検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

植物遺伝育種学

科目
植物遺伝育種学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
53091
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 金/12
単位数
2単位
担当者名
稲津 厚生
授業の概要
育種学とは野生の生物からヒトの永い間の経験をもとに作られた技術を、メンデル遺伝学以降の植物科学によって、学問体系として集大成したものである。実用的な観点から重要な学問であると同時に、生命科学の発展とも連動し、今後、ますます発展していく研究分野でもある。本講義では、育種の基礎になる植物遺伝学と植物育種学の一般論について講じる。
到達目標
植物育種の基礎となる遺伝学、遺伝子の構造と機能を理解し、植物育種学の基礎理論を修得することを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
講義の進め方 植物遺伝育種学では何を学ぶか。植物の遺伝と育種について考えておく。
第2回目
植物の生殖と繁殖 植物の繁殖はどのように行われるか。体細胞分裂と減数分裂。種子繁殖と栄養繁殖。生物学Aで学んだ体細胞分裂、減数分裂について復習しておく。
第3回目
遺伝学の基礎 育種の基礎になるメンデル遺伝とその応用。生物学Aで学んだメンデルの法則について復習しておく。
第4回目
遺伝子と染色体 遺伝子の連鎖。染色体地図とは。教科書の関連するところを調べておく。
第5回目
遺伝子の構造と機能 遺伝子の物質的基礎。遺伝子の機能。分子生物学で習ったDNAのところを復習しておく。
第6回目
真核生物のゲノムと遺伝子 真核生物におけるRNAのプロセッシング。動く遺伝子トランスポゾンとは。分子生物学で習った遺伝子の発現を復習しておく。
第7回目
交雑による遺伝変異の拡大 育種の原理としての遺伝変異の拡大。教科書の関連するところを予習しておく。
第8回目
バイオテクノロジーによる変異の拡大胚珠培養、細胞融合による雑種作出と変異の拡大。教科書の関連するところを予習しておく。
第9回目
自殖性植物の育種交雑育種法とは。優良系統の選抜と遺伝的な固定。半数体育種法。教科書の関連するところを予習しておく。
第10回目
他殖性植物の育種一代雑種育種法とは。F1種子の採取の問題。教科書の関連するところを予習しておく。
第11回目
遺伝子組み換えによる育種(1)遺伝子組み換えの特徴。遺伝子組み換えはどのように行うのか。分子生物学の遺伝子クローニングを復習しておく。
第12回目
遺伝子組み換えによる育種(2)植物細胞への遺伝子導入とトランスジェニック植物の作出。教科書の関連するところを予習しておく。
第13回目
遺伝子組み換えによる育種(3)遺伝子組み換えで何ができるか。主な組み換え植物。事前に配布する資料を読んでおく。
第14回目
21世紀における遺伝育種研究の将来展望食料、環境問題に貢献できる遺伝育種研究について。事前に配布する資料を読んでおく。
第15回目
試験

教科書
育種学入門/武田元吉・山元浩二/川島書店の他に配布プリントによって講義を進める。
参考文献
植物育種学第3版/日向他/文永堂出版
成績評価方法
適宜、小テストを行う。小テスト30%、本試験70%の割合で評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
遺伝育種学は理解すると応用範囲が広く面白い学問です。予習、復習をして十分に理解できるように努めてください。

更新日:02/09/2007
検索トップページ担当別50音一覧