授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | 導入 | 生徒理解に基づく教育相談の重要と課題 | 今なぜ「教育相談」が重視されているのかを教師の立場から考えてみましょう。 |
第2回目 | 生徒理解の手引きI | 青年期における身体と情緒の発達 | 受講者自身、青年期にある人が大部分だと思うので、自らのあり方を見つめ直す機会にしてください。 |
第3回目 | 生徒理解の手引きII | 青年期における認知と社会性の発達 | アイデンティティと対人関係の問題について心理テストの実習を交えながら多角的に考察します。 |
第4回目 | 「いまどきの青年」の実像 | 今日の中高生―彼らは何を考え何に悩み、どのような価値観で行動しているか | 調査データやマスメディアの記事などを手がかりに、現代社会における中高生たちの実像に迫ります。 |
第5回目 | 中学校における教育相談の目的と課題 | 教育相談の3領域について―学習支援、進路指導、適応相談 | 教育相談において実際にどのような問題が扱われるかを具体的に紹介してゆきます。 |
第6回目 | カウンセリング・マインド | カウンセリング・マインドの意味と活用事例 | 生活指導と教科指導の両方において必要とされるカウンセリング・マインドは教師に不可欠の資質です。 |
第7回目 | 教師とスクールカウンセラー | 教師とカウンセラーの違いと共通点 | 教師とカウンセラーとはどちらも教育相談に関わる専門家なので、上手に協力関係を築いてゆくことが必要です。 |
第8回目 | 青年期における心の問題Ⅰ | 神経症、心身症、うつ、統合失調症 | 青年期に後発しやすい心の問題を具体的症例に即して見てゆきます。 |
第9回目 | 青年期における心の問題Ⅱ | 摂食障害、ピーターパン・シンドローム、非行など | 大人になれない青年が増えていると言われます。成熟拒否の心理的メカニズムを探ります。 |
第10回目 | 教育臨床的問題への対応Ⅰ | 不登校・ひきこもりの問題と対応策 | 現代の学校が抱える最も深刻な問題である不登校の分析を通じて、学校教育の意味を問い直してみましょう。 |
第11回目 | 教育臨床的問題への対応Ⅱ | いじめの問題と対応策、生徒の自殺について | いじめの歴史的変遷、いじめの意味,諸外国との国際比較など、具体的資料をもとに多面的に考察します。 |
第12回目 | 特別支援教育 | 発達障害の種類と症状、教育的支援の実際 | 特別支援教育は学校現場が直面する極めて日常的な課題です。学校の新たな取組みを紹介します。 |
第13回目 | 学校カウンセリングの理論と技法 | ロジャーズのクライエント中心療法とユングの分析心理学 | 日本の学校現場で大きな影響力をもつ2つのカウンセリング理論をビデオ教材を使いながら紹介し、実習も行います. |
第14回目 | 異文化カウンセリング | 海外留学の指導、海外子女教育と海外帰国子女の適応問題 | グローバル化に伴ってニーズの高まっている異文化適応への教育的支援について概観します。 |
第15回目 | まとめ | 教育相談において、教師には何ができるか | 教師の任務と限界を、生徒とのラポール作りという観点から総括して考察します。 |