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多文化教育論

科目
多文化教育論
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
21150
開設セメスター
5S
曜日・時限
春 金/34
単位数
2単位
担当者名
小田 眞幸
授業の概要
最近の外国語教育においては、外国語の運用能力の養成と同時に、異文化理解(国際理解)教育が重要視され、国際社会の中で「生きる力」を身につけることが大きな課題になっている。ここでは、外国語教育は多文化教育と表裏一体であるとの考えに立ち、文化の公平性という側面から外国語教育の問題点やあり方を論じる。授業では、外国語教材などの分析を行い問題点を抽出しその解決策を見出す、といった手法をとり外国語教育のあり方を論じる批判的能力を養成する。
到達目標
外国語教育における諸問題を言語、社会の双方の観点から、批判的に分析する能力の修得。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
Introduction 授業の概観と基本的概念の解説
Non-Critical Approach vs. Critical Approach
毎回共通することだが、授業内容についてのコメントを翌週木曜日の正午までにBlackboardの所定のカテゴリに投稿しておくこと。
第2回目
日本の外国語教育 さまざまな場面での外国語教育
日本の外国語教育の諸問題
新聞記事の収集を始めること。
第3回目
言語政策・言語計画 言語政策・言語計画と外国語教育
さまざまなレヴェルでの言語政策
第4回目
教師・教材・教授法(総論) 言語教育現場の力学
第5回目
教師の役割 教師の役割と権力
Reviewの書き方の説明
第6回目
教授法・教材 教授法・教材のポリティックス
Authenticityの問題
Classroom Culture
第7回目
教育のモデルとしての言語(1) 方言と変種
言語とステレオタイプ
第8回目
教育のモデルとしての言語(2)国際語としての英語、フランス語
第9回目
ネイティヴ・スピーカーネイティヴ・スピーカーは理想の語学教師か
第10回目
教室での使用言語英語は英語で教えるべきかReview 第1回締め切り
第11回目
児童外国語教育小学生に外国語を教えるべきか
第12回目
言語教育における「文化」外国語教育において文化はどう扱われるべきか
第13回目
言語教育とメディア言語(外国語)教育をメディアはどう扱っているか
第14回目
総括まとめ
第15回目
予備日

教科書
使用しない。
参考文献
Adrian Holiday. 1993. Appropriate Methodology and Social Contexts. Cambridge: CUP
Clair Kramsch. 1998 Language and Culture. Oxford: OUP
Alastair Pennycook. 2001. Critical Applied Linguistics. Marwah, NJ: Lawrence Erlbaum
Robert Phillipson. ed. 2000. Rights to Language.
Marwah, NJ: Lawrence Erlbaum
成績評価方法
本講座では講義科目にありがちな情報の一方通行を避けるため、学内のネットワーク上に学生用のBlackboardを設定し、ディスカッションを行うとともに、毎時間のFeedbackの投稿を義務づける。授業は日本語で行うが文献の多くは英語であり、毎時間指定箇所を全員が読んできているということを前提に授業を行う。
1)FORUM Feedback 20%
2) Review 40%:図書館で定期購読をしている外国語の専門誌から論文を1つ選び、批評を行い報告する。A4版3枚以内で、参考文献はリストにまとめること。なお第1回提出期限までに提出をした場合、書き直しをして再提出をする権利が与えられる。その場合、最終成績には点数が高い方を記録する。
3) Final Project 40%: 学期中の出た新聞記事(インターネット可)を最低10点集め、それぞれに1パラグラフ以上コメントをつけスクラップブックにまとめる。
X 出席率

なお、提出物の使用言語は日本語、英語のいずれかとする。
そのほか受講者への指示/メッセージ
ディスカッションが中心であるため、授業への積極的な参加が要求される。したがって、ただ出席しているでけでは単位は出ないと考えてほしい。

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