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企業倫理

科目
企業倫理
区分
マネジメントサイエンス学科科目群
授業コード
14909
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 木/56
単位数
2単位
担当者名
小野 道照、高橋 靖照
授業の概要
 社会を動かす仕組みはますます多様化、複雑化している。近年、この変化への対応姿勢が問われる事象が頻繁に発生して、中にはその姿勢が拙く、存在自体を否定される企業も現実となっている。そのため、企業価値を、単に経済指標だけではなく“企業倫理”への取り組み状況という新たな視点で評価する動きも見られる。講義では、社会の仕組みの変化の中で企業倫理面で取り組を強化する必要がある要素を抽出して、どのような仕組みで運営するかについて解説する。
到達目標
企業活動において、倫理面から考慮する必要がある諸要素、及びその具体的な取り込み方を理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
企業倫理(概論) *企業における組織倫理と個人の倫理的行動の関係
*関連用語、利害関係者との関係
第2回目
企業の社会的責任(CSR) *日本経団連の「企業行動憲章」の解説
*企業毎の具体的な取り組み事例の紹介
第3回目
顧客重視・顧客満足 *製品・サービスの品質保証、及び顧客満足対応
*ISO9001(QMS)からTQMへの展開方法
第4回目
環境管理 *地球環境の保全、エネルギー問題への対応
*ISO14001(EMS)
第5回目
課題研究 *具体的課題についてレポート提出
第6回目
パートナーとの協業 *原材料・資材/部品調達先、業務委託先との連携
第7回目
情報管理 *知的財産、情報公開、個人情報保護
*ISO27001(ISMS)
第8回目
従業員への対応*労働安全衛生への取り組み
*人事処遇制度、雇用確保、法的対応
第9回目
リスクマネジメント*リスクの未然防止、リスク発生時の対応
第10回目
コンプライアンス*企業経営を取り巻く法規制、法令遵守の監視
第11回目
コーポレイトガバナンス*株主と経営者の関係
*不祥事発生の未然防止への取り組み
第12回目
社会貢献*地域社会との共存、ボランティア活動
第13回目
グループ討議*企業倫理への取り組み方の一部を体験
第14回目
まとめ*企業像の明確化、企業価値の向上
第15回目
期末試験

教科書
「CSR入門」(企業の責任とは何か)、日経文庫
参考文献
「資本主義に徳はあるか」、アンドレ・コント=スポンヴィル、紀伊国屋書店
成績評価方法
課題研究レポート、グループ討議、期末試験、出席状況で総合評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
 企業倫理が問われる事象(事件・事故など)は、かなりの頻度で発生している。新聞・テレビ・情報誌等を通じて提供される情報を単に聞き流すのではなく、関心を持って受け止めてほしい。それぞれ利害関係者の立場による考え方・対応の仕方の違いを見ていると、社会の仕組みが複雑化していて、解決への取り組みが如何に難しいかが理解できる。

更新日:02/09/2007
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