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視聴覚教育メディア論

科目
視聴覚教育メディア論
区分
ビジュアル・アーツ学科科目群
授業コード
58028
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
川口 雅子
授業の概要
視聴覚教育メディアという用語が対象とする領域は、旧来の視聴覚機器であるスライドやオーバーヘッド投影(OHP)から最先端のICT技術によるeラーニングに至るまで、きわめて多岐にわたっている。その広範な範囲のなかから、写真、スライド、映像、音声ガイド、データベースなど、社会教育施設としての美術館に関連の深いトピックを取り上げ、個々のメディアの特性を具体例に即して解説する。技術の発展はきわめて急速であり、一つ一つの教育メディアは数年のうちには陳腐化してしまうものもあるが、そのような発展の様相を捉えつつ、各メディアの今日的意義あるいは限界を考察する。
到達目標
各種メディアによるコンテンツ(デジタル画像など)やその設備・環境整備など、美術館の現場での取り組みを理解する。メディアやICT技術の変遷にしたがって、伝統的な手法と最先端の試みが共存する美術館の現状を理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 「視聴覚教育メディア」という用語が対象とする広範な領域を概観(あるいはその用語の限界)本シラバスに目を通しておく
第2回目
美術館活動と視聴覚資料 美術館で活用する視聴覚資料の種類とそれぞれの内容
第3回目
美術館の視聴覚機器と設備 美術館建築にみられる視聴覚施設や設備、館内ネットワークの設置状況美術館の館内案内図をみて、館内設備を調査しておく
第4回目
美術作品と複製 作品のイメージ(画像)の伝達手段すなわちリプロダクション(複製)の歴史的変遷
第5回目
画像投影技術の変遷 美術の講演会におけるカラースライドの役割、欧米の美術館におけるスライド・ライブラリーの実際
第6回目
美術館における映像の活用 展覧会や映像ライブラリーにおける映像の活用美術館で展示映像を閲覧し、その意義を考察しておく
第7回目
音声ガイドの新しい試み 音声ガイドおよび音声映像ガイドの新しい試み美術館で音声ガイドを利用し、その意義を考察しておく
第8回目
美術館における写真資料の役割(1)美術館活動における写真資料(カラー・ポジフィルム)の役割美術館のホームページ、展覧会カタログ、ポスター、チラシにおける図版の重要性を考察しておく
第9回目
美術館における写真資料の役割(2)美術館における写真の撮影と利用、また写真資料管理の実際
第10回目
画像データベースの基礎知識美術館の活動基盤としての画像データベースのあり方
第11回目
画像データベースと来館者教育来館者教育用の画像検索システムから、ミュージアム・グッズ、プリント・オン・デマンドなどへのさまざまな応用の試み美術館の画像データベースを利用し、その意義を考察しておく
第12回目
作品画像の著作権美術館活動と著作権の諸問題著作権法に目を通しておく
第13回目
美術館とインターネット(1)インターネットと作品情報検索システム美術館のホームページを利用し、その意義を考察しておく
第14回目
美術館とインターネット(2)インターネットを利用した美術館活動の可能性
第15回目
まとめ

教科書
適宜プリント資料等を配付する
参考文献
授業中に指示する
成績評価方法
出席およびレポート等提出物
そのほか受講者への指示/メッセージ
学芸員資格取得のための必須の講義として、今、博物館・美術館の現場で行われていることが把握できるような具体例を中心に構成します。受講にあたっては、美術館を含むさまざまな教育施設で各種メディアを積極的に利用し、その効果や問題点など、各人が問題意識を持って授業に臨むよう心がけてください。

更新日:01/15/2007
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