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生物環境物理学

科目
生物環境物理学
区分
生物環境システム学科科目群
授業コード
53367
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 月/67
単位数
2単位
担当者名
米村 正一郎
授業の概要
多くの生物の生活域は地球の表面付近にある(生物圏)。生物圏を取り巻く地球環境(気候,気象)は刻々と変動し,生物はさまざまな反応調節を行いながら生存している。一方,人間も生物圏の中で生活し,環境要因を利用・制御しながら,他の生物を食糧などの資源として農業的に利用してきた。本講義では,地球表層における大気現象(気候,気象≒天気)の概要,大気現象の科学的原理(物理的機構)と測定方法,環境要因に対する生物の反応機構,気候・気象の将来予測の主要4大項目に分け,生物に関わる地球環境要因を理解することを目的とし,講義を行う。
到達目標
上記4大項目を下記のテーマに細分し,地球環境(気候と気象)の概要,その科学的基礎,環境要因と生物の反応,地球環境の将来予測(概要と予測の現状)を理解することを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
生物環境物理学序 全体のガイダンス、気象学の序、太陽と地球適宜計算が行えるように、パソコンまたは電卓を準備。授業中は積極的に質問するとともに復習を行い、疑問については、次回の授業のはじめに質問を行ってもらいたい。
第2回目
気象の物理学1 基本原理と単位系,温度と放射同上
第3回目
気象の物理学2 物質(大気,水蒸気)の輸送同上
第4回目
天気1 大気現象の一般的理解とその意味同上
第5回目
天気2 天気図の読み方と描き方同上
第6回目
地球の気候と気象1 地理的要因と気候・気象(1)自然地理と気象同上
第7回目
地球の気候と気象2 地理的要因と気候・気象(2)農業気象,気象の人工的制御同上
第8回目
中間まとめ 復習同上
第9回目
気象の測定方法1 気象測器の種類と測定原理,地上観測と衛星観測同上
第10回目
気象の測定方法2 気象測器の種類と測定原理,地上観測と衛星観測同上
第11回目
生物と外部環境1 気候・気象の変化と植物・生態系の反応、生物モデル、作物モデル同上
第12回目
生物と外部環境2 気候・気象の変化と植物・生態系の反応、生物モデル、作物モデル同上
第13回目
植生におけるガス代謝と地球環境 植物、土壌によるガス代謝と生態系での収支同上
第14回目
将来予測地球温暖化,GCMと気候変動シナリオ
生物気象と作物の生産性予測,生物への影響予測
同上
第15回目
期末試験

教科書
特に定めない。必要に応じて資料を配布する。
参考文献
成績評価方法
学期末試験、適宜行われる小テスト、出席状況等により評価する。
そのほか受講者への指示/メッセージ
本講義は,生物を取り巻く環境要因を理解するために,単に物理学の範疇にとどまらず,気候・気象など地球環境の視点からの講義を展開することにより,その基礎から地球環境問題と将来予測までの一連の理解を目指す。気候や気象の理解を含めることにより,教職地学関連の科目としても位置づけられる。

更新日:01/16/2006
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