授業の概要 | 「見えないものを見る力」「見えないものを見える形にする力」。社会学と民俗学(文化人類学や神話学をふくむ)の視点と方法を学ぶことによって、この2つの力を養いつつ、人間のトータルな理解を目指すのが、本演習のねらいである。本年度は、受講者の自律的研究の素地となるように、教育という営みを幅広く捉え、社会学視点と研究方法を学びつつ、対人コミュニケーション、自己形成、集団の成り立ち、排除と逸脱等、我々の日常生活上の様々な問題を題材として検討討しつつ、社会学の視点で諸現象を考察するための資質を養う。本演習担当者は、演習を自律的な研究能力を涵養する機会であると捉えている。従って、授業は受講生個々の発表が主体となる。また自律的な研究能力を身に付けるためには相当量の読書と執筆が不可欠であるため、受講生には別途配付する文献リストから数冊を選んでブックレヴューを作成したり、各自の研究構想についてについてのレポートを提出することが義 務づけられる。さらに社会科学を文献研究のみで行う事はできないので、実地調査を厭わない事が参加のための前提条件である。 |