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理科指導法II

科目
理科指導法II
区分
農学部教職関連科目群
授業コード
53033
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 水/910
単位数
2単位
担当者名
池辺 一男
授業の概要
理科指導法Ⅰに引き続いて、さらに深く理科教育における指導原理と指導方法を学ぶ。
① 学習を組織し、より深い授業展開に結びつく教案を作成し、授業を行うなど体験的な講座にする。
② 高校の生物分野を中心に、科学上の概念や原理をさらに、幅広く深く追求し、教案を作成する。
③ ヒトの生命や生活など、社会的視野・視点を持った課題を教材化する力を養う。
④ 実物の観察からの考察・調査・発見した課題などから教材化する力を養う。
* 本講座では、以下の各項目「C3~H2」を組み合わせて実施します。 具体的な内容は討論の中で決め、次回内容と予習内容を連絡します。従って、授業回数と内容は連動していません。
到達目標

* 教授と学習過程を理解し、実際に授業内容を組み立て、学習集団を組織する教案作成ができる。
* 科学上の概念や原理を教材化して、深い授業展開となる教案が作成できる。
* ヒトの生命や生活と関連した社会的視野・視点を持った課題や実物の観察や考察・調査から発見した課題などから教材を作成できる。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
C:実物の観察から → 観察の仕方と教材化の練習
C3 実物の観察から c 
c ナメクジ、ハサミムシ、ヤスデの観察  何を教えようとしているか、考えて、メモする
第2回目
C4 実物の観察から d d マメ・モヤシ・ドングリ・コケ・シダの観察何を教えようとしているか、考えて、メモしてくること
第3回目
C5 実物の観察から e
観察材料によい教材を調査し、教材化する。観察材料を探してくること。
e たとえば・・・・・観察材料によい教材を調査し、教材化する。観察材料を探してくること。
第4回目
D:基本実習 →  材料の準備・調整も必要
D4 基本実習 ④ 生化学実習a:酵素・発酵
生化学実習a:酵素・発酵高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第5回目
D5 基本実習 ⑤
生化学実習b:ペーパークロマトグラフィー
生化学実習b:細胞、細胞内含有物の観察高校や大学の実習を元にして、復習し、教える立場ではどうするとよいかメモしてくること。
第6回目
E:広い視点を持つ、興味・関心ある教材
E11 広い視点を持つ教材の展開 a 身近な生物
a 身近な生物身近な生物を題材に概念だけでなく、社会的視点から問題点を考えさせる教材にするにはどうするとよいかメモしておく。この問題はアプローチが広い。
第7回目
E12 広い視点を持つ教材の展開 b b 生体防御と感染症生体防御のしくみ、特に免疫について勉強しておくこと
第8回目
E21 興味・関心ある教材の展開 中高生が興味・関心を示す教材の展開 
a たとえば・・・・
どのような問題があるか調査の上、メモしてくること。
第9回目
F: 模擬授業 2 → 受講人数や状況により、内容を決める。
F21 模擬授業21
模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第10回目
F22 模擬授業22模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第11回目
F23 模擬授業23模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第12回目
F24 模擬授業24模擬授業を行う → 教えることを経験する。指導案の作り方、教え方なども学ぶ。模擬授業の準備:事前に、授業の筋道を検討し、教え方を考え、指導案を作る。
第13回目
G:教育をめぐる各種の問題 2
G2 教育をめぐる各種の問題、学校教育関係、教職関係
第14回目
H:理科・他の分野について
H1 化学教材
第15回目
H2 物理教材・地学教材

教科書
主に作成したプリントを配布する。下記のものも準備して毎回持参して下さい。
  1 高校の生物教科書(自分の高校時代に使用したもの、できたら新カリのものも)   
  2 図説・図解(どこの出版社のものでもかまわないが、必ず手に入れておくこと)
  3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
参考文献
1 学習指導要領 (中学校、高校)
  2 中学の理科の教科書、高校の物理、化学、地学の教科書、各科目の図説類
  3 他に、必要に応じて随時お知らせします。
成績評価方法
授業への参加の仕方、レポート類の提出、発表(テスト)などで総合的に判断する。毎回「授業のまとめ」と「準備レポート」などを提出してもらう予定です。
そのほか受講者への指示/メッセージ

(1) <教職を目指す諸君に> 人類の未来を担う子供たちを育てる教職は非常に高い「倫理性」と「洞察力」が求められる職業です。
   精進してください。できるだけお手伝いをしますが、皆さんの健闘を祈っています。
(2) <科学と社会について>・・・観察眼と広い視点を養ってください。
 1 日常的に自分の周りの「自然」をよく「観察」しよう。科学は「観察」が基本です。
 2 社会的な事象に眼を向けて(ニュースなどをよく見聞きして)、ヒトの生命や生活と関連した広い視野・視点を育てて欲しい。 → 今日か   ら、新聞を毎日読むこと、特に、科学・文化欄、社会面。
 3 科学上の概念と原理をしっかりと学習しておいて下さい。同時に、言葉と文字を手に入れた人類が人間精神を発達させてきた一方で、
   大きな間違いを何度も犯して来た歴史についても、明確な認識を持っておいてもらいたい。
(3) 第1回と最終回は必ず出席して下さい。なお、初回にも提出物があります。忘れないように。
(4) 第1回・実施予定内容:A1、B1、です。
次の2点は、必ず持参のこと。ない場合は友人にでも借りてくること。
    高校生物教科書 <自分が使用したもの:生物ⅠB、生物Ⅱ>、  生物図説(図解)
(5) 第1回[提出物]  → 以下の提出物を、B-5版レポート用紙に書いて提出。
 1 提出1:高校で履修した理科科目と単位、理科の選択科目と一緒に書く
  * 書き方の例:高校1年 → 化学ⅠB(3単位)・必修
         高校2年 → 生物ⅠB(3単位)・物理・生物の必修選択
         高校3年 → 生物ⅠB(3単位)・自由選択、生物Ⅱ(3単位)・自由選択、  
                  化学Ⅱ(3単位)・自由選択、
             理科必修選択科目:・・・・・
             理科自由選択科目:・・・・・
 2 提出2:A1 → 中高時代の授業の経験を思い出し、できるだけ多く書き出す。
    a 授業全般(理科以外)、 b 中高の理科の授業、に分けて書く。
      教わった立場で、どうだったか。よい、悪い、こういう影響があったなどの評価を書いてくる。
      教える立場に立ったとして、それがどうか、評価し直してみる。
 3 提出3:E1で「タンポポ、春の花、新芽の観察」を行います(第2回の実施内容になります)
      * 何を教えようとしているか、どのような「教材」にするか、を考えて、メモしてくる。
 4 提出4:B1 → 教科書にある各種の事項(言葉・語句・専門用語)から、教えるべき「生命科学分野の内容・語句」を拾い出し、
             以下の4段階に分ける。
   a:「最重要」=「基本中の基本事項」   b:「重要」=「基本事項」
   c:「必要」=                  d: できれば・・・
  * 教科書の編成項目(章、節、項目etc)毎に分けて、語句を書くこと。
  * 基準は、市民として学ぶべき「生命科学分野の内容」であって、入試とは切り離すこと。
(6) <注意>
 1 この講座は、レポート、課題など提出物が多いので、授業に出席し、提出することが重要です。
 2 この講座では聞いたことのメモを必ず取って下さい。(ほぼ毎回、提出)

更新日:02/08/2004
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