授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 最小の建築学―有機合成化学 | 合成計画の立案の基本と逆合成解析。 | 3年次の実験を復習しておく。 |
第2回目 | ペリ環状反応 | 軌道の復習。Woodward-Hoffmann則とフロンティア軌道。ノーベル賞を受賞した20世紀最大の化学の成果の一つと考えられている概念の紹介。 | 2年次の有機化学でカバーし切れなかったが重要な概念を学習する。初回で指定した部分を予習。 |
第3回目 | 電子環状反応、付加環化反応、シグマトロピー反応 | 軌道と反応性
ビタミンDの活性化過程 | 同上 |
第4回目 | | Diels-Alder反応
遺伝子の“傷”チミンダイマー
Cope転位とClaisen転位 | 同上 |
第5回目 | 骨格形成反応 | 骨格を構築する代表的反応。カルボニル基の利用Aldol,Claisen縮合、Michael付加Wittig反応などを使った合成。生物の二次代謝産物の生合成 | 2年次の有機化学の復習をしておく |
第6回目 | 骨格形成反応
官能基変換 | 官能基の構築の仕方を学ぶ。酵素の利用。 | 2年次の有機化学の復習をしておく |
第7回目 | 合成計画 | ターゲット分子を決めて合成計画を立ててみよう。 | 6回目までの講義を整理しておく。 |
第8回目 | 実習 | 合成化学へのコンピューターの利用 | PCが普通に使えれば結構です。 |
第9回目 | 立体化学の制御 | 立体化学の復習 | エナンチオマーよジアステレオマーを復習しておく |
第10回目 | 立体化学の制御 | 分子の三次元のかたちづくり、不斉合成の分類 | 同上 |
第11回目 | 不斉触媒と不斉増幅反応 | 天然の不斉触媒である酵素の利用と人工斉触媒の開発。ノーベル賞受賞反応とその化学工業への応用。不斉増幅反応の仕組み | 生化学で学習した酵素について復習しておく。 |
第12回目 | 化学進化の謎
ホモキラリティ問題 | なぜ我々はD型の糖のみを利用しL型のアミノ酸のみを利用するようになったのだろうか。まだ解けない化学進化・生命誕生の謎を紹介する。 | 化学進化と有名なミラーの実験について調べる。 |
第13回目 | コンビナトリアルケミストリーと薬剤開発 | 薬剤開発で重要な多種類のバリエーションを持つ機能性物質を系統的に合成する方法について学ぶ。合成ロボットについての紹介。 | ハイスループットという言葉について調べておく。 |
第14回目 | 環境と合成化学
グリーンケミストリーと抗体触媒 | 環境に負荷が少ない化学反応開発について学ぶ。21世紀を担う人へ | 本当に「人工」が悪くて「天然」が良いのか?メディアにごまかされていないか。よく考えておく。 |
第15回目 | 期末試験 | | |