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読書と豊かな人間性

科目
読書と豊かな人間性
区分
教育学科科目群
授業コード
56382
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 金/910
単位数
2単位
担当者名
河西 由美子
授業の概要
情報技術革新による情報量の増大、娯楽の多様化などから、青少年の活字離れが著しい。近年そのような事態への懸念から読書推進や活字文化の保護育成に関する法律も制定されている。本科目では読書という知的活動を、多様な分野の言説や知見を用いて学際的に捉えると同時に、学校における読書活動の推進役の育成という点を重視し、読書指導・読書支援のための実践的なアプローチについて学習する機会を提供するものである。
到達目標
読書という活動を、古典的な教養主義に立脚するのみでなく、発達心理学、メディア論、各種リテラシー論などの近年の研究成果や、社会背景を踏まえて解釈することができる。また学校図書館における実践的な読書推進活動についてその具体的な手法の基礎を理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 自己紹介・課題設定・問題意識の構築事前にシラバスを読み、科目の概要を理解しておくこと。
第2回目
読書とは 読書の多様性・リテラシー概念・国語教育・読書の重要性について、歴史的・社会的に考察する。
第3回目
読書とデジタル・メディア社会 活字離れ・多メディア社会現代社会における読書の意義を考える。
第4回目
子どもと読書 ブックスタートから読み聞かせへ発達段階と読書について(乳幼児期と読書)考える。発達心理学の知識があればなおよい。
第5回目
児童・生徒と学校図書館 絵本から物語へ子どもと本をつなぐ活動において学校の果たす役割を考える。
第6回目
読書の種類と指導 娯楽・機能的読書・調べ学習読書を「指導」することと「支援」することはどう違うのか。
第7回目
読書の科学 発達段階と読書傾向、脳のはたらきなど発達心理学や脳科学の知見から読書のプロセスを考える。
第8回目
読書資料の整備と選択図書館における読書資料の構成学校図書館における読書の素材をどのように選択するか。公立図書館の児童書コーナーなどを取材するとよい。
第9回目
読書推進の実践的アプローチ (1)演習(読み聞かせ)積極的に実践者の声に耳を傾ける。参加型のセッションであれば積極的に活動に参加すること。
第10回目
読書推進の実践的アプローチ (2)演習(ストーリーテリング)積極的に実践者の声に耳を傾ける。参加型のセッションであれば積極的に活動に参加すること。
第11回目
読書推進の実践的アプローチ (3)演習(読書へのアニマシオン)積極的に実践者の声に耳を傾ける。参加型のセッションであれば積極的に活動に参加すること。
第12回目
読書推進の実践的アプローチ (4)演習(ブックトーク、オーサービジットなど)積極的に実践者の声に耳を傾ける。参加型のセッションであれば積極的に活動に参加すること。
第13回目
読書と社会背景読書形態・出版事情メディア産業としての本について知識を深める。
第14回目
社会と読書環境の整備事例研究(読書推進活動、読書装置としての図書館)学校や地方自治体など、身近から実現できる活動について、制度や手続きなどの理解を深める。
第15回目
まとめ総括

教科書
「読書と豊かな人間性」 樹村房 2002年版 (旧版で同タイトルがあるので注意のこと)
参考文献
授業内に随時指示する
成績評価方法
最終評価の方法(試験あるいはレポート)は受講者数により勘案する。授業内課題・平常点(主体的に学ぶ姿勢)
そのほか受講者への指示/メッセージ
読書について学ぶ教養的な科目と誤解をして履修する者が見られるが、学校図書館司書教諭養成のための科目であるので、将来的に初等中等教育機関で読書の指導・支援に当たることを踏まえて、年齢相応の読書体験を持ち、読書習慣が身についた学生に受講してほしい。

更新日:01/15/2007
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