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国際農業経済論

科目
国際農業経済論
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13020
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 集中
単位数
2単位
担当者名
渡部 靖夫
授業の概要
WTO体制下において経済のグローバル化が進展し、一層の農産物市場開放を迫られるわが国にとって、国際農業交渉への適切な対応と正しい国際農業情勢の理解はきわめて重要。このため、かつて国際機関(OECD)に勤務し、農水省交渉官として各国際農業交渉に対応した体験や研究成果等をもとに得られた知見を提供。また、食品安全問題、農政改革の取り組みなど最新の国内農政動向にも言及して臨場感のある授業とする方針。
到達目標
WTO等の農業交渉の現状について学習することにより、国際農業情勢を正しく理解する能力を身につけると友に、わが国農業の進むべき途について考える素材を得る。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
日本の食料・農業・農村が直面する課題(1) 食料自給率低下の経緯と現状、取り組むべき課題シラバスを確認しておくこと。
第2回目
日本の食料・農業・農村が直面する課題(2) 停滞する経営規模の拡大、遊休農地の増加、農業労働力の高齢化、地域の過疎化等の山積する課題配布されたプリントをよく理解しておくこと
第3回目
経済学的分析ツールの国際農業問題への応用(1) ミクロ経済学の基礎的な理論を用いた農業問題の分析  〃
第4回目
経済学的分析ツールの国際農業問題への応用(2) ミクロ経済学の基礎的な理論を用いた自由貿易の利益に関する分析  〃
第5回目
経済学的分析ツールの国際農業問題への応用(3) 農業の多面的機能と食料安全保障をめぐる議論の構図-困難なわが国の立場  〃
第6回目
農政改革の国際的潮流(1) 1980年代の世界的な農産物過剰生産を背景にして生まれた農政改革思想の国際的潮流  〃
第7回目
農政改革の国際的潮流(2) ガット・ウルグァイ・ラウンド交渉の結果発効したWTO農業協定に対応する各国農政改革の動向(米・EU等)  〃
第8回目
国際農業交渉の現状(1)進行中のWTO・ドーハ・ラウンド交渉の現状と課題-ドーハ閣僚会議から香港閣僚会議を経て現在に至るまで  〃
第9回目
国際農業交渉の現状(2)二国間連携の新しい動き-経済連携協定(EPA)・自由貿易協定(FTA)の締結  〃
第10回目
新たな国際農業問題(1)BSE、鳥インフルエンザ、農薬汚染等新たな国際農業問題の現状  〃
第11回目
新たな国際農業問題(2)遺伝子組換え作物・食品をめぐる国際情勢-米・EUの対立、WTO等の国際規律の動向  〃
第12回目
国際農業問題調整に果たす国際機関の役割WTO、OECD、FAO、Codex等の国際機関の活動-現状と課題  〃
第13回目
影響力を増大する発展途上国の農業の現状WTO交渉等国際舞台で影響力を急速に増しつつあるBRICS諸国(ブラジル、中国、インド等)の農業・農政の現状  〃
第14回目
日本の農政改革―課題と展望新たな経営所得安定対策・環境保全対策・米政策の展開  〃
第15回目
まとめグローバル化時代に対応した国際農業交渉力の強化、国民的合意形成の必要性

教科書
必要に応じプリント配布
参考文献
必要に応じ参考文献を提示
成績評価方法
試験70%、出席30%
そのほか受講者への指示/メッセージ
WTO、OECD、FTA、EPA等の基礎的な国際農業関連用語について、正しく理解するため、新聞、雑誌等のメディアで伝えられる情報に関心を持って接するようにしてほしい。

更新日:12/25/2006
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