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社会学(教育学部1年生対象)

科目
社会学(教育学部1年生対象)
区分
社会文化科目群
授業コード
1624056272
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
春 金/78秋 金/34
単位数
2単位
担当者名
小山 治
授業の概要
本講義の目的は、①社会学という道具を使って、②社会事象の原因と結果の関係性を複眼的に分析・検討し、③実証的なデータに基づいて自分の見解をまとめる習慣を身につけることである。この目的を達成するために、本講義は次の2部構成をとる。
 第1に、基礎体力づくりである。ここでの目的は、主に上記①と②に関連する力を身につけることである。具体的には、社会学の概要、社会学の考え方、データ(量的・質的データ)の読み方、レポート・論文の書き方について講義する。なお、社会学の予備知識は一切不要である。
 第2に、応用力養成である。ここでの目的は、主に上記③に関連する力を身につけることである。具体的なテーマとしては、大卒就職、職業キャリア形成を予定している。なぜなら、これらのテーマは、大学4年間をいかに過ごすかという点を考えたり、将来の進路を考えたりする上で極めて重要なものであると考えられるからである。
到達目標
本講義の到達目標は次の3点である。
 (1)社会学の基礎的な知識・考え方を理解する。
 (2)複数の仮説を立てて的確に社会事象を捉える力を身につける。
 (3)証拠に基づいて自分の意見を展開する力を身につける。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
基礎体力づくり(1) 本講義の概要、社会学の概要。特に準備は要らない。
第2回目
基礎体力づくり(2) 社会学の考え方①。前回の復習をしておくことが望ましい。
第3回目
基礎体力づくり(3) 社会学の考え方②。前回の復習をしておくことが望ましい。
第4回目
基礎体力づくり(4) データの読み方①。前回の復習をしておくことが望ましい。
第5回目
基礎体力づくり(5) データの読み方②。前回の復習をしておくことが望ましい。
第6回目
基礎体力づくり(6) レポート・論文の書き方。前回の復習をしておくことが望ましい。
第7回目
応用力養成(1) 大卒就職①(総論:就職の社会学)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第8回目
応用力養成(2)大卒就職②(各論:学歴・学校歴と就職)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第9回目
応用力養成(3)大卒就職③(各論:大学から仕事への移行)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第10回目
応用力養成(4)大卒就職④(各論:コンピテンシー、企業の採用基準)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第11回目
応用力養成(5)職業キャリア形成①(総論:職業的レリバンス研究)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第12回目
応用力養成(6)職業キャリア形成②(各論:大卒者の職業キャリア)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第13回目
応用力養成(7)職業キャリア形成③(各論:教員の職業キャリア)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第14回目
応用力養成(8)職業キャリア形成④(各論:非典型雇用の問題)。前回の復習をしておくことが望ましい。
第15回目
定期試験これまでの学習の到達度を試験によって測定する。これまでの講義の復習を行うこと。

教科書
特定の教科書は使用しない。適宜、文献の紹介を行う。下記の「参考文献」を含めて興味を持った文献については、自主的に読み進めることを望む。
参考文献
苅谷剛彦、2002、『知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ』(講談社+α文庫)、講談社。
 河野哲也、2002、『レポート・論文の書き方入門(第3版)』慶應義塾大学出版会。
 森下伸也・宮本孝二・君塚大学、1998、『パラドックスの社会学(パワーアップ版)』新曜社。
成績評価方法
 原則として、定期試験の成績(100点満点)によって評価を付ける。ただし、次の2点を加点要素とする予定である。
 (1)講義中の演習問題に対する自主的な回答・解答(最大20点程度)。
 (2)レポートの提出(最大30点程度)。
そのほか受講者への指示/メッセージ
本講義は、社会学の基礎的な知識の説明に加えて、受講者への問いかけによって当該知識を使いこなす力を養うことに重点を置く。そのため、適宜、講義の中で演習問題を出す予定である。専門分野にもよるが学問の世界では受験勉強のときのような決められた答えはほとんど存在しないように思われる。本講義では、どのような答えであっても、論理と証拠がしっかりしていれば、尊重されるので安心してもらいたい。

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