授業計画 | テーマ | 内容 | 授業を受けるにあたって |
第1回目 | イントロダクション | 講義の概要、講義法、評価などの説明 | |
第2回目 | 人間の心とは何か、意識とは何か? | 「心」とは何だろうか。心理学の出発点としてのデカルトとロックの心の定義。心身問題の発生。クオリアの問題。 | 配布プリントを読んでおくこと。 |
第3回目 | 他人の心は存在するのだろう | はたして自分以外の心は存在するのだろうか。他者問題とチューリングテスト。 | 配布プリントを読んでおくこと。 |
第4回目 | コンピュータと人間の心は同じか | サールの「中国語の部屋」、ロボットは「場」や「空気」をわきまえることができるか(フレーム問題) | 配布プリントを読んでおくこと。 |
第5回目 | 表象主義と脳中心主義 | 近代の認識論と知覚論の特徴。デカルト・ロックの知覚論が、「個室の中に住んでいるような意識」の概念を作り出した。これが引き起こす多くの問題。 | テキスト『エコロジカルな心の哲学』の指定された箇所を読んでおくこと。以下同じ。 |
第6回目 | 生態学的知覚論(1):世界は外にある | J.J.ギブソンの生態学的知覚論、世界は直接に知覚される。脳の中には世界は映し出されない。 | 〃 |
第7回目 | 生態学的知覚論(2):アフォーダンスとは何か | アフォーダンスの理論、意味や価値は世界のなかに実在し、それを私たちは直接に知覚する。 | 〃 |
第8回目 | 生態学的時間論 | 時間は存在するか、時間知覚と出来事の知覚、時間そのものなど存在しない、心理学の存在論的背景の問題点。 | 〃 |
第9回目 | 生態学的記憶論 | 記憶は何種類あるのか、「頭の外にある記憶」、新しい記憶理論、文化を無視する心理学。 | 〃 |
第10回目 | 生態学的思考論 | 思考はどこにあるのか、人間はどうやって思考しているのか、「計算は脳でするものではない。紙と鉛筆でするのだ」。道具なしにはほとんど考えられない。 | 〃 |
第11回目 | 生態学的身体論 | ロボット工学と身体論、心の肉体性(材質、サイズ、形態)。 | 〃 |
第12回目 | 生態学的人間論 | 他者問題は擬似問題である。心の理論と自閉症、対話と相互作用 | 〃 |
第13回目 | 生態学的自己論 | 私とは誰か、主観とは何か、自己はいかなる存在か、自己は環境から切り離されて論じることはできない。 | 〃 |
第14回目 | 生態学的心理学と芸術 | 生態学的心理学の芸術、建築、運動への応用。 | 配布プリントを読んでおくこと。 |
第15回目 | まとめと講評 | | |