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計測工学

科目
計測工学
区分
機械システム学科科目群
授業コード
14665
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 木/78
単位数
2単位
担当者名
鈴木 夏夫
授業の概要
 計測や測定の基本的考え方、測定量検出の原理、特徴、誤差の取扱方など、計測にかかわる概念について学習する。また、最近のコンピュータによる計測データの処理方式について幾分詳細に解説する。
到達目標
信頼性の高い計測を行うための基本的考え方の修得を目標とする。センサの選択,適切な測定方法,得られた測定結果の正しい表現方法,信号処理による測定データの高信頼化,人間にとってわかりやすい計測インターフェースの実現などについての理解を深める。また,計測,測定という行為に親しみをもってもらうこと。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
計測とその目的 科学・技術と測定
計測工学とは
計測機器の利用形態
計測って何? :
計測は人類の歴史とともに
科学技術の進歩とともにより速くより正確に。計測は社会に貢献する
第2回目
計測の基礎(1) SI単位とその標準
 基本単位,組立単位
 世界と日本の計量標準
 トレーサビリティ
計測データ表現上の約束事! :
 世界中で共通の単位で計らないと。。。
 基本になる単位はなるべく少なくしよう。。。
 一番精度の高いものへ倣え倣え!!
第3回目
計測の基礎(2) 次元、相似則
 次元解析
 無次元量
 単位換算
 相似則
自然界のなりたち! :
単位のグループ:単位系
 単位と物理法則の関係は?
 基本単位の組立方には法則が。。。
 次元をなくすと見えてくる重要な量
第4回目
計測の基礎(3) 測定と計測器
 JISの定義
 絶対測定と比較測定
測定の種類と方式
 直接測定と間接測定
 偏位法と零位法,他
人工的な機械?! :
 測定するときの基準は何?
 人間が測る?機械が測る?
直接測れるものさしがないときどうする?
 傾けるか。釣り合わせるか。
第5回目
計測データとその処理(1) 測定と誤差
1)過失誤差
2)系統誤差
3)偶然誤差
  誤差の3公理と正規分布
測定すると必ずついてくるもの! :
1)人間は必ず誤りを犯す。
2)測定するにも癖が現れる。
3)これらの誤差は小さくできる。
 偶然出てくる誤差は防げない!
 でも統計処理が出来るのが特徴。
第6回目
計測データとその処理(2) 不確かさの評価と表現
1)Aタイプの不確かさ
2)Bタイプの不確かさ
不確かさ解析の事例
分散分析
新しい誤差の考え方!
を身につけよう。
信頼性の表現,主張! :
 計量法の改正による
第7回目
計測データとその処理(3) 有効数字
算術平均
誤差の伝播
最小二乗法
誤差の最適な取扱方法は?
計測データの代表的な値は何か?
第8回目
計測システムとシステム解析(1)計測システムの基本構成
 計測と制御
制御のために計測し、
計測のために制御する。
計測器の静特性と動特性を十分に考慮して。。。
第9回目
計測システムとシステム解析(2)計測システムの内部要素計測器の中味を見ると・・・
各種の役割分担が見つかる。
それらはどのように繋がっているのか。。。?
第10回目
計測システムとシステム解析(3)計測システムと人間
計測システムにおける信号変換
計測器へのはたらきかけと計測器の情報の読み取りを
人間はどのように行っているのか?。。。
出てくる量は電圧が便利!!
電子回路に直接入力できる。
コンピュータにも入力できる!?
第11回目
計測システムとシステム解析(4)アナログ信号処理
AD変換とDA変換
連続的な世界と離散的な世界を行ったり来たり。。。
第12回目
計測システムとシステム解析(5)ディジタル信号処理
時系列データ処理とFFT
計算機内における統計処理手法は?
確率過程の時系列データ処理とFFTの手法を学ぶ。
第13回目
計測システムとシステム解析(6)信号の表示と記録、記憶方式実際の計測器の表示部や記録計、記憶装置(メモリ)について例示する(絵を見て理解する)。
第14回目
信号変換の方式とセンサ計測対象と計測原理(定理、法則)の対応関係センサの種類は文字通り千差万別。センサの名称は測定対象と測定原理等によって分類されており混乱も生じやすい。機械系では、機械量(変位、速度、加速度、時間、圧力、応力、力、トルク、流量、温度、。。。)を計測することが多い。
第15回目
試験計測の基本概念を理解しているか試験する範囲は全般的

教科書
機械系 教科書シリーズ8: 「計測工学」/前田良昭、他著/コロナ社
参考文献
随時、必要に応じて紹介する。
成績評価方法
期末試験を主とするが他の要素も加味する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
講義内容に関連した演習をときどき行う。また,クイズを出すこともある。世の中にはどのようにして計測するのかわからないような事柄もたくさん存在しているが,そのようなテーマについても興味をもって臨んで欲しいと思う。演習問題の解答は配布する。その中から試験問題を出題することもある。

更新日:01/15/2007
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