授業の概要 | 一般的に言う「思想史」とは、かなりとらえどころのない概念です。例えば「社会思想史」、「政治思想史」、「宗教思想史」等の場合、それらの対象は実在した歴史的事象となりますが、ここでは、主として「哲学思想」を扱います。しかし、西洋の哲学思想を単に通史的・網羅的に取り上げるのではありません。重要なのは、連続的に想定される観念の歴史ではなく、時として非連続的な精神の歴史だと考えるからです。それ故ここでは、各時代の代表的な哲学的著作から比較的読みやすいテキストを選んで、そこで述べられていることの理解を通して、自ら「哲学する」ことを学びます。 |