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環境科学

科目
環境科学
区分
生活関連科目群
授業コード
50152
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 木/56
単位数
2単位
担当者名
大友 俊允
授業の概要
20世紀は公害等で呼ばれる地域環境(例えば水俣病、四日市喘息等)としての地域限定型が問題であった。しかしながら、21世紀に入ると、地球温暖化、酸性雨、オゾン層破壊、砂漠化、有害物質の拡散化、生態環境の破壊等で見られる地球規模の問題が山積している。これらの問題は、かつての被害者と加害者が区別できる問題であったが、先の地球環境レベルの問題は、加害者イコール被害者の図式が成立しない局面を迎えている。これら問題を解決する為には、現在の地球人として何をなすべきか、一人一人が考えなければならない時期きている。本環境科学では、先ずマクロ的みた地球環境の変動、特に地球温暖化に関連する気候変動などを紹介、さらにはオゾン層破棄のメカニズムから、その影響による人類への皮膚がんの発生上昇やインフルエンザの変異(太陽からのオゾン層破壊による紫外線、ガンマー線等の放射線の影響)など身近な問題が起こってきている。これらの問題が、しいては砂漠化や生態環境の変動につながっている。又、20世紀は人類の為の環境問題を考えてきたが、他の動物、植物や微生物も含めて全生物の問題、特に共生と呼ばれる考え方に基づく、環境問題を理解してゆかなければならない。
到達目標
先ず、人類の歴史で、環境問題で文明が崩壊した事実を理解、現代の環境問題とどのように異なるのか、共通の問題があるのかを考察、各々がこの点をどのように捕らえるのかについて理解する。さらに21世紀に入り、なにが問題で、その解決法について理解する。そのための環境問題を身近な生ごみ、有害物質の処理法についても、今後のわが国の産業を支える上で、必要な情報を提示、各々が将来の針路を考える上で、その方向性を認識するための知識を身につける。さらに、領域を超えた環境問題を全人類、さらには他の地球に生存する生物についても理解、学際的の環境問題を科学的に理解する。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
マクロ的環境問題 地球環境を巨視的見地から考察地球環境のインターネット検索
第2回目
ミクロからの環境問題 ミクロからみた環境問題を地域性から考察世界各地の地域的環境問題を提示
第3回目
過去の環境問題 公害としての環境問題環境問題の歴史的背景を理解する
第4回目
気候変動と二酸化炭素 産業発展による二酸化炭素排出と気候変動温室効果としての温暖化を理解
第5回目
酸性雨 窒素酸化物及び硫黄酸化物排出と酸性雨酸性雨が地域環境に及ぼす影響
第6回目
有害物質と環境汚染 燃焼廃棄物並びに化学品の拡散について理解何が有害物質かについて理解する
第7回目
人口増と環境問題 食糧生産としての土壌環境と地球人口増加開発途上国の人口増と環境問題
第8回目
大気汚染と環境問題何が大気汚染の原因かについて考察現在問題となっている大気汚染
第9回目
100億人時代の環境地球人口が100億に達する場合の環境問題人口増推移をインターネット検索
第10回目
有機物排出の処理と環境生ごみ等の処理と持続可能な社会の構築循環型システムの構築を理解する
第11回目
重金属汚染と環境問題砒素、有機水銀等の環境汚染と健康への影響過去の重金属と現在の重金属汚染
第12回目
土壌の劣化と砂漠化食糧生産としての土壌環境と砂漠化を理解砂漠化の原因について理解する
第13回目
オゾン層破壊と環境問題フロンガス等の排出によるオゾンホールの出現オゾンホールによる健康への被害
第14回目
海洋環境と生物生産石油排出とプランクトンの死滅がもたらす環境CO2固定の80%が海洋生物
第15回目
試験帯

教科書
教科書は用いず、講義録に基づいて授業を進める
参考文献
特に使用せず
成績評価方法
筆記試験によって評価
そのほか受講者への指示/メッセージ
本科目は、農学部や工学部の受講生以外、文系の受講生も考えられ、ある部分は専門的知識も交えて行なうが、他の文系の受講生を考え、一般的環境問題を講義の中に取り入れる。

更新日:
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