授業の概要 | 20世紀は公害等で呼ばれる地域環境(例えば水俣病、四日市喘息等)としての地域限定型が問題であった。しかしながら、21世紀に入ると、地球温暖化、酸性雨、オゾン層破壊、砂漠化、有害物質の拡散化、生態環境の破壊等で見られる地球規模の問題が山積している。これらの問題は、かつての被害者と加害者が区別できる問題であったが、先の地球環境レベルの問題は、加害者イコール被害者の図式が成立しない局面を迎えている。これら問題を解決する為には、現在の地球人として何をなすべきか、一人一人が考えなければならない時期きている。本環境科学では、先ずマクロ的みた地球環境の変動、特に地球温暖化に関連する気候変動などを紹介、さらにはオゾン層破棄のメカニズムから、その影響による人類への皮膚がんの発生上昇やインフルエンザの変異(太陽からのオゾン層破壊による紫外線、ガンマー線等の放射線の影響)など身近な問題が起こってきている。これらの問題が、しいては砂漠化や生態環境の変動につながっている。又、20世紀は人類の為の環境問題を考えてきたが、他の動物、植物や微生物も含めて全生物の問題、特に共生と呼ばれる考え方に基づく、環境問題を理解してゆかなければならない。 |