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教育学演習I

科目
教育学演習I
区分
教育学科科目群
授業コード
16073
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 水/78
単位数
2単位
担当者名
大井 晴策
授業の概要
乳幼児期の発達について理解を進めていくために、発達そのものではなく、今日の社会において発達に影響する要因に焦点を当て考察していく。演習Ⅰでは次のテーマを中心に進めていく。「生理的早産」という極めて未成熟な状態で生まれてくる人間が、「親子関係における愛着の形成」を通して自立していく過程を捉えていくことにより、愛着行動についての理解をしていく。また今日の社会における親子関係のあり方、子育てにおける問題点を考えていく。受講生全員が愛着に関するテーマを分担し発表を行う。
到達目標
1 テーマに対する理解度。2 テーマの中から課題の発見と発展性。3 テーマをまとめる力。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
オリエンテーション 本演習の概要と進め方、レポ-ト・論文のまとめ方についてシラバスを基に本演習のテーマと内容について、その概要を理解しておく
第2回目
人間の発達特徴 「生理的早産」:他の動物と比較し、ポルトマンが指摘した生理的早産について理解していく生理的早産についての基本を理解しておく
第3回目
「歩行・言語・自我」:これら人間の特徴の基本となる要素の発達に影響を与える要因について考えていく。乳幼児の発達に関するビデオによる理解歩行・言語・自我の発達過程の概要について理解しておく
第4回目
初めての人間関係 「母子関係」:母親との関係を通して現れる、新生児の行動特徴を理解していく。母性についても考察していく新生児の行動特徴について理解しておく
第5回目
愛着の形成 「愛着の概念」:ボウルビィの提唱した「愛着概念」を理解し、人間の発達に果たす役割を考える内容について調べ、発表の準備をする
第6回目
「愛着と依存」:愛着と依存の違いを考えながら、発達との関連性を考える内容について調べ、発表の準備をする
第7回目
「母親にたいする愛着」:ローレンツやハーローの研究を基に母親に対する愛着形成について考える内容について調べ、発表の準備をする
第8回目
「愛着行動の実際」:エインワスワースの自然観察によって得られた結果を基に愛着行動の実際について考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第9回目
「実験室と家庭の行動」:ストレンジ・シチュエーション法による実験室での愛着行動の分析をしていく内容について調べ、発表の準備をする
第10回目
「愛着の発達段階」:ボウルビィの示した愛着の発達段階を基に愛着の発達過程について考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第11回目
「養育条件と愛着」:保育園児と家庭児の愛着行動の比較研究を基に養育条件による愛着行動の違いを考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第12回目
「マルティプル・マザーリング」:保育園児の日中の母子分離と複数の保育者との関わりの影響について考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第13回目
「愛着に関わる要因」:愛着に関わる要因について子どもの側の要因、母親の側の要因について考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第14回目
「父子関係について」:父親に対する愛着について考えていく内容について調べ、発表の準備をする
第15回目
「望ましき母子関係」:今日の社会環境においてどのような母子関係が望ましいかを考えていくこれまでの内容を基に望ましい母子関係を考える

教科書
繁多進「愛着の発達」大日本図書 777円+税 依田明「きょうだいの研究」大日本図書 777円+税
参考文献
授業の中で紹介する
成績評価方法
授業中の発表、授業への参加度 レポート内容に基づき総合的に評価する
そのほか受講者への指示/メッセージ
各自分担した内容について、授業中に発表を行うこと

更新日:01/11/2006
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