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応用言語学概説

科目
応用言語学概説
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
21037
開設セメスター
1S
曜日・時限
春 火/34
単位数
2単位
担当者名
松本 博文
授業の概要
応用言語学の研究分野、研究課題、概念、用語を概観する。応用言語学は、その名の示すとおり「言語学」を「応用」して言語分析を行うという一面を持つ。そのため、応用言語学を学ぶ際も「言語学」の基礎的な知識は重要である。これを踏まえ、授業は言語学の諸分野(形態論、統語論など)をごく手短にではあるが概観することから始める。その後、「言語と社会」や「英語教授法」など、応用言語学で扱う問題を順次見ていく。本科目は英語教職課程と関連があることも考慮し、全体的に英語教育との関連を意識して授業を展開する。英語教職課程受講者は英語教師の視点から英語教授に役立てられるよう、またそうでない者は英語(または、より一般的に外国語)学習者の視点から英語(外国語)学習に役立てられるよう、意識して受講することが望まれる。
到達目標
応用言語学の研究分野、研究課題、および基本的な概念・用語を理解するとともに、それらをもとに、実際に自分でも言語の基本的な分析ができるようになる。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
イントロダクション コース概観/応用言語学とはどのような研究分野か?<以下の全授業に共通>
授業のフィードバックを、毎回次の週の火曜日午前11.00時までにBlackboardに書き込むこと。
第2回目
言語研究の基礎(1) 音声学/音韻論<以下の全授業に共通>
前回の授業内容を復習するとともに、理解が足りない部分があれば質問を用意しておく。また、今回の授業で扱う内容について今までの自分の(関連)知識を整理し、何が問題になるのか考えておく。
第3回目
言語研究の基礎(2) 形態論/統語論
第4回目
言語研究の基礎(3) 意味論/語用論
第5回目
言語と社会 社会階層と言語使用/コード・スイッチング/スタイルとレジスター/ポライトネス・ストラテジー/黒人英語とエボニックス論争
<テキスト第1章>
第6回目
異文化コミュニケーション ノンバーバル・コミュニケーションと言語コミュニケーション/言語コミュニケーション/文化相対主義
<テキスト第2章>
第7回目
言語と文化 言語と文化の関係/言語と文化アイデンティティ/カルチャショック/日米語の違いによる言語上の問題
<テキスト第3章>
第8回目
通訳・翻訳短い独特な表現/補いと省略/文構造の変容/Onomatopoeiaと中間日本語/逐次通訳と同時通訳の違い
<テキスト第4章>
第9回目
会話分析談話分析と会話分析/会話分析の方法/会話に見られる諸特徴/教室内談話
<テキスト第5章>
第10回目
言語とジェンダーフェミニズム運動と英語の語彙改革/総称語he/man (Generic Masculine)/言語使用に見られる性差/教科書に見られる男女差別
<テキスト第6章>
第11回目
第一言語獲得と第二言語獲得第一言語獲得と第二言語獲得の類似点・相違点/第二言語獲得研究の変遷/第二言語習得の外的要因と内的要因/第二言語獲得理論(生成文法)
<テキスト第7章・第8章>
第12回目
英語教授法欧米諸国における外国語教授法(20世紀初頭)/欧米諸国における外国語教授法(第二次世界大戦後)/欧米諸国における外国語教授法(1960年代以降)/Karshenの理論/現代の英語教授法/日本国内の英語教授法の変遷と課題/日本の英語教授法の今後
<テキスト第10章>
第13回目
小学校における英語教育言語政策/早期英語教育の意義と効果/公立小学校への英語教育導入の経緯/「総合的な学習の時間」における英語教育の位置づけをめぐる議論/今後の展開
<テキスト第11章>
第14回目
日本語教育における学習ストラテジー言語教育・研究の流れ/言語学習ストラテジー/ストラテジー・トレーニング/ストラテジーに関わる要因/言語学習ストラテジーの研究法
<テキスト第12章>
第15回目
期末試験期末試験に向けて、これまで授業で扱ってきた内容を十分に復習し、理解しておく。

教科書
山内進(編著)(2003)『言語教育学入門―応用言語学を言語教育に活かす』大修館書店.
参考文献
Jack Richards, John Platt, and Heidi Weber (eds.) (1985)『ロングマン応用言語学用語辞典』(山崎真稔・高橋貞雄・佐藤久美子・日野信行訳)南雲堂.
西村義弘(編)(1999)『日英語対照による英語学概論―増補版』くろしお出版.
成績評価方法
期末試験(50%)、課題等提出物(40%)、Blackboardへのフィードバック(10%)
そのほか受講者への指示/メッセージ
Blackboardを活用するため、操作に十分に慣れておくこと。

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