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日本学概論

科目
日本学概論
区分
リベラルアーツ学科科目群
授業コード
64048
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 金/34
単位数
2単位
担当者名
山本 眞功
授業の概要
本講義では、過去のこの国の人々が、所与の時代の現実の中でどのような問題に直面し、それらを解決せんとしてどのように生きたのかを、具体的な史料にもとづいて検討する。使用する史料は、かつての日本社会において人口の大半を占めた農村共同体に生きた人々の残した「家訓」である。ここで行なうことは、共同体的思考を排することによって進行してゆくとされる近代化と、その結果として成立したはずの日本の現代社会において我々が向かい合わさせられている問題群を相対化し、直視し直す作業でもある。
到達目標
日本の近代社会の基本的な文化構造とその特質を粗々にでも理解してもらうこと。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
イントロダクション 問題にしようと考えていることシラバスに目を通しておくこと
第2回目
概念について 「文化」とは何かについてなど配布する予定のプリントに目を通しておくこと
第3回目
歴史的概観 日本の社会における農村共同体     〃
第4回目
アプローチの方法 「家訓」を用いることの意味     〃
第5回目
農家「家訓」の世界 農家「家訓」を読む(1)この時間に扱う予定の箇所に目を通しておいてほしい
第6回目
   〃      〃   (2)     〃
第7回目
   〃      〃   (3)     〃
第8回目
   〃     〃   (4)     〃
第9回目
   〃     〃   (5)     〃
第10回目
   〃     〃   (6)     〃
第11回目
   〃     〃   (7)     〃
第12回目
   〃     〃   (8)     〃
第13回目
   〃     〃   (9)     〃
第14回目
問題の所在「共同体と個人」についてなど各自がレポートで扱うテーマを決めておくこと
第15回目
まとめ日本の社会の構造と文化の特質(場合によっては試験)レポートを作成して来ること(試験の場合は充分な準備をしておくこと)

教科書
山本眞功編註『家訓集』(東洋文庫687)平凡社
参考文献
入江宏『近世庶民家訓の研究』多賀出版、福島正夫『日本資本主義と「家」制度』東京大学出版会、川島武宜『日本社会の家族的構成』日本評論社、同前『イデオロギーとしての家族制度』岩波書店、大竹秀男『「家」と女性の歴史』弘文堂、伊藤幹治『家族国家観の人類学』ミネルヴァ書房、神島二郎『近代日本の精神構造』岩波書店、米村千代『「家」の存続戦略 歴史社会学的考察』勁草書房、柳田國男『日本農民史』(『定本柳田國男集』第16巻)筑摩書房、宮本常一『家郷の訓』岩波文庫、武田聴洲『祖先崇拝』平楽寺書店、ヘルマン・オームス『祖先崇拝のシンボリズム』弘文堂、『日本家族史論集』(全13巻)吉川弘文館、『季刊日本思想史51』ぺりかん社。
成績評価方法
必要に応じて講義の際に指定する図書(論文を含む)についてのレポートと、学期末に提出してもらう講義で扱ったことについてのレポートの内容にもとづいて評価をする。ただし、受講者数があまりにも多い場合には、学期末のレポートは論述試験の形で行なうこともある。
そのほか受講者への指示/メッセージ
特にありません。

更新日:02/05/2007
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