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科学技術史 (生物環境システム学科対象)

科目
科学技術史 (生物環境システム学科対象)
区分
自然科学科目群
授業コード
13372
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 金/34
単位数
2単位
担当者名
後藤 昌彦
授業の概要
科学は人類文化の支柱である。生物進化において、科学することによって人類は人類として分化し発達したといっても過言ではない。太古の時代から人類はその歩みの中でどのように科学してきたか、そもそも科学とは何かを考えることからスタートする。いうまでも無く現代は科学技術の時代である。ここに至るまでにどのようにして科学的発見がなされ、それにより社会がどのような変遷をたどってきたかを学ぶ。そして、科学と科学技術の面で今人類に突きつけられている課題は何か、今後どのようにしてその課題と取り組むべきかを問う。
到達目標
科学に対する正しい認識を習得すること。そして過去の歴史から科学の果たすべき役割と科学技術の利用について各自がしっかりした見解を持てるようになること。科学の利用について各自が責任を果たすための判断ができるようになること。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
科学技術史とは何か 科学技術史とは発見を時代順にならべたものではない。では正しい科学技術史の学び方は何か。授業への導入を紹介する。ブラックボードへのアクセスが必要になりますのでその方法を紹介します。 授業の前日までにブラックボード必ずアクセスし、参考資料と講義録を取得すること。講義録を持参して授業に臨むこと。
第2回目
ギリシャ時代の科学 文明の発達のときからギリシャ時代までの人類文化と科学同上
第3回目
ギリシャ以後とローマの科学 ギリシャの科学がその後どのように継承されたか。ローマ時代には科学はなく、土木工事だけだといわれるが本当にそうなのか。同上
第4回目
前期中世西欧の科学 6世紀ごろから13世紀に至る西欧の科学の発達史を研究する。同上
第5回目
中世末期の西欧の科学 ほぼ13世紀から16世紀までの西欧の科学を研究する。ケプラーの発見をもって近代科学の成立とする説が一般的である。この時代には諸侯が軍事研究に出資し、国力増強にまい進するようになり、技術が軍事とむすびつくようになった。同上
第6回目
産業革命期の科学と技術 古典物理学の創始者ニュートンとその時代の科学について研究する。 同上
第7回目
相対性理論 アインシュタインの相対論は科学の革命である。これを概括的に理解する。 同上
第8回目
現代科学の展開 量子力学の形成とアインシュタイン。現代物理学の基盤をなすのが量子力学である。これの内容を概括的に理解しそれがどのようなインパクトを与えているかを研究する。 同上
第9回目
物質とは何か 物質の根源に迫る問いはギリシャ時代からの継続である。今これに人類はどのような回答を与えているか。 同上
第10回目
宇宙のなりたち 相対論と量子論が与える宇宙像はどんなものか。同上
第11回目
科学と科学者の人類社会に対する責任原水爆に象徴的にみられる科学の犯した人類に対する罪をどう考えるか。今後の科学技術のあるべき姿は何か。 同上
第12回目
動物行動学 人間の内なる自然を探求すべきであるというコンラート・ローレンツの主張は何を示唆しているか。 同上
第13回目
日本の科学思想 江戸中期から現在までの日本の科学者について研究する。 同上
第14回目
日本におけるエコロジー 江戸中期(18世紀)にエコロジー的な発想による自然科学に基ずく思想を展開した安藤昌益とその思想。当時の農業生産がどのようにして自然破壊をもたらしたか。同上
第15回目
復習とまとめ(試験) 科学技術史について授業の到達目標とする、科学技術の果たす役割と責任と自分のかかわりについてまとめる。 各自このセメスターでやったことをまとめておくこと

教科書
使用しません
参考文献
坂本賢三著:科学思想史(岩波全書) 安孫子誠也著:歴史をたどる物理学(東京教学社) 渡辺正雄監訳:プロジェクト物理学第2巻(コロナ社)
成績評価方法
小テストを適宜実施します(30点)。期末試験(50点)。授業中の応答が活発で受講態度がよく無遅刻無欠席であれば平常点が20点。
そのほか受講者への指示/メッセージ
ブラックボードに予習資料を載せますのでこれを必ず読むこと。予習の習慣をつけるため授業前日をすぎると、資料、講義録などは取得できません。

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