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企業論

科目
企業論
区分
国際ビジネスコース科目群
授業コード
52302
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 火/3456
単位数
4単位
担当者名
佐久間 信夫
授業の概要
授業は主に企業形態論(第2講~第5講)、M&A(第6講~第10講)、企業の社会的責任論(第11講~第15講)、企業統治論(第16講~第30講)の4つの部分から構成されます。このうち企業統治論(コーポレート・ガバナンス論)に最も大きなウェイトが置かれます。近年、世界各国でコーポレート・ガバナンス改革が進められています。コーポレート・ガバナンスは従業員や株主だけでなく、消費者や地域社会そして地球環境など私たちの生活にきわめて重要な意味をもつものです。各国のコーポレート・ガバナンス改革がどのように進められ、企業の行動がどのように変わっていきつつあるのかを考えていきます。さらに、この授業を通して、私たちが消費者や地域住民として、あるいは(将来は)従業員としてどのように企業とかかわっており、またかかわっていくべきなのかを考えていきます。オーソドックスな企業形態論および、株式会社論や企業集団論などについても基本的な理論と実態について学びます。また、必要に応じ講義の順番を入れ替えることがあります。
到達目標
現代の大企業の行動が私たちの生活にどのような影響を与えているのかを理解し、大企業の行動を制御するための企業統治改革が各国で、どのような方向に向けて進められているのかを理解できるようにします。また、M&Aの研究を通して現代の産業や企業がどのような問題に直面し、それをどのように解決しようとしているのかについて理解できるようにします。企業活動についての基礎知識を学ぶだけでなく、現実の企業行動について理解できるようになることを目標にします。日本の産業や企業の現状と将来についての十分な知識を修得し、就職活動や就職後のキャリア形成にも活かしていけることを目指します。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
ガイダンス
 
授業の進め方、講義の目的と視点、心構え 次週の内容の予習をしておくことが望ましい。
第2回目
企業の諸形態  経済形態と法律形態
合名会社、合資会社、株式会社、合同会社、相互会社
第3回目
株式会社の理論 株式会社の特質、所有と経営の分離
所有と支配の分離
第4回目
企業結合(1)企業集団 日本の企業集団、社長会、株式相互持合い
第5回目
企業結合(2)企業系列 持株会社、企業系列、下請、販売系列
第6回目
M&A(1)M&Aの理論と実際 M&Aの種類と効果、国際的M&Aの事例
第7回目
M&A(2)M&Aによる事業の再構築 選択と集中、事例研究
第8回目
M&A(3)M&Aによる経営の国際化 In-Out型、Out-In型のM&A、国際化戦略におけるM&A
第9回目
M&A(4)敵対的企業買収の理論と実際敵対的企業買収は悪か、敵対的買収と市場の規律、事例研究
第10回目
M&A(5)敵対的企業買収の理論と実際 買収防衛策の方法と種類、安定株主作り、事前警告型防衛策、信託型ライツプラン
第11回目
企業の社会的責任(1)企業と社会 ステークホルダー、企業統治と企業倫理、社会貢献
第12回目
企業の社会的責任(2)企業不祥事の事例1 エンロン、監査法人、SEC
第13回目
企業の社会的責任(3)企業不祥事の事例2 三菱自動車、コンプライアンス、内部通報制度
第14回目
企業の社会的責任(4)企業倫理企業倫理の制度化、連邦量刑ガイドライン
第15回目
企業の社会的責任(5)環境経営 ISO14000、京都議定書、リサイクル法

第16回目

企業統治と経営学の課題(1)外部監視 企業統治の定義、M&Aと企業統治、
機関投資家の行動の変化、SEC
第17回目
企業統治と経営学の課題(2)会社機関による経営者の監視 会社機関改革、独立取締役、経営学の課題
第18回目
日本の企業統治構造(1)市場構造と法的規制 株式所有構造の変化、機関投資家の動向、株主代表訴訟
第19回目
日本の企業統治構造(2)会社機関構造 株主総会、監査役、取締役会
第20回目
日本の企業統治構造(3)企業統治改革 執行役員制、委員会設置会社、社外取締役
第21回目
アメリカの企業統治構造(1)市場構造と法的規制 NYSEの規制、サーベンス・オクスレー法、SEC
第22回目
アメリカの企業統治構造(2)会社機関構造 独立取締役、監査委員会、指名委員会、CEO、CFO
第23回目
ドイツの企業統治構造(1)市場構造と共同決定法 共同決定法、株式法、ハウスバンク、寄託議決権
第24回目
ドイツの企業統治構造(2)会社機関構造 監査役会、労働側代表監査役、コントラック、
ドイツ・コーポレート・ガバナンス規範
第25回目
イギリスの企業統治構造(1)市場構造と企業統治改革 コーポレート・ガバナンス規範、キャドバリー委員会、
ハンペル委員会
第26回目
イギリスの企業統治構造(2)会社機関構造非業務執行取締役、秘書役
第27回目
韓国の企業統治構造(1)市場構造と財閥改革 IMF管理体制、ビッグ・ディール、会長秘書室、株式相互所有
第28回目
韓国の企業統治構造(2)企業統治改革内部持分率、社外取締役、証券去来法
第29回目
中国の企業統治構造 国有企業改革、国有資産監督管理委員会、老三会
第30回目
タイの企業統治構造タイの上場企業、会社機関構造、タイ・コーポレート・ガバナンス原則

教科書
佐久間信夫編著『コーポレート・ガバナンスの国際比較』税務経理協会、2,400円。
参考文献
参考書『増補版 現代経営用語の基礎知識』学文社、2,500円。
成績評価方法
定期試験、レポート、課題。
そのほか受講者への指示/メッセージ
事例を多く用いて、役に立つ知識を身につけたいと思います。レポート提出を数回予定しているなど、出席以外にも努力が必要です。

更新日:01/25/2008
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