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地球科学

科目
地球科学
区分
自然科学科目群
授業コード
10107101225011350130
開設セメスター
3S2S
曜日・時限
春 木/12春 木/34秋 木/12秋 木/34
単位数
2単位
担当者名
岡元 太郎
授業の概要
1960年代から70年代にかけて誕生し成長したプレートテクトニクスの概念によって、人類の地球観は大きく変貌した。プレートテクトニクスを土台としながら、地球科学は今も変化と発展を続けている。この講義では、プレートテクトニクスによる地学現象の理解を中心として、特に固体地球物理学の立場から地球の科学を見ていきたい。
到達目標
プレートテクトニクスによって地学現象を統一的に理解することと、地球を探るための理論や手法に関する理解を深めることを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
地球科学の紹介と惑星地球(1) 地球科学とは何をどのように調べるものかを紹介する。次に、太陽系の中の一員として、地球がどのような天体であるかを見て行く。「基礎地球科学」第1章など
第2回目
惑星地球(2) 惑星の軌道に関するケプラーの法則も紹介しながら、天体としての地球について考えていく。「基礎地球科学」第1章など
第3回目
地球の形と大きさ(1) 人類の知識において地球はいつ頃から「球」だったのかなど、地球の形状に関する理解がどのように発展してきたかを探る。「基礎地球科学」1.2など
第4回目
地球の形と大きさ(2) 重力の情報をもとにして得られる地球の精密な形状について考える。衛星重力測定などによる最新の話題についても紹介したい。「基礎地球科学」1.2など
第5回目
地球の中を探る(1) 地震の「波」の伝わり方をもとにして、地震学的に地球内部構造を調べる方法について考える。「基礎地球科学」第2章など
第6回目
地球の中を探る(2) 前回に調べた知識を用いて、地球内部を通過した地震波のデータから地球内部構造を推定してみよう。「基礎地球科学」第2章など
第7回目
大陸移動と海洋底拡大(1) プレートテクニクスを確立する基礎となった,大陸移動説と海洋底拡大説について。大陸移動説がどのように提唱されてきたかを見る。「基礎地球科学」4.1など
第8回目
大陸移動と海洋底拡大(2)前回に引き続き、大陸移動説と海洋底拡大説について。海洋底の拡大とは何か、それがどのように証拠づけられ、どのような意味を持っているのかを見ていく。「基礎地球科学」4.1など
第9回目
プレートテクトニクス(1)プレートテクトニクスの基礎的なことがらについて、各種のプレート境界でどのような地学現象が現れるかなどを考察する。「基礎地球科学」2.5,2.7,4.2など
第10回目
プレートテクトニクス(2)前回に引き続き、プレートの運動がどのように記述されるかなどを考察する。「基礎地球科学」2.5,2.7,4.2など
第11回目
地震現象の概観地震現象について、震度や、発生場所の決定方法などの基本的なことがらを概観する。「基礎地球科学」4.4など
第12回目
地震の震源を探る地震の震源で起こっている現象について、「断層」との関連を探る。断層の生成がプレートテクトニクスの中でどのように位置づけられるかも見ていく。「基礎地球科学」4.4など
第13回目
地震の規模と発生頻度地震の大きさ(マグニチュード)や地震の発生頻度についてデータをもとにして考察する。「基礎地球科学」4.4など
第14回目
世界の地震活動、日本周辺の地震活動日本や世界の地震がどのような場所に起こっているのか、また、日本周辺の地震活動にはどのようなものがあるのかを見ていく。時間が許せば、月・惑星探査や月の地震学についても紹介したい。「基礎地球科学」4.4など
第15回目
期末試験

教科書
使用しない。
参考文献
「基礎地球科学」(西村祐ニ郎他、朝倉書店、2002年:固体地球科学の総合的な入門書)、「新しい地球観」(上田誠也、岩波新書、1971年:プレートテクトニクス紹介のベストセラー)、「大地動乱の時代」(石橋克彦、岩波新書、1994年:著者の個性が発揮された地震学の解説書)など。
成績評価方法
試験60%、出席と小テスト40%
そのほか受講者への指示/メッセージ
ローカルな(身近な)視点とグローバルな(世界的な)視点を併せ持ちながら、惑星としての地球を考えることが地球科学では大事なことだと思います。また、自然科学の一つとして、地球科学はどのような証拠に基づいてどのような説を展開しているのか、ということにも注目して受講してください。なお、受講にあたって、地球科学に関する特別な予備知識は必要ありません。

更新日:01/15/2008
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