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ドイツ文学研究

科目
ドイツ文学研究
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
61090
開設セメスター
6S
曜日・時限
秋 水/34
単位数
2単位
担当者名
遠藤 紀明
授業の概要
リート(歌曲)となった詩を読む。「詩は分からない。ましてや外国語の詩は…」という声を時に耳にするが、それは、詩を読むためにはそれなりの技術が必要であることを理解していないせいであると思われる。この授業では、ゲーテとハイネの詩をとりあげ、詩、特にドイツ語の詩を読むための技術を以下の3つに分けて習熟してもらうことになる。
1 確実な口語文法の知識
2 詩の生命ともいえるメタファー(隠喩)他、レトリックの理解
3 音声としてのドイツ語の詩の美しさに触れる、特にリズムをとらえる
もちろん、リート(歌曲)を通じてドイツの、特にロマン派の音楽にも親しんでもらう。
到達目標
授業の概要にあげた3つの点について、以下の3つが少しずつでもできるようになることを目標とする。
1 詩(韻文)を散文に書き換える
2 詩の内容を解釈すると同時に、それを支えるレトリックを理解する
3 ドイツ詩を朗読する
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 授業の進め方や成績評価等に関するガイダンスこの回から必ず出席して欲しい
第2回目
文学と音楽の接点 文学史と音楽史におけるロマン派とリートの誕生配られたプリントは必ず予習してくること。
第3回目
ロマン派以前 ゲーテ作詩、ベートーヴェン作曲「五月の歌」他同上
第4回目
リートの誕生 ゲーテ作詩、シューベルト作曲「糸を紡ぐグレートヒェン」他同上
第5回目
予備日 プレ・ロマン派としてのシュトルム・ウント・ドラングフランス革命前夜から革命期のドイツ史を予習しておいて欲しい。
第6回目
ゲーテの初期の詩とリート ゲーテ作詩、シューベルト作曲「ガニュメート」他配られたプリントは必ず予習してくること。
第7回目
ゲーテの中期の詩とリート ゲーテ作詩、シューベルト作曲「孤独を求めるもの者は」他同上
第8回目
予備日ロマン派の支脈としての古典主義、ゲーテの「ローマ悲歌」ゲーテのイタリア旅行について予習しておいて欲しい
第9回目
ロマン派のリート(1)ハイネ作詩、シューマン作曲「詩人の恋」配られたプリントは必ず予習してくること。
第10回目
ロマン派のリート(2)ハイネ作詩、シューマン作曲「詩人の恋」同上
第11回目
ロマン派のリート(3)ハイネ作詩、シューマン作曲「詩人の恋」同上
第12回目
ロマン派のリート(4)ハイネ作詩、シューマン作曲 「二人の擲弾兵」他同上
第13回目
現代に生きるハイネハイネ作詩、カーチャ・エプシュタイン作曲「シレジアの織工」他同上
第14回目
予備日文学におけるロマン派の終焉と音楽におけるロマン派の隆盛ウィーン会議から第一次世界大戦までのヨーロッパ史を予習しておいて欲しい
第15回目
最終試験

教科書
テキストはすべてプリントで配布する。
参考文献
授業時に適宜紹介する。なお、ドイツ詩を概観するには、岩波文庫 赤460-1「ドイツ名詩選」が便利だろう。
成績評価方法
最終試験5割、平常点(授業中の和訳、下調べの綿密さなどを評価)5割を基本とする。
そのほか受講者への指示/メッセージ
このシラバスは一応年代順に構成してあるが、ハイネに比較してゲーテの詩はかなり難しいため、受講者の力量次第では、ハイネを先、ゲーテを後に回す場合もあり得る。
とにかくしっかり予習すること。たんにドイツ語を日本語にするだけではなく、詩の内容に関して充分な下調べをし、自分でしっかり考えてから授業に臨んで欲しい。

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