検索 検索トップページ トップページ担当別50音一覧 担当別50音一覧

理科指導法I

科目
理科指導法I
区分
農学部教職関連科目群
授業コード
13030
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/910
単位数
2単位
担当者名
池辺 一男
授業の概要
理科教育における指導原理と指導方法を学ぶ。
 ① 実際に教材を作る、教案を作成する、授業を行うなど体験的な講座にする。
 ② 高校の生物分野を中心に、幅広い視点に立って科学上の概念や原理を追求し、教案を作成する。
 ③ 実物の観察から考察・調査して課題を発見し、教材化に結びつける。
 ④ ヒトの生命や生活など、社会的視野・視点を持った課題を発見し、教材化に結びつける。
  * 本講座では、以下の各項目「A1~G1」を組み合わせて実施します。 具体的な内容は討論の中で決め、次回内容と予習内容を連絡   します。従って、授業回数と内容は連動していません。
到達目標
* 教授と学習過程を理解し、実際に授業内容を組み立てられる。
 * 科学上の概念や原理を理解し、教案を作成できる。
 * 実物の観察から考察・調査した課題や、幅広い視点に立った課題を発見できる。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
A:<序論>
A1 <序論1> 教えるとは・学ぶとは・・・教授と学習
教授と学習、教えることと教わることの意味自分の経験(中高の理科だけでなく)で覚えていることをメモしておく
第2回目
A2 <序論2> 教育現場の実情 学校と生徒の状況 問題点の提起自分の経験を基に、問題点を自分なりにまとめておく
第3回目
B:教科書チェックと生命科学の「基本概念」      
B1 教科書チェック 1 
教えるべき「生命科学の基本概念」は何か。教科書を事前によく読んで、教えるべき重要な「生命科学の基本概念」をメモしておく
第4回目
B2 教科書チェックで抽出した「生命科学の基本概念」をきちんと教える a a「遺伝の法則と染色体」の指導案作成と検討「遺伝の法則と染色体」をどう教えるとよいか、指導案を作成しておく。
第5回目
B3 「生命科学の基本概念」の教え方の検討 「遺伝の法則と染色体」の授業を元にして、授業の組立て方を検討する。「遺伝の法則と染色体」の授業から、どういう教え方がよいのか、メモを作っておく。
第6回目
C:実物の観察から → 観察の仕方と教材化の練習、実習や観察の考察の仕方、まとめ方の検討
C1 実物の観察から a春は芽吹きの季節:
a タンポポ、春の花、新芽をスケッチしてよく観察・考察する。タンポポ、春の花、新芽を観察して、何を教えようとしているか、考えて、メモしてくること。
第7回目
C2 実物の観察から b春真っ只中: b マツ、(イチョウ、トクサ、スギナ)をスケッチしてよく観察・考察する。マツを観察して、何を教えようとしているか、考えて、メモしてくること。
第8回目
D:基本実習① →  顕微鏡実習 、材料の準備・調整も必要 
D1 基本実習 ① 顕微鏡実習 a
顕微鏡実習a:原形質流動の観察・・・検鏡・スケッチの仕方高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第9回目
D2 基本実習 ② 顕微鏡実習 b顕微鏡実習b:細胞、細胞内含有物の観察高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第10回目
D3 基本実習 ③ 顕微鏡実習c顕微鏡実習c:だ腺染色体、あるいは細胞分裂の観察高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第11回目
F: 模擬授業 1 → 受講人数や状況により、内容を決める。<注>Eは後期の内容
F11 模擬授業11
模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第12回目
F12 模擬授業12模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る
第13回目
F13 模擬授業13模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第14回目
F14 模擬授業14模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第15回目
G:教育をめぐる各種の問題
G1 教育をめぐる各種の問題、学校教育関係、教職関係

教科書
主に作成したプリントを配布する。下記のものも準備して毎回持参して下さい。
1 高校の生物教科書(自分の高校時代に使用したもの、できたら新カリのものも)   
2 図説・図解(どこの出版社のものでもかまわないが、必ず手に入れておくこと)
3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
参考文献
1 学習指導要領 (中学校、高校)
 2 中学の理科の教科書、高校の物理、化学、地学の教科書、各科目の図説類
 3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
成績評価方法
授業への参加の仕方、レポート類の提出、発表(テスト)などで総合的に判断する。毎回「授業のまとめ」と「準備レポート」などを提出してもらう予定です。
そのほか受講者への指示/メッセージ

(1) <教職を目指す諸君に> 人類の未来を担う子供たちを育てる教職は非常に高い「倫理性」と「洞察力」が求められる職業です。
   精進してください。できるだけお手伝いをしますが、皆さんの健闘を祈っています。
(2) <科学と社会について>・・・観察眼と広い視点を養ってください。
 1 日常的に自分の周りの「自然」をよく「観察」しよう。科学は「観察」が基本です。
 2 社会的な事象に眼を向けて(ニュースなどをよく見聞きして)、ヒトの生命や生活と関連した広い視野・視点を育てて欲しい。 → 今日か   ら、新聞を毎日読むこと、特に、科学・文化欄、社会面。
 3 科学上の概念と原理をしっかりと学習しておいて下さい。同時に、言葉と文字を手に入れた人類が人間精神を発達させてきた一方で、
  大きな間違いを何度も犯して来た歴史についても、明確な認識を持っておいてもらいたい。
(3) 第1回と最終回は必ず出席して下さい。なお、初回にも提出物があります。忘れないように。
(4) 第1回・実施予定内容:A1、B1、です。
  次の2点は、必ず持参のこと。ない場合は友人にでも借りてくること。
     高校生物教科書 <自分が使用したもの:生物ⅠB、生物Ⅱ>、  生物図説(図解)
(5) 第1回[提出物]  → 以下の提出物を、B-5版レポート用紙に書いて提出。
 1 提出1:高校で履修した理科科目と単位、理科の選択科目と一緒に書く
  * 書き方の例:高校1年 → 化学ⅠB(3単位)・必修
            高校2年 → 生物ⅠB(3単位)・物理・生物の必修選択
            高校3年 → 生物ⅠB(3単位)・自由選択、生物Ⅱ(3単位)・自由選択、  
                     化学Ⅱ(3単位)・自由選択、
                理科必修選択科目:・・・・・
                理科自由選択科目:・・・・・
 2 提出2:A1 → 中高時代の授業の経験を思い出し、できるだけ多く書き出す。
    a 授業全般(理科以外)、 b 中高の理科の授業、に分けて書く。
      教わった立場で、どうだったか。よい、悪い、こういう影響があったなどの評価を書いてくる。
      教える立場に立ったとして、それがどうか、評価し直してみる。
 3 提出3:E1で「タンポポ、春の花、新芽の観察」を行います(第2回の実施内容になります)
  * 何を教えようとしているか、どのような「教材」にするか、を考えて、メモしてくる。
 4 提出4:B1 → 教科書にある各種の事項(言葉・語句・専門用語)から、教えるべき「生命科学分野の内容・語句」を拾い出し、
             以下の4段階に分ける。
  a:「最重要」=「基本中の基本事項」、  b:「重要」=「基本事項」
  c:「必要」=                  d: できれば・・・
  * 教科書の編成項目(章、節、項目etc)毎に分けて、語句を書くこと。
   * 基準は、市民として学ぶべき「生命科学分野の内容」であって、入試とは切り離すこと。
(6) <注意>
 1 この講座は、レポート、課題など提出物が多いので、授業に出席し、提出することが重要です。
 2 この講座では聞いたことのメモを必ず取って下さい。(ほぼ毎回、提出)

更新日:02/08/2006
検索トップページ担当別50音一覧