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動物資源学

科目
動物資源学
区分
生物資源学科科目群
授業コード
13094
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 木/34春 金/12
単位数
4単位
担当者名
新島 惠子、谷本 亮
授業の概要
人間の生活は、植物や動物など人間以外の多くの生物やその生産物を利用することによって成り立っている。特に、動物においては、それ自体を生体維持のための栄養源としたり、代替労働力や娯楽の対象とするばかりでなく、植物保護や医療そして科学技術などに対し、種特有の生理・生態を利用することで豊かな生活が送れることを可能にしている。本講義では、昆虫類、鳥類およびほ乳類を中心とし、その主要な種について生理・生態的特徴と動物資源の有用性を論じる。
到達目標

それぞれの昆虫や動物の特徴を理解し、今までに人類がその機能をどのように人間生活に利用してきたか、また、これからどのような利用の方向性や可能性があるかを論述できる知識・教養を身につける。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
人類の生命活動と動物資源 動物や昆虫の持つ能力とヒトに与えた影響特になし
第2回目
野生動物と家畜 家畜化された動物の特徴とその変化について主な家畜については、その起源となる動物を調べておくこと
第3回目
動物の有用生産物とその利用Ⅰ 主な家畜の種類とその利用について主要家畜の種類と主な利用を調べておくこと
第4回目
動物の有用生産物とその利用Ⅱ 乳、肉、卵などの食料資源としての利用と栄養的価値日々に食生活の中での動物性食品の摂取について調べること
第5回目
動物の有用生産物とその利用Ⅲ 皮革、皮毛、羽毛、骨などの利用身の回りの動物由来の製品について調べておくこと
第6回目
動物の有用生産物とその利用Ⅳ 実験動物、医療およびその他の産業での利用実験動物の種類と役割について調べておくこと
第7回目
動物の有用生産物とその利用Ⅴ 伴侶動物、展示動物としての利用ペットや動物園動物などの有用性について考えておくこと
第8回目
動物の機能利用Ⅰ体細胞クローンや単為発生技術の展開どのような動物にクロ-ン技術が応用されているか調べておく
第9回目
動物の機能利用ⅡES細胞などの医療分野での利用ES細胞の定義とその応用例について調べておくこと
第10回目
動物の機能利用Ⅲ機能性食品の生産とヒトの健康への有効性動物が生産する機能性食品について調べておくこと
第11回目
動物の遺伝資源としての利用Ⅰ遺伝資源の保存と多様性の維持多様性の維持にはどういう意義があるか考えておく
第12回目
動物の遺伝資源としての利用Ⅱキメラ動物やトランスジェニック動物による新機能開発キメラ動物やトランスジェニック動物の作出例について調べておく
第13回目
動物産業の現状と展望厩堆肥のバイオガスなどへのエネルギー転換技術厩堆肥の発酵による産出物について調べておくこと
第14回目
新しい動物資源走鳥類、爬虫類、マイクロライブストックについて今後、利用の可能性のある動物について考えておくこと
第15回目
中間試験半期学んだことをよく勉強しておくこと

第16回目

食物資源としての昆虫昆虫の栄養的価値と昆虫食文化どのような昆虫が食用として用いられている調べる
第17回目
昆虫の有用性とその利用Ⅰ養蜂の歴史と多様なミツバチ生産物養蜂業の生産物としてどのようなものがあるか調べる
第18回目
昆虫の有用性とその利用Ⅱ養蚕の歴史とカイコ絹蛋白質の多目的利用カイコの糸はどのようなメカニズムで生産されるか調べる
第19回目
昆虫の有用性とその利用Ⅲ昆虫の抗菌活性物質を中心とした医薬用利用昆虫の生産物が医薬に用いられた実例を調べる
第20回目
昆虫の有用性とその利用Ⅳ昆虫の生産する新材料の応用への道昆虫の生産する新素材とは何か調べてみる
第21回目
昆虫の有用性とその利用Ⅴ昆虫関連微生物による有用物質の生産昆虫の共生微生物にはどのようなものがいるか調べる
第22回目
昆虫の機能利用Ⅰ生物防除資材としての利用農業における生物的防除とはどのようなことか調べる
第23回目
昆虫の機能利用Ⅱポリネーター・フェロモン・カイロモンの利用フェロモンカイロモンの役割を考える
第24回目
昆虫の機能利用Ⅲ機能モデルとしての有用性(構造的機能・脳神経機能)昆虫のもつ特殊構造を調べる
第25回目
昆虫の遺伝資源としての利用Ⅰ研究モデルとしての役割昆虫がなぜ遺伝子研究のモデルになるのか考える
第26回目
昆虫の遺伝資源としての利用Ⅱ遺伝子組み換えによる機能改変・致死遺伝子の利用遺伝子組み換えにより、どのようなことができるか考える
第27回目
昆虫産業の現状と展望医薬産業・天敵産業・ペット産業昆虫産業とは具体的にどのようものがあるか調べる
第28回目
昆虫以外の節足動物資源の利用昆虫以外の節足動物で、生物資源として利用されているものにはどんなものがいるか調べる
第29回目
動物資源の将来像これからのヒトの生命活動と動物資源のありかた特になし
第30回目
定期試験これまで学んだことをよく勉強しておくこと

教科書
適宜プリントを配布する。視聴覚教材(パワーポイント)も利用する。パワーポイントの内容はBlack Board(BB)に掲載するので、各自パソコンを使ってダウンロードするかプリントアウトして教材として利用すること。
参考文献
成績評価方法
動物系と昆虫系で1通ずつレポートを課し、中間試験と定期試験の結果を合わせて成績評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
第1回目はジョイント授業とし、シラバスは便宜上直列に成っているが、二回目以降は週2回の授業を動物系、昆虫系に分けて同時平行で行う(木曜日が動物系、金曜日が昆虫系)。従って、ノートも動物系、昆虫系の2種類を用意して授業に臨むこと。

更新日:01/16/2006
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