検索

トップページ

担当別５０音一覧

科目	教育学基礎演習II 人間と社会	区分	教育学科科目群
授業コード	56033	開設セメスター	4S
曜日・時限	秋　水/34	単位数	2単位
担当者名	今尾　佳生

授業の概要

「教育学基礎演習I」において養った、文献の読解方法を踏まえたうえで、本講では、引き続き受講者各人の問題意識に応じた研究問題の設定法、小論文やレポートの執筆法、口頭発表法など、社会科学的分野での基礎的リテラシーの獲得を継続する。その過程を通じて社会科学的視点の特質や、調査に関わる基礎的な諸概念、論理手続を学びつつ、研究実施のための方法論意識を身につけて行きたい。出きるかぎり一方的な講義を避け、講義担当者と受講者、あるいは受講者相互の質疑応答、意見交換を採り入れていきたいと考えている。受講者それぞれの立場において固定観念を脱した柔軟な発想で取り組むことが期待される。テーマとしては引き続き排除･逸脱の問題を取り上げる。

到達目標	自律的に社会科学分野における研究計画を策定することができるための知識・技能の修得を目指す。

授業計画	テーマ	内容	授業を受けるにあたって
第1回目	導入：　「演習I」の総括とレポート講評	社会学的文献の特徴とその包括的読解／プロポザルの趣旨確認／レポート講評陥穽／排除・差別の諸要因	基礎演習Iの学習内容をよく復習しておくこと
第2回目	受講生各自の問題関心の検討（１）	問題とは何か／社会科学的な問いの立て方	各自の社会科学的問題関心を口頭で発表できるようにしておくと
第3回目	受講生各自の問題関心の検討（２）	同上	同上
第4回目	社会科学の質的研究法（１）	ドキュメント分析の技法と演習	教科書の当該箇所を事前に呼んでおくこと
第5回目	社会科学の質的研究法（２）	映像分析の技法と演習	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第6回目	問題設定の論理手続き（１）	問題のマッピング／中心的問題の選定と概念分析／研究問題の設定	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第7回目	問題設定の論理手続き（２）	上記演習	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第8回目	問題設定の論理手続き（３）	研究質問への還元／研究質問構成概念の分析と方法論の模索	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第9回目	問題設定の論理手続き（４）	上記演習	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第10回目	章節構想の策定（１）	章節の論理構造と理論展開／研究問題の設定／研究質問への還元／方法論の模索／章節の構築	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第11回目	章節構想の策定（２）	上記演習	事前配布プリントをよく読んでおくこと
第12回目	個人研究発表（１）	発表／質疑／講評	発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第13回目	個人研究発表（２）	発表／質疑／講評	発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第14回目	個人研究発表（３）	発表／質疑／講評	発表担当者はレジュメ等の準備をしておくこと
第15回目	まとめ：社会科学的研究方法と問題設定	レポート提出／第３～11回の授業内容	各自のプロポザルを完成させておくこと

教科書	『社会学研究法・リアリティの捉え方』／今田高俊編／有斐閣／2,200円
参考文献	適宜紹介する。
成績評価方法	１．発表　　　　３０％　 　　授業後半において行う予定の個人研究発表の成果を、問題の言明、レジュメ、質疑への対応等の規準に基づいて評価する。詳細については授業時に説明する。 　２．レポート　　７０％　 　　社会学的視点と方法による研究計画書を作成して提出する。詳細については、授業時に説明する。
そのほか受講者への指示／メッセージ