授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 児童文学とは何か? | 児童文学は「あたたかい雰囲気と教訓性をもつ」というイメージがあるが、その是非について。児童文学の内容や対象年齢にかかわる多様性について。ブックスタートの意義について。 | それぞれのトピックについて、自分なりに考え、具体的な作品にもあたってみる。単元ごとのショートテストやミニレポートを通して授業内容を復習し、問題点等について自分なりに考える。 |
第2回目 | 子どもとは何か? | 児童文学と密接にかかわってきた「子ども観」の変遷を歴史的にたどる。 | 同上 |
第3回目 | 児童文学の誕生と歴史:外国編 | 児童文学のの誕生とその背景について歴史的に考え、重要な作品や作家について検討する。 | 同上 |
第4回目 | 児童文学の誕生と歴史:日本編 | 絵巻物、奈良絵本、丹緑本、訓蒙図彙、赤本、ちりめん本、少年・少女雑誌について触れながら、日本の児童文学の変遷について考える。 | 同上 |
第5回目 | 口承文芸について考える | 児童文学の一つの源とされる神話、伝説、昔話などの口承文芸について、その特徴や、児童文学にあたえた影響などを考える | 同上 |
第6回目 | 昔話の意義と子どもへの影響 | 昔話は残酷なので子どもにあたえるべきではないという意見が一方にあり、もう一方には子どもの成長には不可欠だとする意見もある。児童文学としての昔話の意義や、子どもにあたえる影響について考える。 | 同上 |
第7回目 | 児童文学にタブーはあるのか? | 1970年代に台頭してきたYA文学の紹介と、そこで扱われるテーマについて考える。 | 同上 |
第8回目 | リアリスティックな児童文学の変遷と現在(1)家族をテーマにした作品 | 社会の状況と密接に関連するリアリスティック・フィクションの変遷とその現在について、主に「家族」をテーマにした作品を取り上げながら考える。 | 同上 |
第9回目 | リアリスティックな児童文学の変遷と現在(2)アフリカ系アメリカ人の作品 | 時代との関連の中で、アフリカ系アメリカ人の児童文学の変遷について考える。 | 同上 |
第10回目 | ファンタジー児童文学の変遷と現在(1) | 主に英・米の児童文学の中でのファンタジー作品について考える。 | 同上 |
第11回目 | ファンタジー児童文学の変遷と現在(2) | ドイツ語圏、北欧の児童文学、日本児童文学におけるファンタジー作品について考える。 | 同上 |
第12回目 | 『ちびくろ・さんぼ』の問題点 | 19世紀に出版されたLittle Black Samboが持つ児童文学的特質と、児童文学における差別の問題について考える。 | 同上 |
第13回目 | 世界の子どもたちはいま? | 世界の子どもの状況を考えるとき、何が見えてくるか? 児童文学はそれとどう取り組んでいるのか? 子どもの兵士、児童労働、難民、エイズ孤児などの問題に触れながら、児童文学にできること、できないことを考える。 | 同上 |
第14回目 | 児童文学の評価について | 児童文学作品の評価や、批評の方法を具体的に考える。 | 同上 |
第15回目 | すぐれた児童文学作品を探す | これまでに見てきたさまざまな観点をふまえて、学生各自が実際にすぐれた児童文学作品を探し、それについて発表する。 | 同上 |