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工業材料

科目
工業材料
区分
機械システム学科科目群
授業コード
5460754685
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/12秋 火/56
単位数
2単位
担当者名
川森 重弘
授業の概要
材料は,機械工作をはじめとして工業のさまざまな分野で使われる.機械技術者は,機械構造部材が課される使用条件の下で,十分にその性質を発揮して製品の性能を保つように,注意深く合理的に材料を選ばなければならない.それには金属材料の知識が不可欠である.本講では,使用する条件を考えながら,鉄鋼をはじめ種々の金属の性質に関して,基礎を概説する.また近年、急速に需要が高まっている複合材料についても講義する.
到達目標
機械および関連分野で技術を担当するために必須となる機械材料の基礎的事項と応用指針を修得する.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
金属と合金の構造 原子の結びつき,結晶構造,多結晶原子がどのように結びつき,どのように配置し,目で見える金属になっているのかを理解する.
第2回目
平衡状態図1 固溶体,金属間化合物,相律,変態合金について理解する.機械技術者にとっての平衡状態図の必要性について理解する.
第3回目
平衡状態図2 状態図の見方,はかりの関係全率固溶体型と共晶型の基本的な状態図の見方を理解する.
第4回目
結晶の変形 弾性,塑性,すべり変形,転位金属に基本的な変形メカニズムをきちんと理解する.
第5回目
金属材料の強度 応力-ひずみ線図,ペッチの関係,破壊の様式,強度の改善法金属材料の強度に及ぼす要因を理解し,さらに強度の改善法を知る.
第6回目
炭素鋼の基礎1 Fe-C系平衡状態図の読み方機械技術者にとって、必須であるFe-C系平衡状態図をきちんと理解する.
第7回目
炭素鋼の基礎2 種類と用途,組織と基礎特性金属材料で最も用いられている炭素鋼の種類,用途,組織および特性を理解する.
第8回目
鋼の加工鋼材の生産法,塑性加工法,加工硬化,再結晶鋼はどのように生産され、製品にするためにどのように加工されるのかを理解する.
第9回目
鋼の熱処理組織制御の基本的な考え方,焼入れ,焼戻し加工された鋼は必ず熱処理を行う.その熱処理の基礎を学ぶ.
第10回目
特殊鋼と鋳鉄各種合金鋼,鋳鉄の種類と用途鋼以上の優れた機械的性質を持つ特殊鋼と鋳鉄について学ぶ.
第11回目
アルミニウム合金基礎,種類,特性と用途軽量合金の中で最も用いられているアルミニウム合金について理解する.
第12回目
銅合金基礎,種類,特性と用途鉄よりも古くから用いられている銅合金について理解する.
第13回目
その他の非鉄金属基礎,種類,特性と用途低融点合金である鉛合金や亜鉛合金、軽量合金であるチタン合金やマグネシウム合金などについて理解する.
第14回目
複合材料複合材料の考え方,種類,特性と用途近年、急速に需要が高まっているFRPを中心に複合材料について理解する.
第15回目
工業材料のトピックス資源,環境,新素材現在各分野で注目されている材料について紹介する.

教科書
必要に応じ資料を配布する.
参考文献
機械材料工学/野口 徹・中村 孝 著/工学図書
成績評価方法
レポートと定期試験
そのほか受講者への指示/メッセージ
工業材料である金属材料の基本的な知識をきちんと身につけてほしい.

更新日:01/22/2005
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