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外国史

科目
外国史
区分
社会文化科目群
授業コード
10035
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 火/78
単位数
2単位
担当者名
菊池 重雄
授業の概要
この授業ではアメリカ合衆国の英雄とされる人物のなかから5名を選び、その生涯とアメリカ合衆国とのかかわりを考察します。具体的には、彼らが一個人としてどのようにアメリカ合衆国を理解し、アメリカ合衆国のかかえる諸問題に向かい合ったかを、合衆国の史的展開に即して学びます。ベンジャミン・フランクリン (Franklin, Benjamin) とトマス・ジェファーソン (Jefferson, Thomas) を考察することでアメリカ合衆国の建国時代を、マーク・トゥエイン (Twain, Mark) にふれることで南北戦争を中心とする19世紀半ばから後半のアメリカ合衆国を学びます。さらに、ヘンリー・フォード (Ford, Henry) を考察することでアメリカが世界最大の資本主義国となる20世紀前半から第二次世界大戦までを学び、ヴェトナム戦争を終了させた光の部分とウォーターゲート事件を引き起こした影の部分をもつリチャード・ニクソン(Nixon, Richard)をとおして現代につながる20世紀後半のアメリカ社会を学びます。これらの人物の生涯とアメリカ合衆国とのかかわりを見ていくことで「アメリカ合衆国はどのような国なのか」「日本人としてどのようにアメリカ合衆国と協働することが可能か」などの問題についても考察することをめざします。
到達目標
①歴史を学ぶことの意義を他者に具体的に説明できるようになります。②授業で扱う5人の生き方と決断を学ぶことで、個人がどのように国家および世界の発展と積極的にかかわっていけるかを理解することができるようになります。③人文科学分野および社会科学分野のレポートを正しく書くことができるようになります。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
①ガイダンス
②歴史とは何かⅠ
①「外国史(アメリカ史)」の授業を行うにあたって ②歴史を学ぶことについてⅠシラバスを読み、質問事項を整理しておくこと。
第2回目
歴史とは何かⅡ 歴史を学ぶことについてⅡ-日米関係史の観点から1853年(ペリー来訪)以降、現代までの日米関係における重要な出来事を1点選び、出来事の内容を確認したうえで、各自の視点を400字~600字の範囲で書いてくること。
第3回目
①歴史とは何かⅢ
②社会・文化科目群におけるレポートの書き方―「外国史」をとおして
①歴史を学ぶことについてⅢ-史料とどのように向かい合うか
②「史料の研究」から「レポートの執筆」へ
自分の歴史観(歴史のイメージ)を400字~600字の範囲で書いてくること。
第4回目
ベンジャミン・フランクリン (Franklin, Benjamin) の決断 アメリカ合衆国の創造とビジネス・チャンス予習用プリント『ベンジャミン・フランクリン』を読んでおくこと。指名された学生は授業時に10分程度の予習内容のプレゼンテーションを行うこと。なお、全員に予習ノートの提出を求める。
第5回目
なぜベンジャミン・フランクリンはミスター・アメリカと呼ばれるのか キリスト教精神と資本主義の誕生ベンジャミン・フランクリンの人物評を400字~600字の範囲で書いてくること。
第6回目
トマス・ジェファーソン (Jefferson, Thomas) の決断 アメリカ合衆国の秩序形成と大統領の役割―なぜ彼は大統領をめざしたのか予習用プリント『トマス・ジェファーソン』を読んでおくこと。指名された学生は授業時に10分程度の予習内容のプレゼンテーションを行うこと。なお、全員に予習ノートの提出を求める。
第7回目
トマス・ジェファーソンに見るリーダーシップの本質 憲法修正第一条(信教の自由)の成立―ジェファーソンの政治的貢献トマス・ジェファーソンの人物評を400字~600字の範囲で書いてくること。
第8回目
①中間試験         ②外国史ワークショップ ①中間試験の範囲:第1回授業~第7回授業
②中間レポートの発表とサーベイ 
第1回授業~第6回授業までの提出物のみ持込可の試験を行う(中間レポートも含む)
第9回目
マーク・トゥエイン(Twain, Mark)の提言:アメリカ合衆国が正しく発展するために①アメリカ合衆国の大学が『ハックルベリー・フィンの冒険』を古典として扱うようになったプロセス
②国家における批判勢力存在の意義
予習用プリント『マーク・トウェイン』を読んでおくこと。指名された学生は授業時に10分程度の予習内容のプレゼンテーションを行うこと。なお、全員に予習ノートの提出を求める。
第10回目
①中間試験サーベイ
②ヘンリー・フォード (Ford, Henry) の決断
①中間試験内容の解説
②資本主義社会の展開Ⅰ
予習用プリント『ヘンリー・フォード』を読んでおくこと。指名された学生は授業時に10分程度の予習内容のプレゼンテーションを行うこと。なお、全員に予習ノートの提出を求める。
第11回目
ヘンリー・フォードに見る近代化の矛盾資本主義社会の展開Ⅱヘンリー・フォードの人物評を400字~600字の範囲で書いてくること。
第12回目
リチャード・ニクソン (Nixon, Richard M.) と1960年代冷戦時代を生きるアメリカ合衆国予習用プリント『リチャード・ニクソン 』を読んでおくこと。指名された学生は授業時に10分程度の予習内容のプレゼンテーションを行うこと。なお、全員に予習ノートの提出を求める。
第13回目
リチャード・ニクソンの栄光と没落アメリカ合衆国の民主主義精神ウォーターゲート事件の論評を400字~600字の範囲で書いてくること。
第14回目
外国史ワークショップ学期末レポートの発表とサーベイすでに提出した学期末レポートの自己採点表を記入してくること。
第15回目
学期末試験学期末試験の範囲:第8回授業~第14回授業第8回授業~第14回授業までの提出物のみ持込可の試験を行う(学期末レポートも含む)

教科書
最初の授業時にブラックボード・システムをとおしてすべてのテキストを配布します。
参考文献
ロデリック・ナッシュ著、足立 康訳『人物アメリカ史(上・下)』講談社学術文庫―アメリカ合衆国の大学で行われた授業の講義録です。
成績評価方法
授業課題(20%)、中間レポート(10%)―第6回授業時に提出、学期末レポート(20%)―第12回授業時に提出、中間試験(20%)、学期末試験(30%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
レポート提出日時や参考文献表を含む詳細な授業シラバスを最初の授業時に配布します。

更新日:02/12/2008
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