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日本語語彙論

科目
日本語語彙論
区分
リベラルアーツ学科科目群
授業コード
63068
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 金/12
単位数
2単位
担当者名
太田 陽子
授業の概要
日本語の語彙について観察・分析するための基本的な枠組みを身につけるため、形態的・意味的・語用的な様々な角度から、「ことば」について考えます。教科書はあくまでも予習用とし、授業は毎回プリントを用いて、テーマに沿ったタスクに個人あるいはグループで取りくみ、自身の中に内在する語彙の体系や意味のあり方を自らの力で発見していく形で進めます。また、授業後には、その回に理解した枠組みを使用したミニ・タスクを課題とし、日常生活の中の様々な語彙のふるまいを観察する視点を養います。
到達目標
日本語の語彙について考えるための基本的な枠組みを理解するとともに、自らの言葉に対する感性を磨き、日本語のおもしろさ・豊かさを知ることを目標とします。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
語彙/語彙論とは何か 授業ガイダンス/「語彙」「単語」とは何か「語彙論」の授業であなたはどんなことを勉強したい/すると思っているか考えてきてください。
第2回目
語彙の体系 語彙の全体像を把握するための枠組みを考える。
・様々な語彙体系の考え方
教科書の第1章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第3回目
語彙と語彙量 「語彙」について量的な側面から考える。
・異なり語数と延べ語数・基本語彙と基礎語彙
教科書の第2章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第4回目
語と語形 「語」を形の面から考える。
・語の認定方法 ・語の長さ、日本語らしさ、ゆれ
教科書の第3章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第5回目
語種 「語彙」をその出自から考える。
・和語/漢語/外来語/混種語
教科書の第4章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第6回目
語構成 「語」について、「つくり」の面から考える。
・合成語/複合語/派生語/造語法
教科書の第5章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第7回目
語の意味① 「語」について、「意味」の面から考える。
・語義とは何か。・多義語と同音異義語
教科書第6章のp.111まで目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第8回目
語の意味②「語」について、「意味」の面から考える。
・類義語 ・反義語
教科書第6章の残りに目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第9回目
比喩と慣用句 語の意味が文字通りでなくなる場合を観察する。
・連語 ・慣用句 ・比喩の種類
教科書の第7章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第10回目
擬声語・擬態語 擬声語、擬態語と言われる語群について考察する。教科書の第8章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第11回目
語の意味変化 語の意味は固定的でなく、変化していくものであることを理解する。・意味変化の原因、・意味変化の傾向教科書の第9章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第12回目
語彙と社会 語彙をその「使用者」の側面から考える。
・女性語/男性語 ・地域差 ・文体 ・新語
教科書の第10章に目を通し、わからないところに印をつけてくること。
第13回目
辞書 様々な辞書について観察する。
・時代別の辞書 ・目的別の辞書 ・特徴と問題点 
教科書の第11章に目を通し、分からないところに印をつけてくること。
第14回目
語彙の言語間対照 言語によって意味の切り取り方が様々に異なることを観察する。・日英対照の例 ・日本語学習者の誤用例前週に配布するプリントを参考に、言語間で意味に大きなズレのある語例を探してきてください。
第15回目
筆記試験今学期の学習事項の理解度を測る。これまで学んだ項目を見直し、テストに臨んで下さい。

教科書
『日本語教師・分野別マスターシリーズ よくわかる語彙』秋元美晴 アルク
参考文献
『ケーススタディ 日本語の語彙』森田良行 村木新次郎 相澤正夫 編
『語彙探究法』小池清治 河原修一 朝倉書店
成績評価方法
筆記試験4:授業内タスク(含:平常点)3:授業外タスク3 の割合で、総合評価します。
そのほか受講者への指示/メッセージ
タスクベースの授業ですので、主体的に参加し、周囲の人と協力して取りくんでください。
授業中は討論や発言の機会がたくさんありますので、積極的に興味を持って受講してください。

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