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公共文化事業研究

科目
公共文化事業研究
区分
パフォーミング・アーツ学科科目群
授業コード
57120
開設セメスター
4S
曜日・時限
秋 火/12
単位数
2単位
担当者名
笹井 宏益
授業の概要
 現在、新国立劇場はもとより、各地域において、様々な芸術文化事業が実施され、また各種の文化施設が設置・運営されているが、それらの多くは、行政の直轄もしくはその傘下にある民間組織によって運営されているものである。こうした公共文化施設は、機能としてみれば、税金を投入し住民へのサービスの一環として活動を行っているものであり、その位置づけ、役割、予算的制約、人事的制約などの面で、民間のそれと比べて大きな特色を有する。この授業では、こうした公共文化施設の独自性を踏まえつつ、文化事業や文化行政の意義や役割について分析し、人間にとって芸術や文化の意味ついて考察する。
到達目標
・公共セクターによる芸術文化事業の現状を認識し、それらの社会的役割や実施に際しての制約条件等を理解する。
・芸術文化の公共的意味を理解し、「公共的な活動」としての芸術文化事業のあり方について自分なりの考え方をもつことができる。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
公共文化事業研究とは何か 日本における芸術文化事業の現況を概観しつつ、その中の公共セクターが行う「公共文化事業」の特色を把握する講義
第2回目
国の事業
-新国立劇場-
新国立劇場の事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第3回目
市区町村の事業(1)
-世田谷パブリックシアター-
世田谷パブリックシアターの事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第4回目
市区町村の事業(2)
-水戸芸術館-
水戸芸術館の事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第5回目
市区町村の事業(3)
-能登演劇堂-
能登演劇堂の事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第6回目
都道府県の事業(1)
-兵庫県-
兵庫県における様々な芸術文化事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第7回目
都道府県の事業(2)
-神奈川県-
神奈川県における様々な芸術文化事業の概要を把握し、その公共的意味について考える講義と全体討論
第8回目
公共文化事業の制約要件施設、定員、予算などの諸要素が公共文化事業の企画運営にどのような影響を与えているか、検討する講義
第9回目
サントリーホールと東急文化村これまで勉強した公共文化事業と民間の文化事業とを比べて制約条件の相違等について分析する講義と全体討論
第10回目
文化振興策としての文化事業文化事業のあり方を、文化政策の中での意義という枠組みでとらえて評価する講義と全体討論
第11回目
地域づくり政策としての文化事業文化事業のあり方を、地域づくり政策の中での意義という枠組みでとらえて評価する講義と全体討論
第12回目
芸術文化の「公共性」とは何か芸術文化の公共性について、様々な見解を紹介・検討し、
その「公共性」の内容について理解を深める
講義
第13回目
公共文化事業の特色これまで勉強した公共文化事業について、制約条件も含めて体系的に特色をまとめる講義
第14回目
公共サービスとしての公共文化事業諸外国の例も参考にしつつ、公共文化事業を充実させるための政策の方向について考察する講義と全体討論
第15回目
公共文化事業の将来展望公共文化事業をよりよいものにするために、芸術家として、一人の市民として、何を大切にすべきか、自分なりに考える講義と全体討論

教科書
なし。授業の都度、関係する資料を配布する。
参考文献
清水嘉弘著「文化を事業する」丸善ライブラリー
 伊藤裕夫ほか著「これからの芸術文化政策を考える」芸団協出版部
成績評価方法
出席状況及びレポートにより評価する
そのほか受講者への指示/メッセージ
文化政策論を履修済みであること。

更新日:
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