検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

演技II

科目
演技II
区分
パフォーミング・アーツ学科科目群
授業コード
57033
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/34
単位数
2単位
担当者名
小森 創介
授業の概要
前年の演技基礎で養った表現のための基礎コンディションを毎回確認しながらレッスンを進める。コミュニケーションは自己対他者、アンサンブル、そして観客へと範囲を広げていく。より空間への意識を高めていく。
劇的なるものの創造を実践する。シーンスタディを含めあらゆる状況に基礎がどう生かされていくかを検証する。
読解力をつける。ここでいう読解の指すところは、単に読んで理解するのではない。文字(戯曲など)を、身体を通して体現するのが演劇特有の表現体系であり、文字を体験して初めて現存する生きた表現となる。つまり、読んで体現、読解する力をつける必要があると考える。
演技にあたって重要且つ必要なメディアは自身の肉体である。その自身の肉体をいかに駆使するかについて、実技を通して探求する。自己の肉体、感覚を改めて認識し、各種レッスン・エクササイズ・トレーニングを通じてひとつずつ分析を進めて自己の身体を意識的に技術として使えるように研ぎ澄ます。
ウォーミングアップから、自身の集中力と感覚力、身体調整力の向上をはかる。
自然な演技、作らない演技とは?それを実現するためにまずは自己の現在を知ることが必要となる。個人個人の内在する表現能力をあらゆる手段で発見し、コミュニケーションに活かす素地作りをする。
演技者同士、また演技者と観客の生きたコミュニケーションの中にこそライヴアート(生きた芸術)は存在する。
コミュニケーションの芸術である演劇の根底にあると同時に人間関係における全ての基本とされる、人と人とのコミュニケーションにも焦点をあてレッスンを進める。
到達目標
自己の肉体、感覚力、表現力、想像力を駆使し、劇空間に“生きた”人物を創造する。
自己表現の基礎コンディションを整える。
己の全て(全身体)に「気付く」こと。
全身体的なるコミュニケーション能力を養う。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
個人調整からチームワークへ 自己と他者の関係が一つの目標を持つチームを作る他者を感じられているか?聞こえるか?見えているか?
第2回目
チームからアンサンブルへ 協調性をより確かなものにする以降作品作りなどに発展していくので欠席のないように。
第3回目
シーンスタディ 1 現場で起こり得る関係を仮定し、問題を解決する短いシーンスクリプトを用意するが、原則当日渡しのプリントになる。
第4回目
シーンスタディ 2 役の人生(シーン以前とシーン以後)を想像し体験する柔軟な想像力
第5回目
シーンスタディ 3 戯曲から起こしたシーンと、そのシチュエーションだけを利用したインプロヴァイゼイションを試行生きた表現、言葉になるために
第6回目
シーンスタディ 4 総合的にシーンを作る全神経を集中させて創造する
第7回目
まとめ 現段階での演技についてのディスカッション全実技経験から
第8回目
ケーススタディ 1コミュニケーションの表と裏観察(基礎)に戻るが、飛躍的に違う“何か”に気付けるよう
第9回目
ケーススタディ 2行動の表と裏観察(基礎)に戻るが、飛躍的に違う“何か”に気付けるよう
第10回目
ケーススタディ 3伝えることと伝わること観察(基礎)に戻るが、飛躍的に違う“何か”に気付けるよう
第11回目
ワークショップ作品作り。短めのシーンをグループで創る。最小限の道具、装置類以外は自己の肉体のみで臨む。持てる全てを注ぎ込み一つの劇的空間を創り、共有する
第12回目
ワークショップ引き続き作品作り。通常のリハーサル過程に近くなるよう、グループで繰り返す作業持てる全てを注ぎ込み一つの劇的空間を創り、共有する
第13回目
ワークショップ繰り返すことによって変化する感覚を研ぎ澄まし、実践的に利用できるようにして行く。持てる全てを注ぎ込み一つの劇的空間を創り、共有する
第14回目
作品発表各グループの創作をクラスに発表。観て感じることを言葉にしてフィードバックしていく。
第15回目
フィードバックディスカッションは常に行うが、今回は全実技過程においての自己を見つめるために。発展的自己課題の発見

教科書
基本的に使用しない。 必要に応じて資料を適宜配布。
参考文献
適宜紹介。
成績評価方法
出席50% 授業参加時の積極性・ディスカッション参加度30% レポート20%
そのほか受講者への指示/メッセージ
毎回動きやすい服装・靴で参加のこと。(レオタードなどの着用の必要はない。)
グループの集中度合いによって内容は変化する。必要があればいつでも基本エクササイズに戻る。
常に能動的姿勢で望むこと。待ち受け・受身姿勢であってはならない。
芸術は知識ではなく、感じられた体験を伝えるもの(レフ・トルストイ)

更新日:01/15/2007
検索トップページ担当別50音一覧