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人間存在論

科目
人間存在論
区分
人間学科科目群
授業コード
20040
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 水/56
単位数
2単位
担当者名
中山 剛史
授業の概要
「人間とは何か?」という問いに答えるために、人間存在の固有のあり方をさまざまな角度から探究する。本講では、さまざまな哲学者の人間存在論を手かがりに、人間存在と自由、人間存在の独自性、人間存在と日常性、「死」と人間存在、人間存在の多次元性、「実存」としての人間存在、人間存在と「交わり」、人間存在と対話、人間存在と責任、人間存在の意味などのさまざまなテーマを共に考えていきたい。
到達目標
さまざまな人間存在論を多角的に学んでいくと同時に、「人間存在」をめぐる重要なテーマについて掘り下げて思索し、議論する力を養うことを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
オリエンテーション 「人間とは何か?」という問い/「人間」をめぐるさまざまな問題提起シラバスを確認しておく
第2回目
「意志の自由」は幻想か?(1) 現代脳科学者の「意志の自由」幻想論――G・ロートわれわれの意志は自由なのか否かを考えてくること。
第3回目
「意志の自由」は幻想か?(2) 「意志の自由」幻想論への反論①―カント、ハーバーマス「意志の自由」幻想論への反論を考えてくること
第4回目
「意志の自由」は幻想か?(3) 「意志の自由」幻想論への反論②/科学的人間探究と哲学的人間理解「意志の自由」幻想論への反論を考えてくること
第5回目
ハイデガーの人間存在論(1) 石と動物と人間の違い/人間存在の独自性/「世界―内―存在」/人間存在と時間性人間存在の独自性について考えてくること
第6回目
ハイデガーの人間存在論(2) 人間の日常的なあり方――「ひと」への頽落われわれの日常的なあり方の問題点を考えてくること
第7回目
ハイデガーの人間存在論(3) 「死への存在」としての人間存在/「良心」の呼び声「死すべき存在」であることの意味を考えてくること
第8回目
ヤスパースの人間存在論(1)人間存在の多次元性――生・意識・精神・実存真理にはどのような種類があるのか、考えてくること
第9回目
ヤスパースの人間存在論(2)「実存」としての人間存在①――限界状況、実存、自由人間の「有限性」を自覚させるものは何かを考えてくる
第10回目
ヤスパースの人間存在論(3)「実存」としての人間存在②――「交わり」コミュニケーションの意味について考えてくること
第11回目
アーレントの人間存在論人間の条件/唯一性と複数性/公共性さまざまな人間が共にあることの意味を考えてくること
第12回目
ブーバーの人間存在論(1)対話的人間論/「我―それ」と「我―汝」①対話を成り立たせるものは何かを考えてくること
第13回目
ブーバーの人間存在論(2)「我―それ」と「我―汝」②/呼びかけと応答プリントを読んで二つの関係の違いを考えてくること
第14回目
フランクルの人間存在論意味への問い/自由存在と責任存在/責任―応答―人間存在人間存在の意味について考えてくること
第15回目
期末試験授業で学んだことをよく復習してくること

教科書
そのつど、プリント等を配布する。
参考文献
講義中に随時紹介する。講義中に随時紹介する。
成績評価方法
授業への参加度、授業中のレポート、および期末試験
そのほか受講者への指示/メッセージ
授業への主体的で積極的な参加を期待する


更新日:
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