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人間と環境

科目
人間と環境
区分
人間学科科目群
授業コード
20015
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 火/34
単位数
2単位
担当者名
稲津 厚生
授業の概要
環境を離れて生命はなく、生命のあるところに環境が成り立つ。この状況は、生物の一員であるヒト、およびヒトが構成する人間社会についても、当然のことながら当てはまる。また、人間は環境の影響を受けて変化するが、一方では環境に働きかけて、それを変化させることもできる。従って、環境を理解することは人間としての自己を理解することでもあり、また環境に対して何ができるかを探求することでもある。
本講義では、上記の理解や探求の促進を目的として、おもに自然科学(とくに生物学と農学)の立場から人間と環境の関わりを論述するが、テーマによっては、人文科学や社会科学の視点も交えた内容となる。
到達目標
人間と環境のかかわりについて、関心を深め、客観的に理解することができるようになるとともに、身の回りの地域や地球規模での環境における自分の役割に気づく。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
生命と環境1 自然とは、生命の特徴、ヒトと人間、人工とは、環境とはテーマおよび内容の表示に用いられている言葉(述語)について、自分との関わりを考えておく。
第2回目
生命と環境2 地球環境の変遷と進化、自然分類、遺伝子型と環境・適応同上
第3回目
文明と環境1 文明の基盤としての環境、文明の盛衰と環境同上
第4回目
文明と環境2 文明が育てた植物に見る文明と環境との応答、作物の起源同上
第5回目
時間・空間と環境1 季節や年中行事に見る環境認識、旅と日常における環境同上
第6回目
時間・空間と環境2 地球上の環境区分、自然環境と風土同上
第7回目
環境科学の背景と成立 自然観と人間観の歴史、全人教育、環境科学の誕生と発展同上
第8回目
地域の環境問題1都市における現状と課題、花の街づくり同上
第9回目
地域の環境問題2農村における現状と課題、環境保全型農業同上
第10回目
地球規模での環境問題1気圏:温暖化、オゾン層の破壊ほか同上
第11回目
地球規模での環境問題2地圏と水圏:砂漠化、海洋汚染ほか同上
第12回目
地球規模での環境問題3生物圏:熱帯林の動態、生物多様性の危機、人間圏という考え方の提唱同上
第13回目
自然保護自然破壊と自然保護の歴史および展望同上
第14回目
環境倫理食と健康、環境問題と各自の役割同上
第15回目
期末試験第1回目~14回目の学習内容全体試験場へ参考文献、資料(プリント)等を持ち込むことは出来ない。

教科書
使用しない。資料(プリント)を適宜配布する。
参考文献
①東京農工大学農学部生物圏環境科学専攻編「地球環境と自然保護」培風館
②一戸良行ほか著「環境と生態〔人間と地球〕」培風館
成績評価方法
レポート(20%)、期末試験(80%)によって評価。
そのほか受講者への指示/メッセージ
家庭や地域的な問題から、日本全体や地球規模の問題まで、歴史的な認識をも含めて、「人間と環境」を地道(じみち)に、しかも創造的に考えていきましょう。

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