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平面造形基礎

科目
平面造形基礎
区分
ビジュアル・アーツ学科科目群
授業コード
1800358005
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
春 月/56秋 月/56
単位数
2単位
担当者名
梶原 新三、林 卓行、大久保 晃
授業の概要
芸術表現を行なう上での基礎となる表現力・形態の把握力を養うための授業である。 A:構成的平面表現を主とする内容、B:具体的なモティーフの描写表現を主とする内容の6週間ずつの実技課題により構成される。 ビジュアル・アーツ学科の必修授業である。
到達目標
A:線描画の習得。形態の分析とイメージの再構築。B:ものをかたちにするために必要な、「見方」と「描き方」の基礎を身につける。またすでに基礎を身につけている者は、その応用の方法をさまざまに探る。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
授業ガイダンス
この授業は毎回ホームワークが課せられ、それが次の課題につながっていく
クリエートしていくにあたり、考え方、ものの見方が徹底して柔軟であることものごとに慣れ、既成概念に捉われ感性が鈍感にならない
クリエーターの訓練として収集、選択、創造の意味を考える
第2回目
A:色材表現研究 色材の物理的作用の体験、単一表現と複合表現各自の意志的表現を入れない
素材の個性を活かし、その物理的化学的性質に表現を委ねる
第3回目
A:デザイン的作業 トリミング ー 画面構成
フレーミング ー 画面構成
コピーライティング ー 表現理論化
ファイリング(パッケージ)
応用表現(拡大効果)
キャプショントレーニング
無目的な体験が表現に広がりをもたせ、様々な可能性が内包されていることを認識する
第4回目
A:プレゼンテーション
紙材表現研究
  加工実験
プレゼンテーションボードとパッッケージで各自自分の作品を発表する
多様な紙素材を集める(リサーチ)
紙の性質を調べる
トリミング
フレーミング
自分の制作について客観的になる
同僚の制作を分析批評する
プレゼンテーションの意味を知る
テクスチャーを研究する
身近な素材から造形表現のモチベーションを高める
徹底して収集する
第5回目
A:表現の理論化
プレゼンテーション
キャプショントレーニング
ドローイング
プレゼンテーションボード作成
デッサンと異なる考え方のドローイングの徹底した訓練をする
発想や表現テクニックは多数の無目的な表現の蓄積の中にあることを認識した後、個人が何を応用していくかを考える
第6回目
A:自由素材研究 形と質感の相互関係を発見するための色・形・テクスチャーの応用によるストーリーブックを制作する言葉と感情、感情と色・テクスチャー・形など既存の知識や資料から脱出して実験してみる
第7回目
A:平面造形の要件を考える 表層表現と感情表現と素材の関わりを造形で確かめる。
ストーリーブックのプレゼンテーション
ストーリーの流れ、造形の起承転結を絵本等で研究する
第8回目
B:描写1:《ものの見方》としてのデッサン[小レクチュア]+《立体》を描く自然が生んだ形態の描写1:曲面・凹凸・回り込み・向こう側を描く果物、または野菜のうち、自分でかたちのおもしろいと思ったものをひとつ選んで持ってくる。またスケッチブックと各自取り組んでみたい画材を持参する。なお初学者はさしあたり鉛筆デッサンの用具を持参するのがよい。
第9回目
B:描写2:骨組み/構造を描く自然が生んだ形態の描写2:モティーフはなぜそういう形をしているか、その原理を理解しながら描く前回の課題(自然が生んだ形態の描写1)を完成させておく。また果物、または野菜のうち、自分でかたちのおもしろいと思ったものをひとつ選んで(ただし前回とちがうものを)持参する(可能なら一度描いておく)。
第10回目
B:描写3:距離を描く室内または屋外風景の描写:空気感とマクロな視点を獲得する(風景の骨組みをつかむ)前回の課題(自然が生んだ形態の描写2)を完成させておく。またそれとはべつに複数のモティーフを組み合わせたデッサンを一点完成させておく。
第11回目
B:描写4:手触りを描くテクスチュア(肌理/質感)の描写:さまざまなモティーフの質感/画材の質感を試みる前回の課題(風景の描写)を完成させておく。
第12回目
B:描写5:動きを描く人物クロッキー:動きそのものではなく、動きを感じさせる一瞬を捉えて描く前回の課題(テクスチュアの描写)を完成させておく。またべつのモティーフで質感を描いておく。
第13回目
B:描写6:音楽を描く音(楽)を聴いてのドローイング:目に見えないものをかたちにする人物クロッキーを何点か描いておく
第14回目
B:描写7:即興フリー・ドローイング:具体的な映像やことばに拠らずに、与えられた画面を綿密に組み立てる前回の課題を完成させておく。またそれとはべつに自分の好きな音楽を聴いて描いた作品を用意する。
第15回目
A:平面構成+B:描写 全体講評合同による講評。自作を客観的に批評し、またほかの学生の作品に学ぶ。ここまでの自作をよく見直して、うまくいった点、うまくゆかなかった点をそれぞれ把握しておく

教科書
必要に応じ資料を提示
参考文献
必要に応じ資料を提示
成績評価方法
出席50%、作品50%
そのほか受講者への指示/メッセージ
まず手を動かすことに慣れることが大事である。日常目を引きつけられるものの良い要素を瞬間的に分析する習慣をつけること。また授業時間は講評および課題の説明の時間と考え、製作時間についてはその他に各自で時間を設けること(授業の空き時間や放課後など)。

更新日:01/15/2008
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