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ドイツ文学史

科目
ドイツ文学史
区分
国際言語文化学科科目群
授業コード
21088
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 水/34
単位数
2単位
担当者名
遠藤 紀明
授業の概要
ドイツ文学の歴史をもっぱら詩を通して概観する。人間は歴史的存在としてその生きた時代を反映するものであり、文学作品を生み出した天才たちも人間である以上例外ではない。この授業では、ドイツ文学の歴史のいくつかのエポックを取り上げながら、それぞれがヨーロッパ史あるいは世界史の中のどのような局面を反映しているかを考えていきたい。回数の関係から、現代を割愛せざるを得ないことはご理解いただきたい。
とりあげる詩の多くは対訳を用意する予定だが、時には簡単な詩を原語で読むことにも挑戦する。
到達目標
ドイツ文学の歴史についての基本的な知識を身につけることはもちろんだが、もっと大きな意味で、歴史と人間の関わりについての考察を深めることを目標とする。
授業計画
テーマ
内容
授業を受けるにあたって
第1回目
導入 授業の進め方についてのガイダンスと、ドイツ文学の最も基本的条件である、ドイツ語という概念について講義する。この回から必ず出席して欲しい。
第2回目
宮廷叙事文学/ミンネザング ミンネザングの中から幾つか選び、読むと同時に聴いてみる。プリントは必ず目を通して予習してくること。また、教科書の該当する章を読んでくること。
第3回目
宗教改革とルター ドイツ語の歴史におけるルターの意義、ルターのコラール、ハンス・ザックスの職匠歌同上
第4回目
三十年戦争 ドイツ詩の誕生。オーピッツの詩とシュッツの音楽同上
第5回目
啓蒙主義/擬古典主義/想像力と敬虔主義の文学 ハラー、ゴットシェート、クロプシュトックの詩同上
第6回目
シュトゥルム・ウント・ドラング 初期のゲーテの詩とシューベルトの音楽同上
第7回目
古典主義 古典期のゲーテとヘルダーリンの詩同上
第8回目
ロマン主義ノヴァーリスとアイヒェンドルフの詩同上
第9回目
フランス革命とドイツフランス革命がドイツに与えた影響を概観するこの回までに参考図書「物語 ドイツの歴史」を読み終えておくこと。
第10回目
後期ロマン主義と三月革命ハイネの詩とシューマンの音楽プリントは必ず目を通して予習してくること。また、教科書の該当するページを読んでくること。
第11回目
ビーダーマイアー/自然主義メーリケとドロステ=ヒュルスホフの詩同上
第12回目
世紀の転換期ゲオルゲ、リルケ、ホーフマンスタールの詩同上
第13回目
表現主義/第一次世界大戦ベンとトラークルの詩同上
第14回目
第二次世界大戦ネリ・ザックスとボブロフスキーの詩同上
第15回目
最終試験、レポート提出(レポートの課題は第9回の授業時までに発表する)

教科書
「ドイツ文学史 第2版」 東京大学出版会
参考文献
「物語 ドイツの歴史」阿部謹也著 中公新書1420 その他は授業中に適宜紹介する。
成績評価方法
最終試験3割、最終レポート3割、平常点(授業への積極的な取り組みを評価する)4割 を基本とする。
そのほか受講者への指示/メッセージ
各回の内容はあくまでも予定であり、場合によっては変更もあり得る。「歴史」と「人間」に興味を持つ学生諸君の受講を期待している。

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