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日本語学概論

科目
日本語学概論
区分
人間学科科目群
授業コード
20003
開設セメスター
1S(34年生3S)
曜日・時限
春 金/12
単位数
2単位
担当者名
太田 陽子
授業の概要
日常、何気なく使用している日本語について、様々な角度からの観察を行い、その特徴を発見していきます。
毎回、テーマに応じたいくつかのタスクを個人またはグループで考えることを通して、日本語学の基礎的な枠組みを理解するとともに、自分の頭で言語現象を分析・考察する力を養います。授業後には、その回に理解した現象に関する言語現象を日常生活から収集してくるという小さなタスクを課しますので、「おもしろがって」取りくんでみてください。
到達目標
日本語表現の持つおもしろさ/難しさを体感することによって、身の回りの日本語について客観的に観察・分析する視点を身につけ、自分の言語生活に対する感性を高めることを目標とします。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
日本語学とは何か 授業ガイダンス
「日本語学」の全体像のイメージをつかむ
言葉に関して、今、どんなことに興味があるか、考えてきてください。
第2回目
世界の中の日本語 他の言語との比較のなかで日本語の位置づけを知る「日本語は難しい言語だ」と思うか、それはどうしてか考えてきてください。
第3回目
日本語の音声① 日本語の音声面の特徴を探る(母音・子音等)他の言語を学んだ時に、難しかった発音にどんなものがあったか、考えてきてください。
第4回目
日本語の音声② 日本語の音声面の特徴を探る
     (アクセント・イントネーション等)
「橋/箸」のような、同音でアクセントの異なる単語のペアを見つけてきましょう。
第5回目
日本語の文字・表記 日本語の表記のルールとバリエーションを考える日本語の文字や表記について、①難しい点②便利な点を考えてきてください。
第6回目
日本語の語彙・意味 日本語の語彙の体系と「意味」を考える上での
枠組みを探る
「類義語」とは何かを調べ、その例を探してきておいてください。
第7回目
日本語の文法① 日本語の文法的特徴を探る①―品詞・形態論を中心にこれまで「国語」で勉強してきた「品詞」について復習してきてください。
第8回目
日本語の文法②日本語の文法的特徴を探る②-統語構造・動詞を中心にこれまで勉強した外国語の難しかった「文法」項目は何だったか、考えてきてください。
第9回目
日本語の文法③日本語の文法的特徴を探る③-話し手の気持ちを表す表現前週に配布するプリントを参考に、課題(プリントに提示)の表現を考えてきてください。
第10回目
日本語の文章・談話話しことばと書きことば、文体などを観察し、その多様性を見る話しことばと書きことばでは、どんな違いがあるか、できるだけたくさん考えてきてください。
第11回目
敬語表現人間関係とことばの関わりについて観察する前週に配布するプリントを参考に、課題(プリントに提示)の会話を作ってきてください。
第12回目
方言と「共通語」日本語の様々なバリエーションとして、地域ごとの日本語や「共通語」という概念について考える周囲にいる「方言」の使い手から、「共通語」にはない表現を教えてもらってきてください。
第13回目
ことばの位相差言葉の使い手の性別や年代、キャラクターによる様々な日本語のバリエーションを観察する前週に配布するプリントを参考に、課題(プリントに提示)の会話を作ってきてください。
第14回目
日本語のゆれ1つに定まらない文法現象や通時的に変化している言葉の実態を観察し、ことばは動的な体系であることを知る。前週に配布するプリントのアンケートに答えてきてください。
第15回目
筆記試験今学期の学習事項の理解度を測る。これまで学んだ項目を見直し、テストに臨んで下さい。

教科書
毎回、プリントを配布します。
参考文献
『ここからはじまる日本語学』伊坂淳一 ひつじ書房
『日本語概説』加藤彰彦 佐治圭三 森田良行 編 おうふう
成績評価方法
筆記試験4:授業内タスク(含:平常点)3:授業外タスク3 の割合で、総合評価します。
そのほか受講者への指示/メッセージ
タスクベースの授業ですので、主体的に参加し、周囲の人と協力して取りくんでください。
授業中は討論や発言の機会がたくさんありますので、積極的に興味を持って受講してください。

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