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植物生理学

科目
植物生理学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13092
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 火/12春 金/34
単位数
4単位
担当者名
田淵 俊人、飛田 有支
授業の概要
田淵担当(火/12)
われわれの周囲にはさまざまな植物が成育しており,動物は植物なしで生活することはできません.植物は種によって大きさ,形はさまざまですが,構造面,機能面で共通した特徴があります.そこで,農業の基本である植物生産について理解するために,植物の構造と生理的機能の基礎について詳述します.また,最近の研究トピックスについても講義の中で随時盛り込みます.植物への理解と関心を高めてください.

飛田担当(金/34)
農学的な栽培植物の収量に関連した生理学を扱います。食料の生産には、作物の膨大な生理学的な機能、システムが複雑に絡み合い、調和することで成り立っており、これらを良く理解するにはその複雑さゆえに大変な努力が必要です。
到達目標
田淵担当
植物の構造や生理的機能を理解することで,植物が成育するメカニズムの基礎を学び,応用できる能力を養うことが最大の目標です.同時に植物の生理を通して農業生産はもちろんのこと,地球環境問題などに対しても深い理解を持つことができるようにしてください.


飛田担当
これからの安定した食料の生産、増産において、生理学的機能やシステムを十分に理解することを目標にしています。またさらにこれらの知識を通じて新たな発想で作物の安定収量、増収を導き出す応用力をもつことができれば幸いです。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
田淵担当 植物の構造(概論) 植物の基本的構造について植物の基本構造について予習しておくこと
第2回目
飛田担当 植物生産生理学 植物生理学とは何か植物生産に関わる生理機能についてこれまでの知識をまとめておく
第3回目
田淵担当 植物の構造(種子) 種子の構造について種子とは何か予習しておくこと
第4回目
飛田担当 作物生産と光合成① 作物生産における光合成の役割と関係(基礎編)光合成について予習しておく
第5回目
田淵担当 植物の構造(発芽) 種子発芽のメカニズムについて種子が発芽するメカニズムについて予習しておくこと
第6回目
飛田担当 作物生産と光合成② 作物生産における光合成の役割と関係(応用編)光合成①の内容について復習しておく
第7回目
田淵担当 植物の構造(根) 根の構造,発育について根の構造とその作用について理解しておくこと
第8回目
飛田担当 作物の生長と呼吸①作物生産における生長と呼吸の関係と役割(基礎編)呼吸について予習しておく
第9回目
田淵担当 植物の構造(葉の発生と構造)葉とは何か,構造について葉の構造について予習しておくこと
第10回目
飛田担当 作物の生長と呼吸②作物生産における生長と呼吸の関係と役割(応用編)呼吸①の内容について復習しておく
第11回目
田淵担当 植物の構造(葉と光合成)光合成のメカニズムについて光合成とは何か予習しておくこと
第12回目
飛田担当 
光合成同化産物の転流と蓄積①
作物生産における同化産物の転流と蓄積の役割(基礎編)転流と蓄積について予習しておく
第13回目
田淵担当 植物の構造(花)花の構造について花の構造について予習しておくこと
第14回目
飛田担当
光合成同化産物の転流と蓄積②
作物生産における同化産物の転流と蓄積の役割(応用編)転流と蓄積①について復習しておく
第15回目
田淵担当 植物の構造(開花と受粉)受粉,受精,和合性のメカニズムについて重複受精とは何か,予習しておくこと

第16回目

飛田担当
作物生産と窒素の吸収・代謝①
作物生産における窒素の吸収と代謝の役割(基礎編)窒素吸収と代謝について予習しておく
第17回目
田淵担当 植物の構造(果実の構造)果実の発達と構造について果実の構造について予習しておくこと
第18回目
飛田担当
作物生産と窒素の吸収・代謝②
作物生産における窒素の吸収と代謝の役割(応用編)窒素吸収と代謝①について復習しておく
第19回目
田淵担当 植物の構造(果実の成熟)果実が熟すメカニズムについて果実が熟すとは何か,予習しておくこと
第20回目
飛田担当
水ストレスと生長①
水ストレスが光合成や生長に及ぼす影響と機構(基礎編)水ストレスの影響について予習しておく
第21回目
田淵担当 植物ホルモン(概要)植物ホルモンの種類と作用植物ホルモンについて予習しておくこと
第22回目
飛田担当
水ストレスと生長②
水ストレスが光合成や生長に及ぼす影響と機構(応用編)水ストレスの影響①について予習しておく
第23回目
田淵担当 植物ホルモン1オーキシン,ジベレリンの作用オーキシン,ジベレリンについて予習しておくこと
第24回目
飛田担当
塩・温度ストレスと生長①
塩や温度ストレスが成長に及ぼす影響と機構(基礎編)塩・温度ストレスの影響について予習しておく
第25回目
田淵担当 植物ホルモン2サイトカイニン,アブシシン酸の作用についてサイトカイニン,アブシシン酸について予習しておくこと
第26回目
飛田担当
塩・温度ストレスと生長②
塩や温度ストレスが成長に及ぼす影響と機構(応用編塩・温度ストレスの影響①について復習しておく
第27回目
田淵担当 植物ホルモン3エチレンの作用についてエチレンの作用について予習しておくこと
第28回目
飛田担当
作物生産と植物生長調節物質①
作物生産と植物生長調節物質の関係と役割(基礎編)生長調節物質について予習しておく
第29回目
田淵担当 植物の老化植物の老化のメカニズムとアポトーシスについて老化のメカニズムについて予習しておくこと
第30回目
飛田担当
作物生産と植物生長調節物質②
作物生産と植物生長調節物質の関係と役割(応用編)生長調節物質①について復習しておく

教科書
田淵担当 植物の生長と発育(小西国義 著 養賢堂)
飛田担当 植物生産生理学(石井龍一 朝倉書店)
参考文献
田淵担当 新版 蔬菜園芸(斉藤隆編 文永堂),花き園芸(今西英雄編 文永堂),果樹園芸(志村・池田他編 文永堂),その他,随時紹介します.

飛田担当 テイツザイガー植物生理学第3版(テイツ/ザイガー編 培風館)現代植物生理学①―⑤(朝倉書店)
成績評価方法
田淵担当 授業態度10%(出席を含む),試験90%

飛田担当 出席5%・授業態度5%・小テスト10%・試験80%

両教員がそれぞれ成績を算出した後に,両教員が総合判断して「植物生理学」の単位を取得したことになります.したがって,一方の教員の講義が不可である場合は,「植物生理学」の単位を取得できませんので留意してください.
そのほか受講者への指示/メッセージ
田淵担当 講義は教科書と毎回配布するプリントを使って行います(書き込み式のプリント学習形式).講義の前半は基礎的な内容,後半には関連するような研究トピックスが入ることがあります.講義は質疑応答形式であるので質問を受けた場合には積極的に(間違ってもかまいませんー間違っても減点にはなりませんが,一生懸命に答えようとする努力があればプラスになることがあります)答える能力を身につけてください.1回の講義でほぼ全員が当ります.田淵・飛田両教員の講義を総合的に理解することで,植物生理学の基礎と応用,農学(食料生産)への応用と意義,さらに地球環境問題などについても「植物を通して」幅広く学ぶ力がつくことを願っています.

飛田担当 質問は講義中、講義以外の時間でも歓迎します。

更新日:01/13/2007
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