検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

情報倫理と社会

科目
情報倫理と社会
区分
メディアネットワーク学科科目群
授業コード
1483314834
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 木/56春 木/78
単位数
2単位
担当者名
小林 由紀男
授業の概要
科学技術者の観点から,「情報の社会への影響力」や「人間社会の情報化」が技術者・科学者としてのあるべき姿とは何かを考え,情報ネットワーク化に伴う人生観,職業観、ビジネス環境等の変化に対応する倫理をどのように考えるかを扱う.さらに以前には予想もしなかった「情報」の不適切な利用からユーザを保護する法令・マナーの整備に関する情報倫理問題,著作権や特許をはじめとする知的所有権に関わる問題についても事例を参考に授業を進める.
到達目標
情報化社会の企業や技術者のありかたについて深い洞察力を持って考察できること.知識の積み重ねではなく、個人や社会の権利・義務,人間性の様々な問題について自らの考え方をはっきり答えられるように日常から考えられるようになって欲しい.
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
現代社会と倫理 授業の概要説明.情報ネットワーク技術,プロフェッションとモラルシラバスの確認.教科書1・1~1・4
第2回目
人間およびモラル・道徳・倫理 予防倫理,専門職倫理今週の授業資料,教科書2.1~2.5
第3回目
社会・共同体および倫理 共同体・社会の共通モラル,根源的規範今週の授業資料,教科書2.6~2.10
第4回目
技術者とモラル問題 現代社会のモラル問題,プロフェッション今週の授業資料,教科書3・1~3.6
第5回目
科学技術と倫理問題の発生 技術史と技術者者教育と倫理
【小テスト】
今週の授業資料,教科書4.1~4.5
小テスト範囲:授業第1回~第4回
第6回目
技術者倫理と価値の対立 対立するモラル問題,技術者倫理と企業倫理今週の授業資料,教科書5・1~5.3
第7回目
企業倫理・内部告発 功利主義・企業倫理と内部告発今週の授業資料,教科書6.1~6.5
第8回目
製造物責任人間尊重の取り組みと企業倫理,利益の相反今週の授業資料,教科書7.1~7.3
第9回目
知的財産・特許知的所有権,営業秘密
【小テスト】
今週の授業資料,教科書8.1~8.2
小テスト範囲:授業第5回~第8回
第10回目
安全・リスクと責任阻害要因業務とリスク,利己主義・自己中心的思考今週の授業資料,教科書9.1~9.3
第11回目
環境・資源と倫理嘘と情報,情報の留保,不正直・不誠実今週の授業資料,教科書10.1~10.3
第12回目
研究・技術専門職の倫理科学者・技術者としての倫理今週の授業資料,教科書11.1~11.2
第13回目
国際交流と文化摩擦グローバル化問題,技術流出今週の授業資料,教科書12.1~12.4
小テスト範囲:授業第9回~第13回
第14回目
事例研究生命・医療倫理 等
【小テスト】
今週の授業資料,教科書13.1~
第15回目
期末試験科学者・技術者としての倫理の根本をどう考えるかについて全「今週の授業資料」,教科書,小テスト問題

教科書
技術者の倫理/林 真理,宮澤健二,小野幸子/コロナ社/ISBN4-339-07781-x
参考文献
技術者倫理と法工学/清水 克彦/共立出版/ISBN4-320-07153-0
Engineering Ethics/C.E.Harris,Jr, M.S.Pritchard, M.J.Rabins/THOMSON WARDWORTH/ISBN-0-534-60579-6
原則として毎週 bb@tamagawa.ac.jp で授業資料・課題等を配布/http://rironnew.inf.eng.tamagawa.ac.jp/index.html にも掲載.
成績評価方法
小テスト(30%),期末試験(50%),授業におけるアクティビティー(質問・発表等,20%)を考慮して100点満点とします.試験(期末・小テスト)においては,予防倫理の立場から問題を組み立てられ,それを解決する方法を考えられ,原則が体系化できる考え方ができるかに着目してその到達度を評価します.成績は規則通り,S・A・B・C・Fで評価しますが,出席が3/4に満たない場合には期末試験の受験資格を失い,合計は50点以下(F)になります.
そのほか受講者への指示/メッセージ
特に履修上の前提条件はありません.
エンジニアやサイエンティストとしてどうあるべきかを考える科目です.特に,エンジニアとして考えなければならないリスク・安全・責任を理解し,プロフェッショナルとして直面する諸問題について,国際的な観点からアプローチできる能力を培って欲しい.事前に bb@tamagawa.ac.jp で配布する配布資料および教科書の該当部分に目を通しておくことが必要です(予習・復習が授業の前提です).

更新日:01/06/2007
検索トップページ担当別50音一覧