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工芸基礎

科目
工芸基礎
区分
メディア・アーツ学科科目群
授業コード
59002
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 月/34
単位数
2単位
担当者名
梶原 新三
授業の概要
工芸基礎は、主として木工、テキスタイル、金工、陶芸を通してそれぞれの基礎的技能の習得と共に、工芸の存在とその方法及び将来性を併せて考えるものとする。単につくりたいものをつくるのではなく、健全な生活の中でものが存在する原則を認識した上で、より機能的で美しく、生活を豊にする工夫をし,生涯に渡って愛好しつづけられる工芸を、理論と実制作の有機的融合を試みながら展開する。主たる授業形態は実技だが、特に第1、2、15回のプレゼンテーションは重要課題とする。総合的にはそれぞれの制作の意図がデザインに提言されていることを重視する。
到達目標
手工芸と機械工芸製品の認識、素材と製造技法の一般的知識をもつ
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
自分の日常生活空間を振り返る 自分の身の回りのものを取り上げ、生活空間マップ(B3ボード)を作成し、生活の基盤を再考する。自分の生活空間がどのようなタイプのものであるかを分析することを常に心がけること
第2回目
工芸を認識する 機能と素材の調和、美しさ、使い勝手、時代性、デイリーモダンとしてのデザインの発展性等全員のプレゼンテーションで交流する。日常使用するものを、一瞬静視する訓練をすること
”これは何か”と
第3回目
木工・箱をつくる 箱とは、何のための箱か、スケッチと製図することで木を組むことを理解する。機能と形の関わりを認識するよう心がける
第4回目
木の特性と道具の適正 木という素材と日本人の感性、木の形状と加工法を知る。白木と塗装の違いを考えてみる
第5回目
形の機能とインテリア 生活空間をより快適なものにし得る造形であることの確認をする。自分の体を中心にして自分の生活空間を物理的に分割してその中に何が存在しているかを確認してみる。どう分割するかがポイント
第6回目
フェルティング加工・鞄をつくる 人間に一番身近な存在である布の種類とその生産性を知る。自分の着ている衣服が何故衣服として成り得ているのかを考えてみる
第7回目
繊維素材とその展開の可能性 目的に合わせた成形にとっての高い柔軟性及び異素材の取り合わせの工夫にとっての柔軟性と可能性を考える。繊維素材、テキスタイルの物理的構築の現実を自分の目で確かめてみる
第8回目
デザインとファッションファッションとその造形上の工夫を試みる。自分はファッショナブルか
第9回目
鍛金・小箱をつくる金属に対して持つイメージとデザインの可能性及び制作技法を知る。金属とは硬いものか軟らかいものか
第10回目
金属の成形技法金属の再生性について知る。金属のライフサークルを自分で描いてみる
第11回目
単体としての存在と装飾金属製品の個有性と装飾性について考える。デザイナーではなく、ものをオーダーする人間としての感性とその欲求について考える
第12回目
陶芸・蓋付の箱をつくる板づくりによる粘土の成形技法を知る。土の塑性について考えてみる
第13回目
粘土の可塑性と焼成焼成による素材の変容について知る。何故土は焼成できるのかを考えてみる
第14回目
伝統と生産地産地性と将来性のかかわりを考えてみる。環境と資源の生産サークルを提言する。人間の生活が地理的文化とどのように関わっているかを考えてみる
第15回目
総合プレゼンテーション工芸制作マップを作成する。
自分の工芸に対する概念を確立する。
地球上の一人ではなくその他大勢の中の一人として、ものとのかかわりの原点と将来への希望を考えてみる

教科書
高等学校工芸1
参考文献
授業の展開に応じて適宜提示する
成績評価方法
毎授業の課題作品提出及びプレゼンテーション100%(全体授業の3/4以上出席であること)
そのほか受講者への指示/メッセージ
フィールドワークを常に心がけること

更新日:02/14/2006
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