授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 社会性とはなにか | 社会の中における「個」とは何か。自己や個性,個人について理解する。 | なぜこの講義を受講しようと思ったのか。
各自,子どもの社会性の発達について関心のあること,講義を通じて学びたいことを整理してみよう。 |
第2回目 | 愛着と発達 | 「愛着」について,その定義や理論的背景,また「愛着」の発達を支える要因について理解する。 | 「愛着」とは何だろうか。親や友人,恋人など,まわりにいる身近な人との心理的な絆について考えてみよう。 |
第3回目 | 家族と社会化 | 親の養育態度やきょうだいとの関係が,子どもの社会的発達に与える影響について考える。 | 親の養育やしつけは,どのくらい子どもの発達に影響を与えるのだろう。また,理想的,あるいは望ましい養育態度とはどういったものかについて考えてみよう。 |
第4回目 | 仲間関係と発達 | 仲間・友だち関係の発達について理解する。 | 自分の幼い頃の仲間関係,友だち関係について思い出してみよう。 |
第5回目 | 乳幼児保育と発達 | 乳児保育が子どもの発達に与える影響について理解する。 | 集団昼間保育は幼児にとって良くないか。幼いうちは,母親の手によって育てられるのが一番か。子どもにとって望ましい養育環境について考えてみよう。 |
第6回目 | 自己の発達 | 子どもは自分自身をどうとらえているのか。子どもの「自己」の発達について理解する。 | 「自己概念」「自己調整」について,これらの用語の意味,定義について調べてみよう。 |
第7回目 | 他者理解の発達 | 子どもは他者をどのように理解しているのだろうか。その発達過程と発達に与える影響について理解する。 | 生まれて間もない赤ちゃんは,人のことを理解しているのだろうか,考えてみよう。 |
第8回目 | 社会的事象の理解とその発達 | 例えば,「お金を出して,お店でパンを買う」といった社会生活におけるルールや規則などを,子どもはどのように理解しているのか。その発達について学ぶ。 | 「なぜ,お金を出さないと品物は買えないのか」。子どもからこうした問いかけがあったら,どう答えたらいいだろうか。考えてみよう。 |
第9回目 | 道徳性の発達 | 道徳性の定義と,それを獲得していく子どもの発達について理解する。 | 「道徳的行動」とはどういったものだろうか。具体的な例を挙げてみよう。 |
第10回目 | 向社会的行動の発達 | 困っている友だちを助ける,泣いていたら,なぐさめる。子どもはいつからそうした行動をとるのだろうか。子どもの向社会的行動の発達について理解する。 | 「向社会的行動」とはどういった行動を指すのか調べてみよう。 |
第11回目 | コミュニケーションの発達 | コミュニケーションはいつごろから,どのように始まるのか。けんかやいざこざも含め,子どものコミュニケーションの発達について理解する。 | 子ども同士のいざこざやけんかは,子どもの発達にどういった影響を与えるだろうか,考えてみよう。 |
第12回目 | 社会的発達の生物学的基礎 | 社会的発達とは人間固有のものなのか。生物学的な視座から,サルやチンパンジーを対象とした研究を紹介する。 | サルやチンパンジーにも社会性はあるのだろうか。あるとしたら,なぜそのような行動が見られるだろうか,考えてみよう。 |
第13回目 | 社会的発達の文化的視点 | 子どもの発達について,社会や文化,歴史による違いを理解する。 | 親や友だちとのかかわりにおいて,日本の子どもだけに見られる特徴はあるだろうか。考えてみよう。 |
第14回目 | 社会性の発達を測定する | 子どもの社会性を測定するための尺度を紹介する。 | 子どもの社会性の発達について研究するとしたら,どういった視点で,具体的に何を知りたいだろうか。それについて考えてみよう。 |
第15回目 | まとめ | | |