
オペレーティングシステム(OS)とは、様々なアプリケーションソフトウェアが適切に実行されるようにコンピュータ内の各種資源を管理するソフトウェアであり、Windows, Linux, Mac OSなどが広く用いられている。本講では、OSの歴史的な変遷と基本的な構成を学んだのち、コマンド操作やプログラミングを通じて、プロセス、仮想記憶、ファイルシステム、ユーザ管理などのOSの各機能に対する理解を深める。用途によるOSの機能の違いや今後のOSに求められる機能についても論じる。
到達目標
オペレーティングシステム(OS)の基本的な仕組みを理解する。また、そのためにコマンド操作やプログラミングの方法を習得する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
OSの基本構成とインタフェース コンピュータとOSの歴史,OSの役割,OSの基本構成,API/システムコール,ユーザインタフェース,シェル教科書等を読んで予習しておくこと
第2回目
コンピュータハードウェア ノイマン型アーキテクチャ,CPU,レジスタ,プログラムカウンタ,スタックポインタ,割り込み,アセンブリ言語        〃
第3回目
カーネルとデバイスドライバ カーネルの役割,モノリシックカーネルカーネルとマイクロカーネル,デバイスドライバ,DMA,ブートシーケンス        〃
第4回目
メモリとファイルの基礎 記憶階層,メモリ管理の役割,仮想記憶の概念,ディスクの構造,ファイルシステムの概要,階層型ファイルシステム        〃
第5回目
プロセスとスレッドの基礎 プログラムの実行手順,マルチタスク,プロセスの切り替え,プロセスの状態遷移,プロセスの親子関係        〃
第6回目
プロセスのスケジューリング プロセスの状態遷移,コンテクストスイッチ,スケジューリングアルゴリズム(FCFS,SJF,EDF,RR),プロセス情報の管理        〃
第7回目
中間試験 中間試験        〃
第8回目
共有資源とプロセスの同期共有資源,プロセス同期機能の必要性,排他制御の概念,クリティカルセクション,スピンロック        〃
第9回目
セマフォとデッドロックOSによる排他制御機能,セマフォ,デッドロック,デッドロックの発生条件,資源割付けグラフ,プロセス間通信        〃
第10回目
プロセス空間プロセスの読み込み,プロセスのメモリマップ,スタックフレーム,ヒープ,メモリ割当て関数とシステムコール        〃
第11回目
メモリ管理とアドレス変換再配置可能プログラム,メモリ割り付け方式,断片化とコンパクション,スワッピング,オーバーレイ,メモリ保護        〃
第12回目
仮想記憶仮想記憶,実アドレスと仮想アドレス,ページング、ページングアルゴリズム(FIFO,OPT,LRU),スラッシング        〃
第13回目
ファイルシステムとセキュリティファイルとディレクトリ,特殊ファイル,ユーザ管理,ファイルやプロセスの保護,仮想ファイルシステム        〃
第14回目
期末試験期末試験        〃
第15回目
期末試験の解説期末試験の解説        〃

教科書
大久保英嗣:「オペレーティングシステムの基礎」,サイエンス社,定価1600円(税別)
参考文献
【1】野口健一郎:「オペレーティングシステム」,オーム社,定価2800円(税別), 【2】A.S. タネンバウム,水野忠則(訳):「モダンオペレーティングシステム 原書第2版」,ピアソン・エデュケーション,定価7000円(税別), 【3】羽山博:「OSが分かる本」,オーム社,定価1200円(税別), 【4】前野譲二他:「Linux演習」,オーム社,定価2500円(税別).
成績評価方法
重要な順に,期末試験,中間試験,レポートおよび演習課題を総合して判断する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
OSの内部構造の説明では、UNIX(Linux)を主たる題材とし、WindowsやMac OSを補足的に取り上げる予定である。また、操作方法ではUNIX(Linux)とWindowsを題材とする。

更新日:02/05/2008
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