授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | イントロダクション | 講義の概要、講義法、評価などの説明 | テキスト全体に簡単に目を通しておくこと。 |
第2回目 | 人間関係のとらえ方 | 多様な人間関係論の概観、人間関係を理解するさまざまな方法、人間関係と自己のあり方の関係性について概説する。 | 配布資料を読んでおくこと |
第3回目 | 自分探しと組織の問題 | 近年の「自分探し」が組織への帰属意識とどう関係しているのか。帰属意識の過剰から生じる道徳的問題について「ビジネス・エシックス」を導入して考察する。 | 自分探しとは何か、自分にとって組織に加わるとはどういうことか、考えてくる。 |
第4回目 | 倫理的に高度な組織づくり(1) | テキストの「序 組織倫理への心理学的アプローチ」を中心にして、なぜ組織不正が生じるのか、組織倫理への心理学的アプローチについて解説する。 | テキストの「序 組織倫理への心理学的アプローチ」を読んでくること。 |
第5回目 | 倫理的に高度な組織づくり(2) | テキストの「第1章 組織倫理とコミュニケーション」を中心にして、倫理学におけるコミュニケーションの意義について解説する。 | テキストの「第1章 組織倫理とコミュニケーション」を読んでくること。 |
第6回目 | 組織の倫理意識の評価方について | テキスト「第5章 倫理意識向上のための心理教育プログラムの開発自己」について解説する。 | テキストの「第5章 倫理意識向上のための心理教育プログラムの開発自己」を読んでくること。 |
第7回目 | 倫理教育とオートポイエーシス | 他者関係研究の新しい動向、従来の社会心理学の問題点とシステム論的な関係把握、他者認知の非平衡理論、オートポイエーシス理論によるグループ・ダイナミズムの分析の仕方について紹介する。 | テキスト「第6章 倫理教育とオートポイエーシス」を読んでくる。 |
第8回目 | いじめと差別の発生原因 | いじめと差別は連続した負の人間関係である。いじめは単純な個人的な動機に還元できない、社会的・集団構造的な要因に根ざしている。いじめと差別のメカニズムについて考察する。 | 配布プリントを読んでくる。 |
第9回目 | 開かれたクラスと子どもの成長(1) | あるクラスにおけるイジメの克服(ケース・スタディ)、開かれた学級と閉じた学級、オートポイエーシス理論から見た教育クラス作り | 蘭千壽『変わる自己・変わらない自己』(金子書房)の該当箇所を読んでくる。 |
第10回目 | 開かれたクラスと子どもの成長(2) | クラスの変容と新しい自己創出の過程、自己参照による自己創出、パーソン・ポジティヴィティについて説明する。 | 〃 |
第11回目 | 倫理的な自己創出(1) | オートポイエーシス理論から見た組織の不正・不祥事の発生構造、映画『ア・フューグッド・メン』を題材にした分析 | ディスカッションの準備をしておくこと |
第12回目 | 倫理的な自己創出 | 映画『ア・フューグッド・メン』を題材にした分析、他者の再評価を介した自己発見 | 〃 |
第13回目 | 倫理的な自己創出(3) | 映画『ア・フューグッド・メン』における自己成長と健全な組織のあり方 | 〃 |
第14回目 | 倫理的な自己創出(4) | 倫理的な自己創出、組織不正・不祥事の防ぎ方について映画の分析を応用して議論する。 | 〃 |
第15回目 | 人間関係と倫理・まとめ | 集団のダイナミズムのなかで、自己がどのように成長・変化するか、自己からの働きかけでどのように組織は変わるのかについて考察し、全体をまとめる。 | これまでの講義を復習しておくこと。 |